前回(その2)の続きです。


もしいきなりこの記事に辿り着いちゃった!という方は、こちらの記事から順番に見て頂くとスムーズかと思います。

 ⇒『【その1】【FF3】賢者が最終的に持つべき魔法とは?真剣に考察してみた』こんにちは!リジャールです。遅ればせながら、最近ようやく始めました!ファイナルファンタジー3ピクセルリマスター版(スマホ用)買ってしまえば他のことが手に付かず…リンクameblo.jp


さて、前回の検証結果で、最終的には(レベル、熟練度99の状態)ヘイストの効果はほとんどないんじゃないかという噂が流れてしまい、今に至ります。(レベル、熟練度、素早さ99のジョブにヘイストではHIT数の増加は見られず、素早さの低いジョブで試してもほとんど変わらなかった)


そこで、今回はなんとダーククラウドこと暗闇の雲様にお越し頂き、検証をしてみました。


検証したのは、前回のナイトをそのまま使用しました。




両手とも同じ武器の方が分かりやすいと思い、武器はディフェンダー二刀流です。


それでは検証結果をご覧ください。


◆ヘイストなし(左がHIT数、右がダメージ)

25  3942

24  3784

26  4099

26  3188

25  3942

24  3363

26  4099

27  3310

26  3643

28  3924

28  3433

23  3223

26  3643

31  4887

24  3363

28  3924

26  4099

25  3066

24  2943

26  3643

27  3784

25  3504

22  3083

HIT数平均値:25.7

ダメージ平均値:3647.3

1HIT辺りの平均値:141.9


◆ヘイストあり

28  4414

27  3310

28  3433

25  3504

25  3942

25  3942

23  2820

27  3784

26  4099

26  4099

23  3626

26  3643

28  4414

28  3433

26  3643

22  2697

24  3784

22  2697

28  4414

27  3784

28  4414

28  4414

24  2943

HIT数平均値:25.8

ダメージ平均値:3706.6

1HIT辺りの平均値:143.6


結果、残念ながらほぼ変化なしと言って良いかと思います。


それによーく見ると分かりますが、どちらにも同じ数字が何度となく出ているのが分かります。


例えばヘイストなしの26回HITでダメージ4099が3回、ヘイストありでも同じ26回HITダメージ4099が2回出ている、と言った風に、同じ数字が有無共通で出ている‥‥ということは、やはりバーサク効果はなかったと言えると思います。


つまり最終的(レベル、熟練度99)なヘイストの効果は、ただ素早さを上げて、先制を取るかどうか、と言ったところに落ち着くようです。


もちろん、攻略の途中であればその限りではないかもですが、個人的に今作のFF3ピクセルリマスター版では、攻略中でもヘイストによる恩恵はあまり感じられなかったですが‥‥プロテスも同様でした。


そんなわけで、最終的にヘイストは魔法としての価値はほぼないと言えると思います。


前回の記事で、私はこのような内容を書きました。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


◼️レベル6

:エアロガ ストナ ヘイスト

:ファイガ バイオ デジョン

:カタスト


ストナ→金の針で代用可能


こちらはエアロガ、ファイガ、バイオが攻撃魔法系、デジョン、カタストが即死系魔法、ヘイストが素早さアップ魔法で仲良く3グループに分かれています。


つまりヘイストに関してはこれ一択となるので決定で良いと思います。


素早さを上げる魔法なので、単純に素早さアップ→先制攻撃しやすくなるのと、攻撃回数がアップすることによるダメージの増加が期待できます。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


はい!修正させて頂きますm(_ _)mゴメンチャイ


確かに住み分けとしては綺麗に3つに分かれ、ヘイスト単品で残りますが、攻撃回数&攻撃力アップによるダメージ増加がないと分かった以上、使い道はまずないので、例外ではありますがヘイストは外してしまって良いと思います。


どうしても使いたければ【バッカスの酒】で代用もできますからね。


さて、そんなわけで、残りは攻撃魔法のエアロガ、ファイガ、バイオ、即死系魔法のカタスト、デジョンになりました。


この辺りの魔法というのは、『貴重なレベル8.7の魔法を温存しておきたい、が、それでもできるだけ強力な魔法を使いたい』時に使えるレベル帯の魔法です。


そこで、この中でも一級の活躍を見せてくれる魔法があります。


それがカタストです。


カタストは唯一の全体即死魔法です。


FC版ではその成功率も50%と、なんとも微妙で頼りなかったオーディンですが、このピクセルリマスター版ではほぼ必中クラスとなって帰ってきました。


万が一失敗しても、失敗したモンスターだけを残し、残りは倒せるようになったので、『道中の雑魚散らし』として最高の活躍を見せてくれます。


前回の記事で即死系魔法について書きましたので、せっかくなので同じようにHP10000以上のモンスター※にカタストを使用してみたところ、100%で斬鉄剣が決まりました。


ヨルムンガンド(HP:11000

ヒュドラ(HP:12000

クィーンスキュラ(HP:13000

ダブルドラゴン(HP:13000


もしかすると、このカタストも含めて、即死系魔法は術者の知性(もしくは精神?)の高さ、或いはレベルや熟練度の高さによって確率が変わるのかもしれません。


つまり最終的にではなく、攻略途中であったなら、もしかするとカタストの成功率はそれほど高くないのかもしれません。


しかしレベル99、熟練度99、知性99の賢者であれば、即死耐性のないモンスターであればほぼ必中となるのです。(あくまで私調べ)


前回散々デスやブレクガをディスって、デジョンを褒めましたが、即死系魔法というカテゴリーで総合的に見たら、デジョンをも超え、カタストこそが王者である、と言えると思います。


カタストを使いながらクリスタルタワーを登っていけば、これほど頼もしい奴はいないでしょう。


そんなわけで、カタストは確定です。


ただ即死系魔法のカテゴリーではカタストに譲るも、デジョンにはもう一つ、階層を移動できるという効果もあります。


しかし階層を『選べる』ならまだしも、ただ1階前に戻るというだけの効果しかありません。


クリスタルタワーからインビンシブルへ帰還する時、『古代の民の迷宮』をわざわざ通らなくてはいけない(テレポを使ってもクリスタルタワーと古代の民の迷宮の間にあるフィールドに戻されるだけ)ので、もしそこでデジョンを使うことで、インビンシブルがある方のフィールドに戻れるなら、まだ使用する意味はあります。


実際に試してみた結果‥‥


普通にタワーと迷宮の間にワープしました(T . T)


なので、よほどどこかの階層にこだわりがあって、すぐにでもそこにワープしたい!という強い信念がない限りは、特に必要はないかなと感じました。


そんなわけで、デジョンはお蔵入りとなり、残りはエアロガ、ファイガ、バイオの3種となりました。


まだ決まっているのはカタストのみなので、予定ではここから2種類が選ばれることになります。


まずこの中で最も重要なのはバイオです。


火属性のファイガに風属性のエアロガですが、後半になるほど全属性耐性持ちのモンスターが増え「魔法を使いたい時に限って耐性持ちのモンスターかよっ!」となりがちです。


※耐性持ちのモンスターにその属性魔法を使っても半減されてしまう。


その点バイオは無属性なので、どのモンスターにも一定のダメージを与えてくれます。


バハムルやリバイアを使うほどではないけど、それなりに強い魔法を使いたい、そんな時にこのバイオがあると心強いかなと思います。


それこそカタストでは役不足となるモンスター(即死耐性持ちモンスター)にバイオは良いかと思います。


さて、そうなると残りはエアロガ、ファイガになるわけですが、正直どっちもどっちで、導師ならエアロガ、魔人ならファイガはかなり活躍できるのですが、賢者となると、カタストとその穴を埋めるバイオがあれば充分事足りてしまいます。


ゴブリン先生相手にレベルと熟練度99、知性と精神85の賢者で実験してみました。(ファイガは知性参照、エアロガは精神参照なので、同じ値にしています)


◆ファイガ

4518

4518

4518

4518

4518

3765

4141

4141

平均値:3848.5


◆エアロガ

4338

3976

4338

4338

3615

3976

3976

4338

平均値:3655


若干ファイガの方が強いかな〜ぐらいで、あまり変わりませんし、残念ながら両属性ともに弱点となるモンスターは存在しません(古代の民の迷宮以降)ので、余計に肩身の狭い状態となります。


ちなみについでなのでバイオも同じ条件で行ってみました。


◆バイオ

4878

4878

4471

4878

4471

4471

4471

4065

平均値:4606.7


バイオはダメージの部分でも他2名を圧勝する結果となりました。


過去作まではバイオはエアロガ、ファイガに少し劣る攻撃力だったはずですが、ピクセルリマスター版で修正入ったんですかね?


過去作の通り、バイオの威力が若干劣るならまだ活躍の場はあったでしょうが、こういう結果となってしまってはいよいよ使い所が見つからなくなってきます。


そこでもう一度確認です。


◼️レベル6

:エアロガ ストナ ヘイスト

:ファイガ バイオ デジョン

:カタスト


ストナ→金の針で代用可能

ヘイスト→素早さアップの効果のみのため不要(最悪『バッカスの酒』で代用も可能)

デジョン→同じ即死魔法のカタストがあり、階層移動の必要性を感じないため不要(最悪『ブラックホール』で代用も可能)

エアロガ→同じレベル帯にあるバイオの方が強いため不要(最悪『天狗のあくび』で代用も可能)

ファイガ→同じレベル帯にあるバイオの方が強いため不要(最悪『ボムの右腕』で代用も可能)

カタスト→確定

バイオ→確定


現在はこんな感じになっています。


ただこのままでは最後の一個がいつまで経っても決まらなくなってしまうので、少し条件を緩くしようと思います。


今回の条件としては『賢者が最終的に持つべき魔法』ですが、レベル6魔法に限っては『賢者が最終的に至るまでに持つべき魔法』に変えたいと思います。


つまりはレベルも上げ途中、熟練度も上げ途中、装備も揃ってない状態、これから『古代の民の迷宮』をクリアーして、まずはクリスタルタワーにあるエウレカを攻略しよう!と意気込んでいる時の状態です。


この時期であれば、失われつつある5つの魔法にも光が当たるかもしれません。


さて、それでは一つずつ見ていきましょう。


まずはストナ。


うん。これはやはりいらないかな。この時期であっても金の針で代用はできますしね。うん。


はい次!どんどんいきましょう。


エアロガはどうでしょう?


エアロガはやはりバイオがあるおかげで、必要性が感じられません。エウレカを含めても弱点となるモンスターがいないからです。


同じ理由でファイガも不要。


残りはヘイストとデジョン。


この時期では、まだ最大HIT数は32に至っておらず、素早さもそれほど高くないはずなので、ヘイストの価値はそれなりにあるかと思います。


ただ先ほども書きましたが、私個人的には今作のヘイストの効果はあまり感じられなかったです。


それで、今まで最終的なヘイストの効果について検証してきましたが、今回は最大HIT数が32に至っていない状態で検証してみました。




レベルは99ですが、素早さは45で攻撃回数も両手で18回、さらに熟練度も1の状態です。


この状態で再び雲様に手ほどきを受けてまいりました。


ちなみに先にダメージについて言うと、HIT数に応じた数はやはり変わらなかった(例えばヘイストなしで10回HITで1000ダメージだったが、ヘイスト使用後も10回HITで1000ダメージだった=1HIT辺りの攻撃力は変わらなかった)ので、ダメージの詳細はここでは割愛します。


並べて書いた方が分かりやすいかと思いますので、左がヘイストなし、右がヘイストありのHIT数です。


14  13

16  12

10  12

  7  15

12  12

12  14

13  16

13  13

14  11

13  14

11  12

12  15

  6  15

  8  17

12  16

16  12

  7    8

15  14

12  14

  9  10

14  13

11  18

15  17

  7  12

12  10

11  16

ヘイストなし平均値:11.2

ヘイストあり平均値:13.5


明らかにヘイストの使用によって、HIT数が上昇しているのが分かりますね。


wikiで見てみると、DS版以降のヘイストは、対象の素早さを1.2倍にする効果だそうなので(このDS版以降という表記にピクセルリマスター版が含まれているかは不明だが)ヘイストなしの平均値11.2に1.2を掛けると、13.44になるので、ヘイストありの平均値13.5に近い数字となることが分かります。


さらに見ていくと、wikiではこう書かれていました。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


熟練度14ごとに片手あたりの攻撃回数が1増加。

また一般的な武器の場合、素早さ7ごとに1増加、弓矢装備の場合は素早さ9ごとに1増加する。

ただし能力値、熟練度が同じであっても装備武器によっても攻撃回数が微妙に変化するため、おそらく武器の重さが影響している。
また、竪琴の場合は別計算となっている模様。

熟練度による補正が最大7回(二刀流で14回)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

素早さ7ごとに1HIT増加(弓以外)するなら、7.14.21.28.35.42.49.56.63.70.77.84.91.98ごとに1HIT増加する計算になり、ヘイスト使用で素早さを1.2倍にすることで、上記の値を通過すれば、その分のHIT数が加算されるというわけですね。


今回素早さ45で、ヘイスト使用で54になったはずなので、HIT数が増える49を通過していますから、ヘイスト中は最大HIT数が18回→20回HITになっていたと思われます(今回の検証では残念ながら20回HITを拝むことはできませんでしたが)


素早さを1.2倍にする効果なので、素早さが高ければ高いほど恩恵を受けられます


素早さ10の対象にヘイストを使用しても12にしかならない(+2の増加でHIT数の増加はなし)が素早さ83の対象なら99.6=99(+16の増加で、84.91.98と3回通過するので6HIT増える計算)です。


ただし素早さが低くても32回HIT状態であれば、ヘイストを使用しても素早さだけが上がり、HIT数は増えない、というのが今回の検証結果でした。


つまり攻略途中でまだ育ちきってない、かつ後半になればなるほど、素早さが高ければ高いほど、ヘイストはそれなりに有効である、ということになりますね。


最後にデジョンですが、私のデータでは、賢者は育ちきってしまっているので、また違う視点からの検証を行ってみようと思います。


今回用意したのはこの2名です。




カタストとデジョンが使える魔界幻師と魔人です。

レベルは共に69(本当はもっと低めのデータがあればよかったのですが、残っていたのはこれが最低レベルでした)で、参照されるかもしれない知性はお互いに76に合わせました。

熟練度もお互いに1です。


そして今回の検証では、相手の魔法防御や魔法回避率も参照されるかもなので、カタストやデジョンを使いそうで、かつそれなりに魔法防御、魔法回避率がある、女帝クィーンスキュラ様にお越し頂き、検証をさせてもらいました。


左が魔界幻師のカタスト、右が魔人のデジョンです。

成功したら〇、失敗したら*として、それぞれ20回ずつ行いました。


○   ○

○   *

*   *

○   ○

*   ○

○   ○

○   ○

○   *

*   ○

○   ○

*   ○

○   ○

*   *

○   *

○   *

○   ○

○   *

○   ○

*   *

*   ○

カタスト→13/20

デジョン→12/20


う〜ん、確率はほぼ同率でしたね。

単体魔法の分デジョンの方が確率は上かと思っていましたが、そうでもなかったみたいです。


もしここでデジョンの方が僅かでも確率が上なら、敵が単体で出現した場合に限り、カタストよりもデジョンを使用することで、より成功率を高められるという理由から、デジョンを採用することも検討できたのですが、ほぼ同率ということであれば、デジョンを使う意味はないですよね。


そういうわけで『これから『古代の民の迷宮』以降を攻略する時、賢者に持たせるべき魔法』のレベル6は、ヘイストに決定しました。


カタスト

バイオ

ヘイスト


ちょうど綺麗に住み分けもできて、良い感じにまとまったんじゃないかなと思います。


いや〜この『賢者に持たせるべき魔法』シリーズ、思ったより長くなりましたね(汗)


次回はレベル5の魔法の厳選に入ります!


では次の記事で👋