異例の1日3本アップ(^_^;)

 

鉄道趣味界でも大きな話題となっていた、阪急初の座席指定サービス「PRiVACE」。

もう既に2週間くらい経過してしまいましたが、阪急大本営からサービス開始の日時及びチケット発売・購入方法が発表されました。

 

当社初の座席指定サービス『PRiVACE(プライベース)』7月21日(日)、京都線の特急系車両で運行開始!

(PDFファイル注意)

 

それによると、

・当面は2~3本/hでスタートするが、対象列車を順次拡大する。

・1乗車当たり料金500円。

・チケット発売はWebのみだが、空席がある場合は車内でも発売。

 

ということです。

既に新型特急用車両2300系がロールアウトし、正雀の車庫に運び込まれていますが、いよいよ満を持してサービス開始となります。当面は2300系使用列車のみですが、順次9300系編成にも「PRiVACE」車組み込みを行い、対象列車を拡大するとのこと。

 

9300系にも「PRiVACE」車が順次組み込まれる

 

2300系の写真がないのでこれでご勘弁を。

詳細はこちらのページに詳しく出ています↓

 

 

1乗車500円という料金設定は、先行する京阪の「プレミアムカー」と大差がなく(ただし京阪は対距離制)、まあこんなものだろうという気はします。どこかの鉄道とは違い、専用車両での運行ですし、専任のアテンダントも乗務するようですし。

ただ、大いに引っかかるのがチケットの発売方法。

発売を事実上Webに限定し、なおかつ当日券発売も車内あるいは停車中のアテンダントからのみとしていますが、これは恐らく、インバウンド客の締め出しを狙っているのでしょう。京都に外国人観光客が溢れ、もはや「観光公害」の状態となっていることは夙に指摘されていますが、そのようなお客を事実上締め出し、純粋に沿線利用者の需要に応えようという考慮の結果と思われます。「一見客(観光客)<地元利用客」という判断を下したのであれば、それはそれで分からなくはない。

しかしそうなると、「直前の飛び乗り需要」をどこまで捕捉できるか、非常に心もとないものがあります。先行する京阪「プレミアムカー」は、対象列車の停車駅のホームにチケットの券売機を設け、そのような需要に対応しています。ただしキャッシュレス(現金非対応)ではあるものの、それでも交通系ICカードには対応しており、利用のハードルはかなり低くなっています。

京阪「プレミアムカー」のチケット購入方法はこちら↓

 

 

ところが、阪急にはこのようなものはない。

もしかしたら今後設置をするのかもしれませんが、このような販売方法は、東急東横線で利用が振るわなかった「Q SEAT」の二の舞になるのではないかという懸念もなくはありません。東急ではホーム上の券売機こそないものの、駅窓口では発売しています。阪急は駅ですら発売しないとなると、その懸念は一層強くなります。

 

キャッシュレスとはいえ券売機はホーム上に置くべきだったのでは(京王線新宿駅)

 

管理人としては、上記の懸念が杞憂に終わってくれることを期待しています。

最初は愛好家が殺到するでしょうから、落ち着いたころに関西に行き、京阪「プレミアムカー」との乗り比べも楽しみたいものです。

 

【おことわり】

当記事で使用している写真は、全て以前の記事からの転載です。