木曽の伝統的な発酵食品、すんき(すんき漬け)。
一見、野沢菜の古漬けのようですが、カブ菜の葉っぱに、前年のすんき漬を「種」として加えて乳酸菌を接種し発酵させた、塩を使わない「奇跡の漬物」です。
すんき漬けを味わえるのは、11月下旬から4月頃まで。
この期間以外にお土産店などで売られているのは、醤油漬けした加工食品で、これも美味しいですが、本来のすんきの風味とはやや違います。
すんきは、そのまま漬物として鰹節を乗せて醤油をかけて食べるほか、味噌汁に入れたり、出汁つゆに入れて煮た「すんきそば」など料理の材料にも使われます。
独特な酸味とシャキシャキした食感が特徴。
すんきをそばで初めて食べたのは20年くらい前。最初は、特に美味いという印象ではありませんでしたが、この味に慣れ親しんでくると結構ハマります。
初めて口にした人は、独特の酸味に、「これ腐っているのでは?」と感じる場合が多いようです。
4月に木曽に赴任してきたときは、まだすんきそばが食べられましたが、間もなくお別れ。
そして、冬の到来とともに再会して、今のところ週1回は昼飯に。
寒い日は、特に暖かいすんきそばがありがたや♪
なお、この店の、この冬すんきそばの注文客第一号が私でした!
すんきそば大盛り!!!
見た目は、大変地味です(笑)。
道の駅日義木曽駒高原にある「お食事処巴」のすんき豚丼。
これはこれで激ウマですが、使われているのは醤油漬けのすんき。
これなら、一年中食べられます。
すんき人気高騰のせい?か、12月へ入ってからもやや品薄でした。