「書初め」-本年の行動指針にかえて | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

とても寒い年末年始となりましたが、拙ブログの読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。年明け、何十年かぶりに氷柱(つらら)を見て昭和の冬を思い出しました。

 

昨年も英語関連の記事が少なくなっておりますが、本年も拙ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

 

本年の書初めは、自らの行動指針を兼ねて以下の通りとしました。

 

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「故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山、難知如陰、動如雷震、掠郷分衆、廓地分利、懸権而動。」 (『孫子』 七 軍争篇)

 

(書き下し分)

「故に其の疾(はや)きこと風の如く、其の徐(しずか)なること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如く、知り難きことは陰(かげ)の如く、動くことは雷震(らいしん)の如くして、郷(きょう)を掠(かす)むるに衆を分かち、地を廓(ひろ)むるに利を分かち、権を懸けて動く。」

 

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(現代語訳)

「そこで、風のように迅速に行動し、林のように声を潜めて姿を隠し、燃えさかる火のように侵略し、山のようにどっしりと動かず、陰のように実態をわかりにくくし、雷の震(ふる)うように激動して、村里から掠奪するときには兵卒を分散して効率よく収奪し、土地を奪って拡大するときには利益となる要衝の地に兵を分けて駐屯させ、権の対応によって行動する。」 (「孫子」(湯浅邦弘著)より引用)

 

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このように、敵の状況に合わせて「臨機応変」(“Act according to circumstances.”の動きができるように心がけたいと思っております。

 

本年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます。

 

201512

 

流離の翻訳者