4月10日に、管理人が近鉄生駒鋼索線(以下通称のとおり『生駒ケーブル』といいます)に乗りに行った顛末を。
大和西大寺から快速急行に乗って約10分。生駒に到着します。
生駒では、けいはんな線に乗り入れてきた大阪市交通局の20系がお出迎え。
で、この車両が、阪神から来た1000系と並んでくれました。
ちなみに、生駒→九条(京都線の九条ではありません)間は奈良線→阪神なんば線のルートと、お隣のけいはんな線→大阪市営地下鉄中央線のルートがあり、いずれも乗り換えなしなんですが、選択されるのはどちらのルートが多いのでしょうか…と素朴な疑問。
ちなみに、阪神1000系が出していた行先表示↓
これを阪神線内の駅、たとえば三宮や御影などで見たら違和感満点なんでしょうか(汗
生駒駅には、王寺に通じる生駒線も出入りしています。3連のワンマン列車が15分間隔で運転されていますが、駅での運賃収受なので、東急の池上線や東武の越生線などと同じ方式です。
さて、肝心の生駒ケーブルなんですが、乗り換えにはいったん改札を出て、ペデストリアンデッキを渡っていく必要があるのですね。
以下、管理人がたどった順番のとおりに写真を並べています。あえてノーキャプションで。
いかがでしょうか。
こちら生駒ケーブルの駅、「生駒駅」とは言わず「鳥居前駅」といいます。なぜこの駅が「鳥居前」なのかというと、駅と目と鼻の先に大きな鳥居があったためだということです。昭和57(1982)年に、その鳥居は近くの宝山寺境内に移築され、駅名の由来となった大鳥居は姿を消してしまいました。
鳥居駅前は島式ホームの両側に車両が停まっていますが、通常は向かって右側のみを使用、左側は多客時及び右側の線の保線の際などに使用するとのことです。
そして車両は…!
こちらでは、犬(ブルドッグ)を模した「ブル」と、猫を模した「ミケ」が交互に山を上下しています。
「ブル」のサイドビューを一発。
なにやら本当に犬が伏せているかのような格好になっています。
では、車内はどうなのかといえば。
外見の派手さに比べれば、車内は極めてオーソドックスな内装になっています。
実はこの生駒ケーブル、山の中腹にも住宅地があるため、ケーブルカーとしては全国的にも珍しく、日常の通勤・通学の利用があります(ただし、そのような利用は宝山寺までのようです)。そして沿線には踏切まであるというから驚き! 管理人が乗車した際にも、学校帰りと思しき男子高校生が2人乗っていました。
乗ってしまえば、3つの踏切を越え、住宅地の中の斜面を登り、約5分で山側の宝山寺駅に到着。途中で「ミケ」と交換するときは、楽しげな唱歌のBGMが流れ、行き違いが案内されました。
宝山寺駅から麓の鳥居前駅を見下ろすとこんな感じです↓
さらにケーブルは生駒山上駅まで続いていますが、生駒山上まで行きたい人は乗り換え。しかし、鳥居前-宝山寺間は頻繁運転なのに、宝山寺より上は40分間隔! 山上には遊園地しかないので、それも仕方がないのかもしれませんが。
最後に、普段は使われていない側に留置されていた、「ゆめいこま」2両。この車両は、昭和28(1953)年に導入されたかなりのオールドタイマーで、今年で実に60年目、還暦を迎えることになります。現在はいずれも、子供たちが描いたと思われるイラスト(ラッピングらしい)を施しています。
1枚目が麓の鳥居前駅で留置中のもの、2枚目が宝山寺駅で留置中のものですが、2枚あえてノーキャプションで。
「ブル」「ミケ」に比べればおとなしいですが、同時に古めかしくも感じますよね。
車内には立ち入ることができなかったのですが、覗いてみたら内部は4人がけのボックス席が並んでいました。
さあ、次は生駒山上を目指します。
続きます 。