3か月前の5月初め、5日の話。

ゴールデンウイーク最終日、

オトンの実家に「忘れ物」したのがきっかけで、

それを取りに行くんやけど、直で行くのはすっげーしょーもないんで、

せっかくなんで、紀伊半島南部(和歌山県南部)を

いろいろドライブしてきた模様をお伝え。

 

 

↑前記事からの続きです。

 

十津川村で国道168号線と別れ、

「日本三大酷道」と呼ばれている国道425号線を西方向・和歌山県田辺市龍神村方面へと走った。

十津川温泉の近くで168号線と別れ、425号線を約30km走り、

漸く、奈良・和歌山県境に到着した。

ホンマに、長い道のりやったわ・・・。

道に興味のない人やったら、長いどころか、思いっきり地獄を味わっていたであろう。

国道といいつつ、国道とは思えん、細い道が延々と続いてたんやから。

しかも、下手したら・・・崖の下に転落なんてのもあったりする。

運転に不慣れな人にとっては、まさに「命がけ」で運転せなアカン国道。

「国道」ではなく、まさに「酷道」やね!!

 

知らん間に思いっきり高度を上げ、425号線・奈良県側の最後の集落「迫西川」を通過し、

さらにもっと高度を上げ、「牛廻越」という峠に到着。

ココが奈良・和歌山の県境である。

 

牛廻越・・・読みは「うしまわしごえ」という。

ココの峠の由来なんやけど、

十津川から龍神に向けて(またはその逆)、

牛にいろんな荷物をしょって、山を越えたんやけど、

峠に差し掛かる手前で、牛がもうアカンってヒィーヒィーいいまくって、峠越えるコトが出来ず、リタイアする牛多数出たため、

牛にしょった荷物は人間の手に渡り、マンパワーでその多くの荷物を向こうの方に

何とか送るコトが出来た。

なお、峠越えの最中、「もうアカン!」てな感じでリタイアした牛は、牛を廻した(帰した)というので、

そんで、この峠は牛廻しせざる得ない場所なんやな~というコトで「牛廻越」という名が着いた。

なお、ココは地元の住民にとっては、「荷物運び代行」という絶好の稼ぎの場でもあったという。

(一部、ウィキペディアを参考にした)

 

「牛廻越」を越えると、和歌山県田辺市龍神村に入る。

和歌山県田辺市・・・、田辺市ゆーたら、俺にとっては・・・

やっぱり「紀州のドン・ファン」事件がどうしても真っ先に思い浮かんでしまう・・・。

あのニュースで!

今回、5月5日に走行したのだが、その数日前、「紀州のドン・ファン」を殺した犯人がついに逮捕された!

犯人は元嫁やった。正直・・・「やっぱりな」と思った。しかし、犯人は元嫁の他にもっといてるような気がするんやけどな。

その人のコトは置いといて、こっから走る道は田辺市なんやけど、

さっき425号線に向かう最中、熊野本宮大社の近くや、湯の峰温泉とか渡瀬温泉通ったんやけど、

ソコも「田辺市」やった!

 

なお、昔は「田辺市」ではなかった。

2005年の平成大合併により、(和歌山県第2の都市であり、熊野の玄関口である)旧・田辺市のほか、

(三美人の湯で有名な)龍神村・(熊野古道で重要な場所でもある)大塔村と中辺路村・

そして、本宮町と合併し、今の「田辺市」となったのである。

おかげで、関西で一番市の面積が大きい市となった。

田辺市・・・静岡県浜松市とええ勝負やと思ってる。俺にとっては。

浜松市でも、めちゃくちゃ市の面積でっかいし、

山奥の方では、JR飯田線というローカル線があるんやけど、

その中に「小和田駅」というものすごい秘境駅がある。

その駅、電車でしか行くコトが出来ない駅!しかも、駅の近くに民家あるし!

駅周辺は「道路」というのが一切ないので、

鉄道以外やったら、徒歩しかないのだが、徒歩で隣の駅への移動は、まさに困難を極めるんだそうな。

ホンマに凄いなぁ・・・と思う。

そういった意味で、田辺市と浜松市、ええ勝負になってると思ったりする。

 

さあ、龍神温泉へ向け走ろう。

龍神温泉まで、あと16km!

相変わらず、めっちゃ細い道が延々と続く。

小又川の集落まで13kmの間、民家とか一切なし!

もちろん、ケータイの電波も「圏外」!

 

新緑が実に美しい・・・。

 

高度を徐々に下げていくのだが、

「転落死亡事故」の看板が、やたら多かった!!

 

 

まあ、こんな感じやね。

 

前記事でも書いたが、

その日は雨なんか、もしくはコロナの影響なんか、

ソコ走ってるクルマ・・・「ゼロ」やった。

この時期やったら、結構クルマ走ってるハズなんやけどなぁ・・・。

正直・・・なんか・・・不気味に感じたわ・・・。

 

高度を下げ、今度は小又川という川に沿って、425号線を走行する。