東武の新型特急車両構想についても取り上げたいのですが、今のところあまりにも確定情報が少ないんですよね。勿論それならそれで、妄想全開上等! という路線でもいいんですけど、それだけに終始しても面白くないので、今日のところは取り上げずにおきます。ごめんなさいm(__)m

というわけで今回は、遂に営業運転に投入された、北綾瀬支線仕様の05系のお話。

かねてからネット上では、東西線を追われた05系初期車が帯色を変えられて北綾瀬支線向けに改造された姿がアップされていました。そのため、この車両がいつ営業運転に入るのか、入るとして5000系や6000系1次試作車(所謂『ハイフン車』)の去就はどうなるのか、注目されてきました。
4月29日、その注目の的であった05系改造車が営業運転に入っていることをTwitterで知り、管理人も一日乗車券を買って出かけて参りました。


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確かにいた━━━(゚∀゚)━━━!!!

このとき、綾瀬駅には数人の同業者がおりました(^_^;)

ところで、↑の写真では正面に「ワンマン」と、世にもバカでかい表示が出ているのですが、これ、何秒かおきに「綾瀬⇔北綾瀬」の表示と変わりばんこに表示されるんです。
綾瀬駅では撮影できませんでしたが、北綾瀬駅で撮影できたのがこちら。2点の写真、あえてノーキャプションとします。


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いかがでしょうか。帯色も相俟って、東西線時代とは随分印象が異なりますね。

車内に入ってみましょう。
車内は青と白を基調にした色使いでまとめられていて、本線用の16000系と同等のレベルになっています。ただし、16000系ではガラスの袖仕切りが使われていますが、こちらはオーソドックスな樹脂製のものとなっています。


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16000系とよく似た配色

車内案内表示装置はこちら↓
東西線時代はLEDスクロール方式だったのですが、現在はご覧のようなLCDモニターに取り替えられています。写真には写っていませんが、これの左側にもう1個表示器があり、こちらは「東京メトロ」のマークを映し続けているだけとなっています。


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意味あるんだろうか?

途中駅がある丸ノ内線方南町支線ならいざ知らず、北綾瀬支線は綾瀬と北綾瀬しかないんですから、こんな立派なLCDディスプレイなど要らなかったのでは?と思ってしまいます。
それでなくとも、北綾瀬支線には本線からの10連をそのまま入れる計画があるくらいですから、なおさら支線専用の3連にはお金をかけられないはずなんですが。

北綾瀬駅到着後、そのまま折り返してしまっては面白くないので、後続の列車で綾瀬に帰ることにしました。北綾瀬支線は、3月のダイヤ改正で15分間隔(4本/h)から10分間隔(6本/h)と増発されており、それまでには見られなかった日中の営業列車同士のすれ違いが綾瀬-北綾瀬間で見られるようになりました。

こちらがメトロに残る最後の5000系↓


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こちらも貴重

05系改造車の就役によって、この5000系や6000系ハイフン車にも、「お尻が切られた」ように思います。

5000系の車内↓


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ピンクを基調としている

5000系も接客設備は現代の水準で遜色ないレベルに保たれていますが、やはり車両そのものが古くなってきていることは、いかんともしがたいものがあります。

このあとは、綾瀬で少々16000系などを撮影して撤収しました。

感想。
本線の10連を入れる計画があると聞いていたので、今回の05系改造車の就役は正直なところ意外でした。もっとも、平日の日中や土日祭日だと、流石に10連では輸送力過剰になってしまうのでしょう。そういう意味で、本線からの10連が入るようになったとしても、閑散時の輸送用として、05系改造車の存在意義があるのかと思います。だからこそ、過剰ともいえる手間とお金をかけて改造したのでしょうし。

繰り返しになりますが、5000系や6000系ハイフン車はどうなるのでしょうね。願わくば、綾瀬で保存してもらって、イベント時だけでもいいので一般公開してもらいたいものですが。地下鉄博物館への収蔵も期待したいですが、葛西駅の高架下はスペースが限られるので難しいでしょうか。

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