相撲部屋でまた暴行報道 | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

相撲部屋でまた暴行報道

 昨夜、大相撲の2つの部屋で新たな暴行があった事が発覚した。

「またー!?」と思う間もなく、その1つが陸奥部屋と報道されかなりショックだった。ガーンなぜなら師匠は元大関霧島、高校時代から特に好きだった力士の1人だったのです。
そして、暴行した力士の名も聞いて更にショック・・・何と、幕内経験もある豊桜ではないか!ショック!

「2代目ソルトシェーカー(土俵に上がった時の塩まきが豪快。ちなみに初代は水戸泉)」として相撲好きの間では有名な北桜の弟。兄と違って地味ながらこつこつ頑張り、十両上位~幕内の地位を保っており、同世代としても頑張って欲しい一人であったからです。
(なお、兄弟力士は同じ部屋に所属するケースが当たり前であった中、この兄弟は別の部屋に所属しています。)

「生活態度の良くない弟子への教育の一環」だったようですが、調理道具のおたまで弟弟子の頭を殴って8針を縫うケガ、しかも1月に起こり、親方も先月まで気付かなかったとは・・・本当に残念で仕方ない。汗


もう1件は間垣部屋で、元横綱の師匠自ら竹刀で殴ったらしい。


昨年の時津風事件 が世間を騒がせ、再発防止委員を組織したばかりという中でのこれらの報告。
「あの事件の反省が全く活かされていない」との声もありますが、個人的には、だからこそ明るみになってきたのではないかと思うのです。こういう事は日常的に他の部屋でも行われているのではと。

今回の件に関して、豊桜は行き過ぎでしたが、そうするに至った経緯にも依るでしょうし(弟子があまりに態度が悪かったとか、打ちどころが悪かったとか)、間垣親方については、記事を読む限りでは、審判やマスコミが過剰に反応しているようにも感じる。

私達に内部事情は分からないが、厳しい躾や稽古も時には必要のはずで、それに耐えた力士が強くなっていったのだと思う。閉鎖的で風通しが悪かった部分もあるが、必要以上に介入したり、相撲の内部を知らない外部の委員によって混乱を招いたりなどして、本来すべき指導まで出来なくなってしまうようでも困るかと。

こうした点は、学校教育とよく似ていると思います。


 それより、時津風部屋で暴行に加わり書類送検されていた2力士が、今場所を出場しているというのこそ驚き!!当時17歳の後輩を死に至らしめて処分も受けずに自分達はのうのうと出場という態度、そして関わった者全員に処罰も与えられず甘やかしている協会には、心底腹立たしさを覚えます。メラメラ



陸奥・間垣部屋で2件の暴力行為、3人厳重注意…協会委

 大相撲の時津風部屋で起きた傷害致死事件を受けて発足した日本相撲協会の再発防止検討委員会(委員長・伊勢ノ海理事=元関脇藤ノ川)は17日、夏場所開催中の東京・両国国技館で記者会見を開き、十両力士の豊桜(34)(陸奥(みちのく)部屋)が今年1月、部屋の若い力士の頭を中華料理用のお玉で数回殴り、8針縫うけがを負わせたことと、協会理事の間垣親方(元横綱2代目若乃花)が今場所中、弟子の太ももを竹刀でたたいたとする2件の暴力行為が判明したと発表した。

 検討委は近く、豊桜と師匠の陸奥親方(元大関霧島)、間垣理事の3人を厳重注意し、場所後の29日の協会理事会に報告する。

 陸奥部屋の問題は、殴られた力士が夏場所前の出げいこで首を痛めて入院した際、師匠が前頭部の傷跡に気づいて発覚、協会に届け出た。豊桜は力士の生活態度を正そうとして暴行したといい、今場所3日目の13日、力士の両親と直接会って謝罪。この日の記者会見では「本人におわびしたいのひと言」と頭を下げた。

 間垣部屋の件は、今場所4日目の取組中、土俵下の審判委員の親方が、力士の太ももにアザがあるのを見つけ、力士から事情を聴いたところ、師匠にたたかれたことが分かり、再発防止検討委に報告した。間垣親方も認めている。

 検討委の伊勢ノ海委員長は会見で、「悪いことはすべて直していく。こうした事例は調査して公表し、改めることは改めたい」と語り、外部委員の一人で、漫画家のやくみつる氏は「相撲協会は次は許されないという状況だった。こうしたケースが出たことには、あきれる」と話した。

 ◆間垣親方「かわいいからやった」

 弟子を竹刀でたたいたことを認めた間垣親方は17日夜、東京・墨田区の部屋で記者の取材に「(弟子が)かわいいからやった。相撲とは別の問題だ。やっちゃいけないことをしたんだから、ヤキ(仕置き)を入れられても当然」などと暴行を肯定する発言をした。この弟子は部屋で、問題行動を繰り返していたという。

2008年5月18日00時19分 読売新聞)


時津風問題 暴行2力士が夏場所に出場

 時津風部屋の力士急死事件で傷害致死容疑で書類送検され、春場所は出場停止処分となった兄弟子2人が夏場所に出場することが分かった。番付は幕下と三段目。幕下力士は「本場所の土俵に上がらせてもらえることに感謝します。出場する以上は精いっぱい頑張りたい」と話した。関係者によると、既に引退した1人を含め書類送検された3人は起訴されない見通しという。また、起訴されて判決確定まで出場停止処分となっている別の兄弟子3人に関し、日本相撲協会が1人につき1カ月7万円の養成費を3月から打ち切っていることも分かった。

[ 2008年05月08日 ]