翻訳から離れてもうすぐ2か月になる。新しい仕事にもだんだん慣れてきた。久しぶりブログを更新する気になった。
先日、同じ日の新聞の工業に関連した2つの語句に目が留まった。「ファブレス」と「ファウンドリー」。「ファブレス」は「工場を持たない」意味だとすぐに推測できたが、「ファウンドリー」の括弧書きの内の注釈「受託生産会社」が判然としない。「新語かな?」と思った。
ファブレス(fabless)はfabrication(製作・製造)+lessだが、ファウンドリー(foundry)を英英辞典で引いてみよう。
Foundry:
A foundry is a place where metal or glass is melted and formed into particular shapes.
「金属またはガラスが溶かされて特定の形状に形成される場所(鋳物工場・鋳造所)」
ウィキィペディアなどで調べてみると、「ファウンドリー」は鋳物工場・鋳造所の意味が転じて「半導体産業で、実際に半導体チップを生産する工場(企業)」を指すようになったようである。
「ファブレスな半導体製造業が、半導体チップの製造(生産)を、あるファウンドリーに委託した」のような記事だったと思う。
We are a fabless semiconductor company headquartered in Nijmegen, near the Dutch-German border.
「当社はドイツとオランダの国境に近いナイメーヘンに本社を置くファブレスの半導体企業です。」
The manufacturer has been in search of a partner with whom to jointly operate a new foundry on the basis of its existing production line.
「その製造業者は、自らの既存の生産ラインをベースに新しいファウンドリーを共同で運営するパートナーを探している。」