2023年10月までの間、JW日本支部は何とか困難を通り越したと思ったかもしれない。
上の記事とそのまえの記事で書いたように、日本支部は、基本的に、信者たちに対しては、何にも変化はない、わたしたちは以前から何も間違っていない、問題があるとすれば個人の問題だという体を保ちながら、政府に対しては、政府のいわゆる宗教虐待Q&Aを通知したというような印象を与えたと思っていたのかもしれない。
10月くらいまでは、メディアでJWがとりあげられることがすくなくなってきたので、何とか切り抜けられるかとおもったのかもしれない。政府やメディアに対しては、信者に上記の件を通知したとしておきながら、その後に会衆の必要などで、メディアがフェイクニュースをいっているような印象をあたえる内容を扱ってきた。ほぼメディアを見るなと言わんばかりだった。
実際、会衆の中では、ネガティブな報道などのニュースをみていた家族が、テレビを消している挿絵がいぜんにあり、そのような記事を引き合いにして、信仰を守るように勧めていた。
(参考)
メディアの「嘘や偽情報」を見ないようにという指示、背教者がもちいているからとのこと。
何が間違った情報なのか、何がうそなのか、事実もあるがそれはどうなのか。全くおしえてくれない。
もしそれが単なる言いがかりなら、きちんとそれを論破する方法を教えてほしい、ワークブックとかでいつも練習しているんだから。
もやもやがつのるばかり。
しかし、反JW団体たちは、日本支部にとっては、爆弾ともいうべきものを準備してきたようだ。
これまで日本支部は、メディアで元JWの主張は、一部の人がことを大きくしているだけだと言っていた。つまり、一部の人の「ヘイト」によるものということだ。
しかし、11月になり複数の反JW団体たちが、記者会見をおこない、アンケートの結果を提出し、実際の数字を用いて、JWの子供たちが幼少期に虐待を受けてきた割合が極端に高いこと、また、性的虐待をうけてきたことを告白するひとも出てきた。私自身も、性的虐待が実際にあったとする報告には、驚愕した。アメリカやオーストラリアなどで取り上げていたが、まさか日本でもあったのかと感じだ。
この性的虐待の告発は、おそらく日本支部にとっても非常に痛いものだったと思う。これまでは、一部の元JWたちが批判しているだけだと言っていたが、性的虐待となれば、それが仮に一件であったとしても重大なことだし、もし仮にその訴えを軽視するとすれば、人を救うはずの宗教が被害者に対して非情なことをすることになる。
この時期になると、また、メディアでたくさん取り上げらるようになった。しかも数字をつかって、どれほどの人が虐待にあったかなど、具体的に報告する羽陽になった。
それまでメディアの一時期のあおりをすぎればよいと思っていたのかもしれない日本支部も、このころになってやっと真剣になってきたのかもしれない。
つづく