京王ネタ2連発。

 

京王はJR各社と同じ日、03/13にダイヤ改正を行います。


京王線・井の頭線のダイヤ改正を実施します~夜間作業時間の確保やお客さまのご利用状況に合わせダイヤ改正を実施します~

(PDFファイル注意)

 

京王電鉄株式会社(本社:東京都多摩市、取締役社長:紅村 康)では、3月13日(土)始発から京王線・井の頭線のダイヤ改正を実施します。

今回のダイヤ改正では「終電から初電にかけての夜間作業時間確保によるさらなる安全性向上策の推進」や「生活様式の変化に合わせた運行本数、運行時刻、行先の設定」を目的として、平日・土休日ともに京王線(競馬場線を除く)と井の頭線で終電時刻の見直しを中心とした変更を行います。

なお、1月20日(水)から実施している「緊急事態宣言発出に伴う終電時刻繰り上げ」については3月12日(金)まで継続します(後略)

 

京王電鉄公式より。赤字は管理人)

 

(このリンクは京王電鉄HPのダイヤ改正特設ページです)

 

JR各社、あるいは他の大手私鉄も「終電の繰り上げ」を行う旨をアナウンスしているところは多いですが、関東各社は「01/20からの緊急事態宣言発令に基づく終電繰り上げ」とは無関係である旨を同時にアナウンスしていて、現行の暫定的な終電の繰り上げと、ダイヤ改正後のそれとでどのくらいの差があるのか、一見しただけでは分かりにくくなっています。その点、京王は

 

今回のダイヤ改正は、1月20日(水)から実施している「緊急事態宣言発出に伴う終電時刻繰り上げ」の時刻と概ね同水準となります

(上記ダイヤ改正のページより引用)

 

と明言していますので、そこは分かりやすく利用者本位で結構だと思います。

 

詳細は上記の両リンクをご覧いただきたいのですが、注目点は次の2つ。

 

① 動物園線の減便(土休日でも15分間隔・4本/時に)

② 都営新宿線からの多摩動物公園直通急行が廃止

 

やはりコロナ禍が直撃か

 

まず①について。

動物園線は、かつては多摩動物公園の来園客だけではなく、近隣住民や大学生たちの利用も非常に多かったものですが、それらの利用がかなり多摩モノレールに転移してしまい、最近は多摩動物公園の他、京王れーるランド・京王あそびの森Hug Hugといったアミューズメント施設(京王はこれらを総称して『キッズパークたまどう』と呼んで宣伝している)へのアクセスルートとしての性格を明確にしています。つまり、軸足を日常輸送からこれらアミューズメント施設へのアクセスにシフトしたものといえます。そしてこのようなアミューズメント施設は、コロナ禍の煽りをまともに受けるもの。それ故の減便なのでしょう。

 

次に②について。

理由は①で述べたところと同様、多摩動物公園等のアミューズメント施設への来訪客の激減という現実を受けたものと思われます。これにより、都交通局の車両が多摩動物公園駅に入るのは、03/07が最後となります(平日は運転されないから)。

これに対して、土休日朝の都営新宿線からの高尾山口直通急行は存置されました。これは恐らくですが、高尾山への参詣・登山は「密」になりにくく、コロナ禍でもレジャーとして成り立つことから、減少しているとはいえそれなりの需要は依然としてあるということでしょう。

 

その他にも、相模原線準特急の「区間準特急」化(京王多摩センター~橋本間を各駅停車として運転する)について、現在は11時から14時ころまでの間となっていますが、この時間帯が拡大されます。「区間準特急」化といっても、かつての高尾線とは異なり、京王堀之内と多摩境に停車するかどうかの差しかありません。いっそのこと正式に全列車停車でもいいような気がしますが。

それと今回のリリースでは「京王ライナー」に関する言及がないので、こちらは上下とも現行どおりなのでしょう。

 

小幅ではあるものの、動物園線については変更点が大きい今回のダイヤ改正。あと1か月ちょっとですが、管理人もできれば記録しておきたいと思っています。

 

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