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※ 当記事は、「本日のテツ活動報告」というタイトルでアップしておりましたが、ひたちなか海浜鉄道の訪問記を熟成した内容でアップいたしますので、当記事を加筆・訂正・改題するという形をとります。


昨日29日、管理人は「ひたちなか海浜鉄道」1周年記念イベントに出かけて参りました。

「ひたちなか海浜鉄道」と言われてピンとこない方でも、「茨城交通湊線」といえば、お分かりになる方も多いと思います。国鉄時代、上野からキハ58系の海水浴急行「あじがうら」が走った実績もあり、またかつてはステンレス製気動車・ケハ601が在籍する鉄道として余りにも有名でしたが、昨今の少子化などに伴う利用者の逸走のため経営難に陥り、このままでは廃線が不可避となったことから、昨年茨城交通の鉄道部門を分離して設立されたのが、この「ひたちなか海浜鉄道」です。


経営形態が変わったとはいえ、車両のメンツは茨交時代と変わりません。

管理人が勝田駅に着くと、茨交時代に投入されたキハ3710形が迎えてくれました。管理人としては、冒頭の写真に挙げた旧型車を期待していたのですが…。


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キハ3710形 この日は何と3両編成で登場!


この日はイベントに対応した一日乗車券が売られており、そのせいで明らかに乗客が多くなっているのですが、この3両編成からはたくさんの降車があるのに驚きました。

もっとも、これから乗ろうとする人も、降りてきた人も、地元の子ども連れがほとんど。管理人のような鉄道愛好家は少数派です。これは、今回のイベントが別に愛好家をターゲットとするものではなく、1周年を機会に沿線住民に感謝するという趣旨ですので、これでいいのでしょう。

ちなみに、このキハ3710形使用列車の発車時刻は11時24分。勝田駅でいただいたチラシによれば、沿線各所であら汁などの振る舞い料理があったようですが、これが午前10時からとなっていたためか、那珂湊駅などでもほとんど見かけませんでした。やはり早起きしないとだめですね(^^ゞ


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にぎわう那珂湊駅前


それよりも、管理人の楽しみは「ケハ601」の一般公開があること。

この車両は、昭和35(1960)年製のディーゼルカーで、当時としては珍しかったステンレス製のボディーを持つ車両でした。しかし冷房装置がないことや総括制御ができないことなどが仇になり、平成4(1992)年廃車になり、那珂湊駅構内で倉庫として使用されていました。さすがに動態保存(車籍復活)は無理なようですが、それでも綺麗にレストアされた車体を見ることができるのは意義深いことです。


というわけで那珂湊駅へ。この那珂湊駅では、アトラクションとして沿線住民の皆さんによるフラダンスや「おやじフォーク」などが披露されていて、その見物客も多くいました。

また、この那珂湊駅では、本日限定の「たこめし」を駅弁として売っていました(お茶付きで750円)。


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うまかったです


中身は、たこの炊き込みご飯の上に煮たこ・焼き鮭・煮た人参と椎茸・卵焼きなどが乗っているもので、ご飯にたこの旨みがしみ込んでおり、美味しく頂きました。


※ 以下、5月1日付で加筆しました。


那珂湊では、様々な車両がイベント参加者を出迎えてくれました。

まず、機関車ケキ。褪色が著しいのが気になります。というかそもそも、車籍はどうなっているのでしょうか。


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ケキをバリ順で撮れたのはいいのですが、あまり状態がよくないのが気になります。


お次は、なぜかこの日運用に入らなかったキハ222(国鉄旧標準色)。個人的にはこの色の方が落ち着いていて好きなのですが、走る姿を見れなかったのは残念でした。どうやら機関の不調だったようで、そのあたりは旧型車の宿命ではないかと思います。

それでも管理人としては、光線が最高な状態で撮影できましたので、贅沢は申しません(^^)


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どうですか、この麗しきお姿!


そして、この那珂湊駅で最大の目玉、ケハ601と御対面!


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車体だけですが、綺麗に磨きあげられていました。


このケハ601の車内は資料館のようになっていて、車内では「見学ノート」への記入を求められました。おそらく破損その他の対策のためでしょう。

そこで、管理人は、「地味鉄庵 」の管理人・おっとっと様と遭遇! 思わずお声をおかけしてしまいました。御本人は、ひたちなかまで御自身をリアルで御存知な方がおいでになっているとは夢にも思わなかったそうで、そのためにかなり動揺なさったとのことです。おっとっと様にはかなり御迷惑をおかけしたのではないかということを、深く反省いたしました。

もともと、管理人がmelonpan様 よりおっとっと様のことを伺っていまして、上記「ノート」におっとっと様の本名が記入されていたのを発見し、お声をおかけしたらビンゴだった…という次第です。

しかし、お独りでお楽しみのところに土足で乱入してしまった感がありましたので、お別れした後に深く反省いたしました。

おっとっと様、これに懲りずに、どこかでお目にかかったときにはどうぞよろしくお願い申し上げますm(__)m


「地味鉄庵」のひたちなか海浜鉄道訪問記事は((1)と(2)に分かれております)

 → (1)は こちら 、(2)は こちら


長くなりましたので続きます