冒頭の写真は前回の記事からの転載ですが…。
かつて東横線が高架を走っていたころには、渋谷駅への到着前の急カーブで見える都営バスの車庫が、管理人の大きな楽しみでした。その東横線の高架橋も、5年前から列車が走らなくなり、その後その跡地を利用した再開発計画が始動、遂に今秋「渋谷ストリーム」「渋谷ブリッジ」が開業する運びとなりました。この写真の後ろに見える建物が「渋谷ブリッジ」です。
このとき車庫にいたのは、「すしざんまい」ラッピングの新宿支所の日野HR。
食事入庫だろうか
乗務員の食事休憩（食入）の関係で、新宿支所の車も時折ここに顔を出します。
かつて日野HRは、平成13(2001)年から15(2003)年にかけて都営バスが大量に導入し、ほぼ全ての営業所に配属されました。勿論、渋谷車庫も例外ではありません。
しかし、このHRはベースが中型車で、車長だけをストレッチした仕様のために他車種に比べて詰め込みが効かず、そのため混雑系統には使えなくなり、閑散路線に回されるようになっていきました。また、車長をストレッチしたにもかかわらず、エンジンなど駆動系が重量増に対応していないことから、重量の割にパワーが不足しているという指摘もあるようで、その点でも混雑路線では使いにくい車両でした。
そのため、末期には閑散路線、配属営業所も徐々に集約されていき、最近でははとバス委託の支所以外には配属がなくなっています。
上の「すしざんまい」HRの後ろには、「美濃部カラー」のエルガ・M205がいました。
この日は整備だったようだ
このラッピングもいつまで続けるんでしょうね？ 以前「美濃部カラー」のM205を取り上げたときは、ラッピングの所々に罅割れが生じているのを見て、いっそ剥がしてしまってもいいのでは…と思ったのですが。退役までこのまま維持するのであれば、綺麗に維持して欲しいものです。
こちらは、HR（左端）と並んだエアロスター2台。
エアロスターなどと並ぶと、やはりHRの細さは際立つように思います。
生粋の大型車と並ぶと細身が際立つ
かつてHRは渋谷にも配属されたことがあるのですが、なぜ都交通局はこんな車（失礼）を、ドル箱路線揃いの渋谷に配属したんでしょうか。もし「茶81」が廃止されずに残っていたら、この車が事実上の専属になったかもしれませんが。
こちらは日野ブルーリボンシティハイブリッド。正面の表示にご注目あれ。
フルカラー！
いつの間にかフルカラーに換装されています。
都交通局のバス営業所の中でも、渋谷は江東と共にフルカラーLEDの採用に積極的で、これを本格採用したB代以前の車両についても、フルカラーへの換装を進めています。
しかし、ブルーリボンシティハイブリッドの顔面にフルカラーとは…これはインパクトあるな(^_^;)
こちらは、C代と思われる新型エルガ。当然ながらフルカラーです。
「回送車」表示にはみんくるが出る
フルカラーになったことで、みんくるのようなマスコットも、色に忠実に表示できるのは大きいですね。
こちらは全面緑色の、胃薬の広告車。
エルガに似合っている
もともとが都営バスは緑色が基本のカラーなので、緑一色になってもそれほどの違和感はありません。
こちらは、日デ（日産ディーゼル）のスペラン（スペースランナー）に施された、大韓航空のラッピング。
飛んでいるのは韓国へだけではない
大韓航空は韓国の航空会社ですが、就航先は韓国国内だけではなく、米国本土のLA、ハワイなどもあります。また、ソウル（仁川）空港が国際ハブ空港の役割を果たしているため、日本の数多くの地方空港から仁川へ飛んでいるのも特徴で、地方からだと羽田や成田・関空へ飛ぶよりも利便性が高いのだとか。
しかしこの車、「田87」に入れば三田の慶應義塾大学の前を通るんですよ。これを見て、泉下の慶應義塾の創始者にして「脱亜論」を著した福沢諭吉翁はどう思われるのでしょうか（この点についてはコメントをご遠慮願います）。
最後におまけ。今なお渋谷車庫に残る、使われなくなったバス停ポール。
「東84 東京駅南口」の字が読み取れる
まだ残っていました。
【おことわり】
当記事でアップしている写真は、全て敷地外の公道上から撮影しており、立入禁止エリアには一切立ち入っておりません。
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