雨の日曜おんたけ高原温泉 | さすらい日本どこへ行く

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     ~ 吉田拓郎 ”さすらい日本” より

雨降る日曜日の夕方、王滝村のおんたけ高原温泉・こもれびの湯に行ってきました。
実は家を出た時は、もっと近くの温泉に行くつもりでしたが、急に思い立ち目的地を変更。


こもれびの湯は、名古屋市の外郭団体が運営する「おんたけ休暇村」の併設施設。
噴火口から直線距離で7kmくらい。噴火のため村が道路を閉鎖している八海山神社(五合目)の下1kmあたりの地点から、山道を奥へ奥へと入った所にあります。
去年10月下旬以来の再訪です。




一応、電話で営業中であることを確認してからの進路変更。


雨の御岳湖



この辺りでは、紅葉も終わりに近い



天気が良ければ、御嶽山が見えてくる地点ですが、

お山は全く見えず。


(1か月前の晴れた日の写真)

お山が見えます。


こもれびの湯入口の手前、四合目付近で脇道を少し入ると、

そこには、村が設置した献花台。

たくさんの花束や千羽鶴が添えられていました。

静寂に包まれ、しとしとと降る雨の中、犠牲者のご冥福を祈り手を合わせます。


重く悲惨すぎる現実を目の当たりして、胸が締めつけられてきます。

山頂方向は、霧で視界ゼロ。

晴れて山の見える日にまた、訪れてみたい。



ここまで来たからには、こもれびの湯入口を通り越し、

行けるところまで行きます。

八海山神社前。

噴火がなくても、ここから先は冬期閉鎖となる区間。

噴火口から4kmの「入山規制」のラインは、ここからまだ1kmほど先です。



八海山神社。

外には全く人影はありませんが、社務所には照明が点灯していました。



さてと、日が暮れる前に目的地に・・・


さっき通り越した、こもれびの道へと続く入口。

時刻は午後4時過ぎ。営業時間は午後6時までです。


案内表示に従い、林道(舗装路)を1、2km進むと到着です。


1年ぶりの再訪です。

駐車場には先客の軽トラが1台。


駐車場にあるミニチュア?の水車小屋。


受付けで500円を払い中へ。

入ると、浴室には年配のお二人。

先客があって、少しほっとしました。

間もなく一人だけになって、撮影開始。

湯気でボヤけまくりですが、鮮やかなオレンジの内湯です。

茶褐色系の温泉が多い木曽の中でも、お湯の赤さ具合はここが一番でしょう。


しかし、去年ここへ来て驚いたのは、この赤色よりも、

同じ源泉でありながら、露天の樽風呂とは、見た目全く別の温泉だということ。

その樽風呂がまた極上泉質なのです。


掃き出し窓の外側にあるデッキの上に2つの樽は・・・

蓋をしてありました。


蓋を取ると・・・

白濁に少し土色の混じった、加温かけ流しの湯。

やや温め。

去年来た時は、上の竹筒から投入されていましたが、

帰る時に聞いたところ、浴槽内で源泉が供給される方式のようです。


どうです。 これが内湯の真っ赤なお湯と同じ源泉には思えないでしょう。

時間がたつと、あのように赤くなるのです。


前回、もっと透明に近く新鮮に感じたのが、このようにかなり濃い白濁に変わっているところからすると、

投入量を減らしているのかもしれません。


ここに浸かると、当然、ザーッと大量にお湯が溢れ出る。



出た後の状態。

この差分が、私の首から下の体積です。


帰りに受付の女性に聞いたところ、

噴火のあった後、入浴客が減る中でも、何とか通常どおり営業してきたが、

いよいよ12月からは閉鎖となってしまうそうです。


例年なら、スキー客の立ち寄り入浴のため、12月以降も土日営業(11月までは毎日営業)とするところ、

この冬は、おんたけ2240スキー場が営業できない以上、来訪者はまず望めないからです。



スキー場が早期に開業でき、温泉も営業再開してくれることを願いながら、山を下りました。