「車懸りの陣」(“Kenshin’s Revolving Wheel Formation”) | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

気象庁の発表はまだだが蝉の鳴き声が梅雨明けを告げている。今年も夏になった。

 

第四次川中島の合戦では、武田軍の「鶴翼(かくよく)の陣」に対し、上杉軍は「車懸り(くるまがかり)の陣」という陣形を敷いた。

 

これは「謙信とその旗本衆による本陣を中心とし、各隊が放射状に並び風車のように回転しながら敵に当たる」という陣形 である。

 

「車懸りの陣」の英訳を調べてみると “Kenshin’s revolving wheel formation” などが見つかったが謙信オリジナルのものではなく古代インドの戦争まで遡ることができるらしい。

 

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昔々「戦国自衛隊」1979)という映画を見たが、自衛隊の最新式の戦車やヘリコプターが戦国時代にタイムスリップする。

 

自衛隊は長尾景虎(後の上杉謙信)と手を結んで武田騎馬隊と戦うことになるが、この戦車やヘリコプターを使った戦術を「車懸りの陣」と呼んでいたのが面白かった。

 

実に痛快なスペクタクル映画であった。