前編から続きます

湘南台から小田急江ノ島線→小田原線と乗り継いで、海老名にやって参りました。
海老名では、本厚木駅と同様、2年前からいきものがかりの音楽が接近・発車メロディーに使われているのですが、管理人は本厚木駅の「YELL」は聴いたものの海老名駅の「SAKURA」は聴いたことがなかったので、今回小田急経由で海老名入りした次第。もっとも、後で思ったんですが、相鉄ホームにいても「SAKURA」は聴くことができました(^_^;)

海老名では遅くなった昼食を済ませ、15時31分発の特急を待ちます。


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海老名駅の発車案内にも「特急」の表示が(2段目)

実は、相鉄の特急は、平日・土休日を問わず10時~16時台の日中にしか運転されません。それ以外の時間帯は、海老名方面へは従来の「急行」、いずみ野方面には夕方だけ「快速」が走り、あとは各駅停車になるダイヤとなっています。これは、特急通過駅、特に本線の大和・海老名両駅以外の利用者の便宜を考えてのことでしょう。この本線の二俣川以西の特急通過駅の日中は、これまで6本/hだったのが4本/hに減少しています。

ちなみに横浜駅の特急の発車案内はこちら↓
(あえてノーキャプションとします)


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2枚目の写真は、2段目が特急となっています。

この日は、海老名特急には11000系が入っていたようでした。11000系の特急横浜行き@海老名駅。


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ちょっと光っちゃいましたorz

「特急」の正面表示、綺麗には撮れませんでしたorz

側面の表示はこのとおり↓


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これもLEDが切れている…(´・ω・`)

同じ11000系の特急を横浜駅で撮影したものがこちら↓


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見えますか?

正面の「特急」表示がお分かりになりますでしょうか。
そしてこちらが、側面の表示。


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これは綺麗に撮れた

こちらは綺麗に撮れたんですが…やはりLED表示器は屋外より屋内、昼よりも夜の方が写りが良くなるんでしょうか。

特急横浜行は海老名を発車、厚木へ向かう連絡線と合流、かしわ台の車両基地を横目に見て、駅を通過していきます。これまでは横浜へ直行するお客も、二俣川まで各駅停車となる急行しかなかったので、延々付き合わされたわけですが、特急ではそういうことがなくなりました。東横線もそうでしたが、スピードアップには物理的なそれよりも、「用のない駅に付き合わされずに済む」という、心理的な次元でのそれの方が効果が高い場合もあるんですよね。相鉄の特急は、そのあたりの効果を狙ったものでしょう。
ただし、物理的な次元でのスピードアップもなされていて、急行が横浜-海老名34分運転だったものを、26分運転と8分短縮し、30分の壁を破ったことは評価していいと思います。

本線を快調にかっ飛ばし、地下駅の大和に到着。ここで若干のお客を受け入れたあとは、二俣川までノンストップ。結構スピードも乗っており、気分は爽快でした。もっとも、二俣川から先は、往路の湘南台特急と同じように、場所によってノロノロ運転になったりしましたが。

さて、そろそろ相鉄特急の総括をしなければなりません。
このような列車が登場した背景として、やはり海老名・大和・湘南台と横浜との所要時間を短縮したいという意図があったことは余りにも明白です。それと、将来のJR・東急との相互直通運転を睨み、横浜直行の定期外客を少しでもつなぎ止めたいという意図もあることは、これまた容易に察することができます。もしJRや東急との相互直通運転が始まってしまえば、西谷あたりで利用客を相当数吸い出されることになり、横浜まで乗ってくれる利用客が減少してしまいます。そしてそれは、横浜駅利用者の減少とそれに伴う減収、さらには横浜駅構内の商業施設の集客力の低下にもつながっていきます。そのための速達列車の新設なのでしょう。日中だけに限っているのは、二俣川以西での追い越し可能な駅が瀬谷とかしわ台しかなく、ダイヤが密なラッシュ時の運転が難しいのと、定期外客(普段相鉄線をあまり利用しない客層)にアピールする狙いがあったのでしょう。
それらの狙いはわかりますが、成功しているかといえば、今のところはわかりません。湘南台特急はガラ空きでしたし、海老名から乗った特急もそう。しかしこれはGWの期間中だからかもしれませんし。

ともあれ、大手私鉄16社の全てに「特急」が出揃った(※)ことを、素直に喜びたいと思います。

※東京メトロには小田急へ乗り入れる特急ロマンスカーがあり、メトロ線内のみの特急料金も設定されている。