おは翔ちゃんです♡
櫻葉妄想自己満BLです。
ご理解いただける方だけ、どうぞ。
Side:S
帰り道にそのまま雅紀の部屋に行って、インターフォンを押した。
ドア越しに、え?って声が聞こえる。
「雅紀。」
「…結果、聞いてないけど。」
ドアの向こうで雅紀が言ってくる。
「断ってきた。開けて。」
鍵を外す音が聞こえたから、ドアノブを捻った。
「雅紀…。」
突っ立ってる雅紀が、泣いてた。
両掌を顔に当てるとしゃがみこんだ。
小さく震えてる。
「雅紀、ごめん。」
いつも笑ってて、泣いてるのを初めて見た。
雅紀は、ずっと不安なままで待ってたんだ。
跪いて雅紀の小さい頭を抱きしめた。
「雅紀。雅紀のことが好きだよ。」
「ウッ…オレも…翔ちゃん好き、だよ。
ばかっ。」
「うん。ごめんな。」
俺に頭を寄せて寝てる雅紀を見た。
悲しませたくない。
この子がいたいだけ、一緒にいてやりたい。
決心した。
つづく