公式リリース自体は先週金曜日に出ているのですが、近江に乗り鉄に出かけたり、他の話題を取り上げるなどしたため、乗り遅れてしまいました。

しかし、当ブログがこの話題を取り上げないのは、東急系を出自とする当ブログ及び管理人の沽券にかかわる(←大袈裟?)と思い、全くもって遅ればせながら、当ブログでも取り上げたいと思います。


そこで本題。


6月6日(土)、東急線でダイヤ改正を実施
田園都市線増発など、各線で混雑緩和と利便性の向上を図ります

7月11日(土)には、溝の口延伸に合わせて、大井町線のダイヤを改正します


(東急公式HPより)


まず、6月6日の改正の概要から。


この改正は、各線の根本的なダイヤパターンをいじるものではないようですが、骨子は田園都市線の夕刻・夜間の増発と東横線の若干の増発、それと各線に接続する大井町線・目黒線の時刻修正が主となっています。また、田園都市線は乗り入れ先の延長があり、日中の清澄白河行きはほとんど押上行きになります。これは、錦糸町などの利用が増加した結果であるといえ、またパターンダイヤの穴をなくす(錦糸町駅では、10分電車の来ない『空白の時間帯』があった)意味があり、押上側からの利用者にとっては朗報となっています。


ただ、東横線については、気になる記述が(以下は上記公式HPから引用)。


「平日朝8~9時台に中目黒に到着する日比谷線直通の上り列車2本を渋谷行き各駅停車に変更します。」


>>(日比谷線直通を)渋谷行き各駅停車に変更

>>渋谷行き各駅停車に変更

>>渋谷行き各駅停車に変更


これって、…日比直縮小?

ってかそうとしか読めませんよね…。

日比谷線直通、通称「日比直」の去就については愛好家の注目するところであり、副都心線乗り入れ開始と引き換えに廃止という憶測もあるようですが、平日ラッシュ時の中目黒駅の状況、また東横線沿線から六本木・霞が関・銀座・茅場町へ直行できるステータス(現実の利便性ももちろんだが、沿線の不動産業者がセールストークとして使えるという意味)をみすみす捨てるのも勿体ないと思えますので、廃止は非現実的ではないかと思います。どこかのブログのコメント欄で、伊賀鉄道への中古車導入(伊賀鉄道では関東私鉄の中古車を入れる算段をしているらしい)と結び付けて「日比直廃止」フラグが立ったとしているものがありましたが、そのような立論は余りにも短絡的に過ぎると思います。


では、7月11日のダイヤ改正はどうか。

こちらのポイントは、何といっても大井町線の溝の口延伸です。

ここで問題となるのは、大井町線延伸区間であり田園都市線との並行区間となる二子玉川-溝の口間において、二子新地・高津の両駅に大井町線のホームがないことなんですよ。なので、大井町線列車はこの両駅を通過せざるを得ないため、この両駅通過の列車でも二子玉川-大井町間が各駅に停車する列車は「各停」とするのには差し支えありません。

しかし、話をややっこしくしているのが、二子新地・高津両駅にも停車する各駅停車も運転されることです。

以前の記事で、この両列車の区別はどうするのか、まさか南海本線と高野線の事例に則って「普通」と「各停」で呼び分けるのでは…と思っていましたが、上記の公式リリースを見ると、両者とも「各停」とするようです。

それではどうやって両者を区別するのかですが、


二子新地・高津停車の各停 青の「各停」表示

二子新地・高津通過の各停 緑の「各停」表示


となるようです。

余談ですが、管理人はこのリリースを見て、大井町線所属車両の行先表示装置を(LED搭載車は-※)フルカラーLEDに統一している理由の合点がいきました。

おそらく時刻表などでもこれと同様の案内がなされるのでしょうが、誤乗対策は大丈夫なんでしょうか。

とにかく、「7.11」を待ちたいと思います。


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№832.【101本目の東急ネタ】大井町線溝の口延伸開業は7.11に【祝開業日決定】

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465.旧新玉川線区間のバイパスたれ~大井町線急行、見参!~

※ 大井町線には幕車がおりますが、本文は「LED搭載車は」という趣旨で記しました。ですが、誤解を招く表現でしたので修正しました。

junior様、御指摘ありがとうございますm(__)m