当ブログと相互リンクさせていただいている「新・南栗橋車両管理所荒川支所」で、東武曳舟駅で配線の変更がなされたことを取り上げた記事がありました(該当記事は こちら)。
これは

見に行かなければ

というわけで、11月30日に行ってまいりました。

まず浅草行き電車から降り、浅草寄りの線路を観察します。


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両渡り線ではなくなっている

バラストが綺麗になっているところがあるのがお分かりいただけるでしょうか?
以前はこのバラストが綺麗な場所に両渡り線があり、3・4番線いずれからでも、浅草方・半蔵門線方へ出発することができました。
現在は、3番線→4番線への片渡りのみに変更されていますから、4番線から半蔵門線方面へ向かうことは不可能になりました。

↑の写真を撮影した後、1・2番ホームへ移動。
陰になっていてわかりにくいかもしれませんが、2番線から3番線(押上方面)へ折り返すことができるように、片渡り線が挿入されています。
またこちらは、1・2番線相互間の渡り線は全て撤去されています。


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こちらは浅草方から2番線・半蔵門線方から1番線への入線が不可能になった

そしてこちらが、2番線の押上・半蔵門線方向への出発信号機。


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これも新設された

分岐器があるんですから、信号も整備しなきゃならないのは当然ですわな。

このように、片渡り線でも折り返し可能な分岐器を挿入したのは、東武線で何か輸送障害が発生すると、半蔵門線との直通運転が切られてしまうことの防止です。以前はそのような場合は直通運転が中止され、半蔵門線は押上で折り返しとなっていました。いくら押上ととうきょうスカイツリーが同じ駅といえども、実際にはかなり距離がありますから、直通中止は利用客に不利益をもたらす度合いが大きいものでした。
それが今回、このような配線変更によって、せめて曳舟まででも半蔵門線の列車がくることができるようにしたことで、そのような不利益が生じることはなくなります。

ただ、下り線は両渡り線を完全に撤去してしまいましたし、上り線は3番線→4番線への片渡りだけを残していますから、ダイヤ構成の自由度という点では一歩後退したのも事実です。
しかし、このあたりは道路橋となっていますので、両渡り線などを整備しようとすれば道路橋の架け替えから着手せざるを得ません。したがって、このような配線変更は、ぎりぎりの選択であったことが容易に想像できます。

最後に今回のおまけ。曳舟駅の半蔵門線直通列車案内です。


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3・4番線ホームとある

現在は3番線からしか半蔵門線直通列車は発車しない(できない)んですけどね(^_^;) でも同じホームだから案内としてはこれでいいのか。

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№1223.異常時の半直中止は何とかならないのか