せっかくなので、金谷港到着後、JR浜金谷駅まで歩いてみました。

地図はこちら↓

 

 

 

 

 

道自体は分かりやすいです。

ほどなく、趣のある木造駅舎が見えてきました。

 

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浜金谷駅

 

もしかして無人駅?とも思ったのですが、一応は駅員さんがいるようで、限られた時間ながらみどりの窓口も営業しています。

 

駅構内にはこんな看板が。

 

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東京湾フェリーの宣伝

 

東京湾フェリーは以前は3隻体制でしたが、東京湾アクアラインの値下げ(開業ではない)に伴って輸送量が減り、現在では2隻体制となっています。

そういえば、以前は東京湾フェリーを軸に、浜金谷~千葉~東京~横浜~久里浜というルートを自由に乗れ、しかも品川~久里浜間なら京急にも乗れるという切符があったのですが、いつの間にか販売中止になってしまいました。

この記事を作成するにあたり、浜金谷駅のwikiを見たのですが、乗降客数の減少がすさまじいですね。平成3(1991)年の1008人(1日当たり・以下同じ)から減り続け、現在は300人とか。3分の1以下に減ってしまったことになりますが、これはやはり東京湾アクアラインと、館山自動車道の影響があるのではないかと思われます。内房線系統は特に落ち込みが酷く、特急「さざなみ」は木更津・君津以遠には運転されなくなり、しかも土休日運休という惨状。土休日には「新宿さざなみ号」が運転されますが、あれもE257系500番代の5連で運転されることが多くなっています。房総各線といえば、多くの観光客、ゴルフ客に利用されたものですが、彼らはバスや自家用車に流れてしまったのでしょうか。

浜金谷駅周辺も、失礼ながら栄えているとは言えないような状況でした。

 

そして駅前に立っていた看板。

 

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いずれも今となっては実現可能性は…

 

内房線複線化、東京湾口道路と、いずれも威勢のいい文言が並んでいますが、実現可能性は?と問われれば、地元の方には失礼ながら、今のところは殆どないと言わざるを得ません。いつごろ設置されたものなのか、看板の文字もかなり褪せてしまっています。

前者に関しても、国鉄時代やJR化後初期のように特急が頻繁に走っている時代であればいざ知らず、昼間に特急が全く走らなくなってしまった現在となっては、設備投資としてあまりにも費用対効果が見込めないと思われます。現在でも館山自動車道や東京湾アクアラインを通るバスに圧倒され、さらに東京湾フェリーにも利用者を吸い出されていますから。東京湾口道路に至っては、確かにそれが国道16号線のミッシングリンクの実現(先の記事で東京湾フェリーのルートを『国道16号の海上ルート』と題したのはそういう意味)という意味はあるにせよ、こちらも費用対効果や採算性という点からは、甚だ疑問と言わざるを得ません。いずれの計画も、今後よほど何か社会・経済状況の劇的な変化でもない限り、実現することはないだろうと思います。

 

これだけ見回して、金谷港フェリーターミナルに戻り、帰りの便を待ちます。