昨年10月31日の沖縄訪問の記事を続けます。
本当は2月11日「建国記念日」に際し、日の丸をつけた都営バスを撮影してアップしたかったのですが、この日は仕事のため撮影がかなわず。これにより、毎年ほぼ恒例となってきた「『紀元節』の都営バス」は、今年はアップできません。ごめんなさい。
(建国記念日に関する賛否その他に関しては、コメントをご遠慮願います)
管理人が沖縄に乗り込んだのは、「ゆいレール」延伸区間完乗を目論んだのもそうですが、その他にも楽しみにしていたのが、沖縄のバスを撮影すること。というのは、沖縄には東名阪の各都市圏で退役したバスが稼働していること、そして「730バス」(沖縄本島が米国流の右側通行から日本本土と同じ左側通行に切り替えられたのが昭和53(1978)年7月30日なのだが、その切り替えを期して沖縄本島のバス会社が導入した車両)も数台が現役で稼働していること、これらの理由があったからです。
まずは那覇バスターミナルの至近、国道58号の旭橋交差点を右折するバスを。
日野HR「うなぎ」
この車は「那覇バス」の車です。
この型の車は、中型車準拠で車幅が狭く、そしてその狭い車幅のまま車体長をストレッチしたため、非常に細長く見えます。そのためか愛好家からは「もやしロング」「ウナギロング」なる異名を頂戴していました。
そしてこの車、東京都内の事業者にも多数が導入され、特に都営バスのそれは一大勢力を築いていましたが、現在は全て退役してしまいました。
こちらは、バスターミナルを目指す、同じ那覇バスのいすゞキュービック。
右折していく
東京では見なくなって久しいいすゞキュービックですが、沖縄ではまだ稼働していました。
以下はバスターミナルの中での撮影(言うまでもないことですが、管理人は以下の写真の撮影に際し、全て立入禁止区域外から撮影しております)。
那覇バスターミナルは、かつては乗り場のみに屋根が設けられた開放的な作りだったのですが、数年前に商業ビルとの併設となり、バスターミナルは屋内に入ってしまいました。
というわけで、まずは全景。
屋内でありながら閉塞感はない
屋内のバスターミナルだと、名鉄バスセンターのようにホームドアのようなものがあって、バスに乗降するとき以外は乗り場に入れない、したがって撮影もままならないという、「撮りバス泣かせ」のところもあるにはありますが、那覇バスターミナルはそのようなことはありません。
こちらは、異様ないで立ちの全面ラッピングバス(事業者不詳)。
乗客は景色が見えるのかな(^_^;)
全面ラッピングのバスは、確かに東京都内にもありますが、このように窓部まで覆うようなものは見られません。
こちらは、白地に青の濃淡の帯が爽やかな印象の沖縄バス。
沖縄のバスもノンステ・ワンステ化が進んでいるようだ
この車、都営バスのK代(平成13年度車)あたりと同世代の「扁平エアロ」でしょうか。今のずんぐりした三菱エアロと比べ、管理人はこちらの方が好みです。均整の取れたプロポーションだと思うので。
こちらは東陽バス。クリーム色地にオレンジ・緑・黒(濃紺?)の帯を入れています。派手さこそありませんが、落ち着いたいい色合いだと思います。
しかしこの車…。
新型エルガ…ではなく新型レインボー
モデルチェンジ前とは異なり、現在のエルガ/レインボーは、写真のようなエンブレムでしか区別できなくなってしまいました。エンブレムがなければ、それこそ運転席のステアリングのマークを見るほかはありません。
しかし沖縄にまで(失礼)新型エルガ/レインボーの投入が及んでいるとは。
こちらは、琉球バス交通の日野レインボー(一世代前)。いすゞエルガと同型ですが、この世代はヘッドライトに差異があり、それで見分けることができます。この車はヘッドライトが1灯なので、日野車と分かります。ちなみにいすゞ車の場合、ヘッドライトは1灯ではなく2灯、それも縦並びになっています。
前扉が中扉よりも広いことがよくわかる
この世代あたりから、前扉の拡大が進められていて、以前は「前扉<中扉」だったものが、「前扉>中扉」となり、不等号が逆転してしまいました。これは勿論、乗降性の向上を図ってのことです。
さて、ここからは「旧車」、ノンステ・ワンステではない車を取り上げましょう。
まずは東陽バスのツーステ車である、日野レインボー。中扉の4枚折戸、メトロ窓(上段引違い、下段固定)からして、もしかして都営バスの杉並とか葛西(現江戸川)とかにいた「都市新バス」車のなれの果てか?
本当は奥にいる、さらに年式の古い日野レインボーを撮りたかったのですが、このような写真しか撮れませんでした(´・ω・`)
東京23区ではほぼ見られなくなったツーステ車
この車を撮れたのはよかったのですが、やはり後ろの車をじっくりと撮りたかったorz
こちらは、那覇バスのいすゞキュービック。冒頭の「うなぎ」も那覇バスですが、那覇バスは白地に虹をイメージしたと思われる七色の斜線が入れられていて、南国らしい色合いとなっています。
もしかして交差点で撮影したのと同じ個体か?
同一個体でも、ここではじっくり見ることができますので、それは別に問題ではありません。
それよりも、こちらの車も単純な二段窓ではなく、↑の東陽バスの日野レインボーのような「メトロ窓」になっているのが気になりました。これも大塚にいた「都02」用の車じゃあるまいな…。
那覇バスターミナルで撮影して思ったのは、最初は屋内だから撮りにくいかと思ったものの、決してそんなことはありませんでした。むしろ、屋内であるが故に、光線に左右されない状態で撮影できることはありがたいと思ったことです。とはいえ、バスターミナルはあくまでバスに乗り降りする人たちのための場所であり、バスの撮影スタジオではありませんから、そこは運転士さんや利用者の皆さんにご迷惑をかけないように気を付けなければいけません。
それと同時に、沖縄でもバスのノンステ・ワンステ化は進んでいるなという印象を受けました。乗客にとっても、乗り降りしやすい車の方がありがたいですし、バリアフリー対応の要請もありますので、それは仕方のないことです。
というわけで、「730バス」こそ撮影できなかったものの、大満足でバスの撮影を終えました。
最後に。
今回の記事のタイトルの元ネタを置いておきます。最近は昭和の曲ばかり掘り起こしているので、「お前のセンスは古い!」とか言われそうでちょっと怖いです(^_^;)
【おことわり】
当記事は02/11付の投稿とします。