今回から、JRバス白棚線の乗車ルポをアップしていきたいと思います。よろしくお付き合いのほど、お願いいたします。

 

管理人は「青春18きっぷ」の最後の1日分の消化として、目的地に白棚線を選びました。以前に白河を訪れてラーメンを食した8月10日、白河駅から新白河駅の間だけ乗ったのですが、そのときは烏山線の「ACCUM」の乗車・撮影がしたくて、白棚線乗車を諦めています。ですので、約半月ぶりのリベンジということになります。

 

渋谷から湘南新宿ライン宇都宮行きに乗り、宇都宮で黒磯行きに乗り継ぎ。さらに黒磯から701系2連のワンマン列車に乗り換えて30分、12時ちょうどに白河駅に到着。前回より1時間遅い到着となっています。

昼食はラーメンではなく、「えきかふぇ」で、スパゲッティ(茄子とベーコンのアラビアータ)のセット。辛みは控えめでしたが、なかなか本格的で美味かったです(*^_^*)

 

そして昼食を終えてバス乗場でバスを待っていると、JRバスのマークを付けた見慣れない車が。

 

170827_123440_ed.jpg

まさかこれじゃないだろう

 

この車は、白河市内の観光路線で使っている車のようです。

 

というわけで、実際に管理人が乗ったのは勿論一般車。

12時55分発の便に充当されていたのは、富士重工のボディを架装した車でした。

 

170827_125022_ed.jpg

この車も懐かしい

 

富士重工は平成14(2002)年でバスボディの製造を止めてしまったので、東京都心部ではなかなか遭遇することが難しくなっています。こうして地方で出会えると嬉しいですね(^^

他のお客さんが乗ってくる前、運転手さんにお願いして内部の写真を撮らせてもらいましたが、そういった写真及びこの車自体は改めて取り上げるとして、乗車ルポに入りましょう。

 

12時55分に発車。

白棚線は、よく知られているとおり、かつての鉄道路線をバス化し、しかもかつての線路敷をそのままバス専用道に転用した路線であり、現在の所謂BRTの「ご先祖」と言える路線となっています。白棚線は戦時中に不要不急路線として撤去され、戦後バス路線として復活していますが、その間2度にわたり鉄道としての復活が計画されたことがあります。国鉄が作った「レールバス」として名高いキハ01は、鉄道復活後の白棚線で使用することを前提に設計・製造されたという説がありますし、ディーゼル機関車のDD11もそう。

しかし、現実には鉄道としては復活せず、かつての線路敷をバス専用道にすることにしました。その理由は、当時の国鉄が不採算路線の転換の選択肢としてテストケースとしたい意向を持っていたことと、当時計画されていた高速道路上を走るバス路線(東名高速線など)で使用する車両のスペックを検証するために役立てたいと考えていたこと、これらの要因により、バス専用道が整備されました。

その後、並行する国道289号の拡幅・改良のため、バス専用道の用地が飲み込まれてしまったことにより、現在のバス専用道は関辺-磐城金山間と表郷庁舎-三森間のみとなっています。またこれとは別に、昭和57(1982)年の東北新幹線開業から新白河駅に寄るように路線が変更されています。

 

DSC_0998.jpg

大部分は国道289号線上を走る

 

白河駅-新白河駅間でも、バス専用道っぽい道はこのように出て来ますが、ここは専用道ではなく、一般車や自転車、歩行者も往来しています。

 

170827_125954_ed.jpg

それっぽい雰囲気が漂っている(白河高校前付近)

 

一度新白河駅によって数人の乗客を迎え入れ、1305に発車。

その後はずっと国道289号線上を走るのですが、関辺付近で遂に、バス専用道に足を踏み入れます。

 

170827_132209_ed.jpg

遂にバス専用道へ(関辺付近)

 

このバス専用道、JRバス関東の私有地となっていて、JRバス関東のバスと道路点検用の車両、緊急車両以外は一切通行禁止になっています。

ただし道路の整備状況は、並行する国道には一歩譲るようで、揺れが大きくなってしまいました。バス専用道は私道であり、バス会社の持ち物ですから、固定資産税、補修工事費用、果ては除雪費用に至るまで、全てバス会社が自前で支払わざるを得ないので、会社の金銭的な負担は大きいのでしょう。近年バス専用道部分が縮小されたのも、そのような金銭的な負担の大きさがあるように思います。

 

170827_132338_ed.jpg

まるで鉄道に乗っているよう(谷中-番沢)

 

このあたりは国道289号と離れ、田圃の中を一直線に進みます。このような上をかっ飛ばしていきますので、なかなかの爽快感を味わうことができます。ただし、車の揺れも激しいものがありましたが…。

 

専用道区間のバス停は、やはり「駅」ということか、バス停ポールだけが立っているところは少なく、この停留所のように、立派な待合スペースを持つところが多くありました。無人駅だったらこんな感じだったんでしょうか。

 

170827_132729_ed.jpg

番沢バス停

 

番沢バス停発車後しばらくして、バス専用道区間は終了。また国道289号線に戻ります。

そして白河発車後36分で、旧表郷村の玄関口・磐城金山駅に到着。

 

170827_133118_ed.jpg

磐城金山「駅」に到着!

 

ここで下車してみることにしました。

次のバスまで1時間弱。その1時間弱の時間で、周囲を探索してみようと思いました。

 

※ 当記事は、以前に書き貯めた記事の自動投稿です。