冒頭の写真は、今から8年前に撮影した都営バス深川営業所(以下『深川車庫』という)に停車中のいすゞキュービックです(したがって、この写真は以前の記事からの転載です)。勿論この車はとうに退役しており、昨年この退役した車と同じ「D代」の車が新車として入ってくるようになりました。
さて、この深川車庫からそれほど離れていない江東区有明地区、東京ビッグサイトのそばに、かねてから都交通局が土地を確保し、そこにバスの車庫を建造中であるという話は伝わってきていました。その車庫、営業所が今年3月30日に開設されるというニュースを今回取り上げます。
都営バス、有明自動車営業所を4月に新設 東京駅~ビックサイト間の都05-2系統は有明ガーデン発着を設定
東京都交通局は、3月30日に有明自動車営業所を新設し、3月30日と4月1日に都営バスのバス路線変更やダイヤ改正等を実施する。
新設する有明自動車営業所の所管系統は海01系統・門前仲町~東京テレポート駅前間と、波01系統・東京テレポート駅前~中央防波堤間。定期券発売所も営業する。なお、門前仲町~東京テレポート駅前間の海01系統は、一部の便で経路を変更する(後略)
(Traicyより)
既に「都営バス 有明営業所」で検索すると、冒頭に営業所名と住所、電話番号が現れます(Googleの場合)。
さて、それではなぜこの時期に当ブログでこの話題を取り上げるかというと、有明営業所(以下『有明車庫』という)の営業所コードが決まった(というより『明らかになった』)から。
都営バスでは、営業所ごとにアルファベット1文字の営業所コードを割り振っており、それぞれ以下のとおりとなっています。なお、原則は品川から時計回りにアルファベット順となっているそうですが、一部その原則にそぐわない営業所も勿論あります。
A 品川
B 渋谷
C 新宿(※2)
D 杉並(※2)
E 小滝橋
F 練馬(※1)
G 大塚
H 千住
K 南千住
L 江東
M 目黒
N 北
P 巣鴨
R 臨海(※2)
S 深川
T 早稲田
U 今井
V 江戸川
W 青梅(※1)
X 八王子
Y 志村→港南(※2)
Z 青戸(※2)
※1 直営の支所
※2 はとバス委託の支所
太字 現存しない営業所
そしてこの中に割って入る有明は…。
J
なんですよ。
これまで、I、J、O、Qは営業所コードには使われてきませんでした。営業所コードの次位に記される、これもアルファベット1文字の車両導入年次コードにも、これらのアルファベットは使われていません(車両導入年次コードだと、Uも使われていない)。この理由は恐らく、算用数字と紛らわしいからでしょう。
しかしまさか、「J」ですか…。管理人はGかMかXを使い回すのではないかと思っていましたが、予想はまたまた外れました(^_^;) これにより、港南のYは依然として、営業所コードを使い回した唯一の例を維持することになりました。
そして注目される所管系統ですが、「海01」「波01」ですか…。
これらは現在、深川と品川の共管とされていますが、その理由は、かつては「海01」が門前仲町から湾岸地区を通り、長駆品川まで顔を出していたから。その歴史的経緯に鑑み、共管とされているものと思われます。それが有明に一本化されることで、両系統の共管は解消されることになります。
ということは。
ここには品川ナンバーの車が来なくなる(以前の記事から転載)
「海01」「波01」の共管が解消されると…。
・門前仲町・月島地区を品川ナンバーの都営バスが走らなくなる
・湾岸地区を品川ナンバーの都営バスが走らなくなる
・レインボーブリッジを渡る「波01出入」は廃止になる(※)
ということになります。
それなら「海01」の品川車の写真撮影、「波01出入」のお別れ乗車を済ませなければ(使命感)
※追記【令和2年3月18日】
東京都交通局からは、現時点では「波01出入」廃止に関して公式なアナウンスを行っておりません。そのため、(あくまで現時点では、ですが)「波01出入」が4月以降も存続する可能性もあります。
なお、タイトルは某TV番組のパクリですが、某大手芸能事務所とは一切関係ありません。
※ 当記事は、03/08付の投稿とします。