昨年12月に行われた、南栗橋のイベントで見ただけで、実際に乗車する機会はなかった東武60000系。
今回、初めて実際の乗車の機会を得ました。
そこで、今回は60000系の車内をご紹介します。なお、タイトルはいきものがかりの曲からとりました。


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非常用貫通扉がある

60000系って非常用貫通扉があるんですね。野田線…もとい、アーバンパークラインには地下区間も長大トンネルもないんですから、別に非貫通でもよかったんじゃないかという気はしますが。
正面には、南栗橋ではなかった「アーバンパークライン」のステッカーが貼ってありました。なかなか良く似合っていると思います。

サイドビューを見ます。


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50000系列とは色の入り方が異なる

今回初めて、側面をじっくり見たのですが、やはり青と若草色の「ファミマカラー」が映えていますね。ただ、ドア横の若草色の入り方は、50000系列のそれとは明らかに異なり、あれよりは控えめな感じです。

…とここまでは、南栗橋のイベントでも見ることができたのですが、車内への進入は今回が初。
車内はこんな感じです↓


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白と青基調ですっきり

壁を白、座席のモケットの色を青にすることで、明るい車内となっています。
なお、座席の座り心地ですが、登場当初の50000系列や、同じく登場当初の東京メトロ10000系などでは悪評紛々だった「極悪岩座席」よりは改善がなされていて、座面と背もたれの角度も、座ったときの腰部のホールド感も悪くはなく、そこそこの座席になったと思います。もともと、60000系などの「日立A-Train」は車内の静粛性には定評があったのですが、「極悪岩座席」が評価を下げていた面もあったので、座席が改善された60000系では、そのようなことはないでしょう。
なお、50000系列の名誉のために付言すれば、現在全て座席の交換が完了し、「極悪岩座席」の車両はなくなりました。

(北1010番街様からのご指摘にかんがみ、本文を訂正いたしました。現在は50000系列の座席は改善されています。本文はあくまで『過去の座席』という意味です)

座席の近影がこちら↓


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ちゃんとバケット型になっている

ただ、座り心地そのものは、JREのE233系や東急の5000系列の座席の方が、管理人自身は好みですけどね。これは個人の嗜好の差もあるので、このくらいにしておきます。

車両間を結ぶ貫通扉は、50000系列が普通の扉だったのに対し、こちらはガラス製の扉で、開放感を重視したものとなっています。


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ガラス製の貫通扉

貫通扉に描かれているのは、野田線の沿線8市の「市の花」なのだそうです。

そして扉の上には、今や定番となった、LCD式車内案内表示装置が設置されています。


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視認性は抜群

これは17インチの大型のものだとか。
しかもこれ、日本語だけではなく、日・英・中・韓の4ヶ国語の表示をします。


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韓国語もこのとおり

管理人が乗車したのは船橋~高柳間ですが、流石日立A-Train、静粛性は抜群でした。ただ、単線区間では駅の出入りの際に大きく揺れる箇所がありましたが、あれはやはり8000系よりも車体が軽いので揺れやすくなっているからでしょうか。それ以外は気にならない、快適な乗り心地でした。

それにしても、かつては32系や54系といった旧型車が活躍し(流石にこの時代は管理人もリアルタイムでは知りませんが)、その後3000系列や5000系列といった吊り掛け車の楽園となり、さらに最近では8000系の楽園となっていた野田線にも、次第に新しい風が吹いてきています。60000系の新造投入は勿論、アーバンパークラインなる副名称にもさらに驚かされましたが、これも野田線が進化していることの証なのでしょう。
60000系が増えるということは、それだけ8000系の勢力が縮小するわけで、それは愛好家的には寂しいですが、利用者には嬉しいことなのですよね。

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※ 当記事は08/08付の投稿とします。