デビューしたのはついこの間のこととばかり思っていた9000系ですが、何と今年で0番代8R(都営新宿線乗入れ非対応編成)がデビューしてから、実に24年が経ちました。そりゃ管理人も年を取るわけですが、9000系もベテランの域に達しつつあるのだと感慨に耽らざるを得ません。もっとも、6年前には「京王ライナー」用のL/C車5000系が登場していますから、その時点で9000系が最新鋭ではなくなっているのですが。

 

というわけで、京王多摩センター駅などで9000系を「駅撮り」してみました。

まずは都営新宿線乗入れ対応編成(30番代10R)と8000系との並び。

 

両者の間には8年の開きが

 

8000系は戸袋窓を残し、なおかつ京王伝統のガラス面積の広い客用扉を採用するなど(ただしリニューアルにより通常の客用扉に交換済み)、6000系や7000系の設計思想を色濃く受け継いでいますが、9000系は戸袋窓が省略され、なおかつ「日車ブロック工法」で製造された車両と、車体の製造技術という点では8000系とは一線を画しています。

 

こちらは、反対側ホームに停車中の9000系(30番代)を撮影したもの。

 

0番代が小さく写っているのがお分かりいただけるだろうか?

 

もうちょっとちゃんと列車を見ていれば、両者が並んでいる写真が撮れたのにorz

 

30番代が続いたので、0番代参りましょう。

こちらは0番代のラストナンバー、9708編成。

 

30番代と顔の違いが分かるかな?

 

0番代の方が貫通扉周りがいかつい感じがしませんか?

実はこれ、幌枠の有無による違いです。0番代の先頭車には幌枠がありますが、30番代の先頭車にはありません。これはなぜかというと、もともと9000系は乗入れ対応編成も8Rで製造し、増結用2Rを併結することで対応する計画だったから。0番代先頭車に幌枠があるのもこのためで、さらに0番代の京王八王子・橋本寄りの先頭車(クハ9750)は、併結時に通路を構成できるように運転台を仕切ることができる構造となっています(0番代でも新宿寄り先頭車は仕切りができない)。30番代は当初から10R貫通編成で製造されたため、最初から仕切れる構造にはなっていません。

ちなみに、0番代が増結用2Rを連結するのは、京王八王子・橋本方ではなく新宿方で、貫通路を構成しないままの連結となっています(したがって0番代と増結編成との間で通り抜けはできない)。

 

最後はこれだけ京王八王子で撮影した、9000系のトップナンバー。0番代なので正真正銘の第1編成です。

 

幌枠がよく分かる

 

9000系は0番代の登場から24年が経過しますが、京王線・相模原線では特急から各停まで、さらに都営新宿線乗入れ運用の大半を引き受け、そればかりか土休日の競馬場線・動物園線の助っ人も買って出るなど、まさに八面六臂の活躍を続けています。

 

ところで、9000系登場から四半世紀余を経て、遂に「後輩」が現れることになりました。

大本営発表はこちら↓

 

2026年初め、新型通勤車両「2000系 」を導入します~安心 して、ずっとのっていただける、やさしさを運ぶ車両を~ 

京王大本営より・PDFファイル注意)

 

完成予想図を見る限り、車体構造は5000系に準拠したものになりそうです。具体的にはJ-TREC(総合車両製作所)の「Sustina」でしょう。また編成内に、西武40000系のようなフリースペースを設けるのも新たな試みといえます。

しかし「2000系」といえば、管理人にとっては正面2枚窓でライトグリーンに塗り込めた「グリーン車」なんですよねえ…いっそ2000系つながりで、新しい2000系のうち1編成だけでもこれにしたらどうでしょう↓

 

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これでどうだ(以前の記事から転載)

 

あまりこんなことばかり言っていると、管理人がおっさんを通り越してジジイ扱いされかねませんので、このくらいにしておきます(^_^;)