GWの初日は生憎の雨となった。久しぶりの一人の連休である。何か「生産的なことをしなければ!」と自分にプレッシャーを掛けながらも、毎日が何となく過ぎていっている。
そんな理由から一念発起し一昨日ある試験を受けることにした。翻訳力のチェックのつもりである。
3月以来、旧・安田火災の同期たちと話をするケースが増えている。研修期間の1年2か月間の間、同期の殆どが同じ寮にいたという関係から同期の結束がやたらに強い。
研修期間は1982年4月から1983年5月末までで、6月1日付けの人事異動で同期全員が全国に散っていった。我々システム部要員は1983年4月1日付けで事務管理部付けとなり、6月1日に事務管理部各課へ配属された。
6月の前半、寮の玄関はもちろん、東京駅や空港で地方へ赴任する同期を送りだしたことを懐かしく思い出す。
以下は、2015年4月に書いた漢詩の記事である。テーマは「送別」である。
新緑が目に眩しい初夏となった。暖房器具を片づけ衣替えも殆ど終えた。今年は暑くなるのが早いかも知れない。
以下のあまりに有名な漢詩、実はこの季節にピッタリなことに気がついた。
新緑の中の送別は考えにくいが、4月に入社した新入社員が、正式な配属が決まってこの時期全国に散ってゆくケースもあるだろう。人生は一期一会である。
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「送元二使安西」 「元二の安西に使(つかい)するを送る」 王維
渭城朝雨浥輕塵 渭城(いじょう)の朝雨軽塵を潤す
客舎青青柳色新 客舎青青(かくしゃせいせい)柳色新たなり
勧君更盡一杯酒 君に勧む更に尽くせ一杯の酒
西出陽關無故人 西のかた陽関(ようかん)を出ずれば故人無からん
(現代語訳)
渭城の朝の雨は軽い砂埃をしっとりと濡らし、旅館の前の柳も雨に洗われて青々と清々しい。
今旅立つ君よ!さあここでもう一杯飲んでくれ。この先、西域との境の陽関を出たら、もう友人は誰一人居ないのだから。