第2次ベビーブーマーは不幸な世代?―誕生日を迎えて感じた事 | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

第2次ベビーブーマーは不幸な世代?―誕生日を迎えて感じた事

 また、この日が来てしまいました。。子供の頃は楽しみだったのが、ある程度歳を経た今、毎年憂鬱な日でございます。ダウン本当にヤバい年齢になってきた(汗汗叫び
(ただ今、帰宅しましたが、様々な登録サイトから、誕生日祝いのメールはたくさん届いています。手紙しかし・・・「この日が来るのは憂鬱」と言ったものの、やはり知人の誰からも祝われないのは寂しいですね。。しょぼん
誕生日ケーキを迎えたという事で、昨年 と同様、今回も年齢・世代について考えた事を書きます。


 私達は、いわゆる「第2次ベビーブーム」と言われる世代ですが(自分としては、ブームの人間というのが嫌でたまらない)、親が戦後ベビーブームの「団塊世代」である場合が多いため(うちの両親はもっと上ですが)「団塊ジュニア」とも呼ばれたりします。私などは、この世代でもちょうど真っただ中でありまして・・・
そういうわけで、最も人口の多い年代ゆえ、大学受験戦争に苦しみ(特に自分は、理系ダメダメ女子校から某学部を目指していたため余計)ショック!、おまけに受験生の頃にバブルがはじけての不況、それまでの私大志向から(自分も目指していた)国公立志願者も余計に増えたのでした。。(悲)
私は、人より長い浪人&大学中退などしたため既に問題外でしたが、順調に(現役~1浪)大学入学していた同世代は、卒業の頃に今度は、不況の影響が深刻で就職難に泣かされる事に・・・ガーン受験戦争と就職難は、少し下の世代(私が大学再入学した時の同学年辺り)まで続きました。
本来、働き盛りの年代のはずですが、そうした大不況下で正規雇用が叶わず、更にどの業界でも(学校だけでなく)人件費削減のため、就職しようとしても短期間で使い捨てにばかりされ・・・


自分は数年間学校に勤めてきましたが、上記の傾向が特に強い所は、(使えない教師でも)50歳前後以上は長く居座りご自分の身は守っておられるが、私達はいつも使い捨てされ定着出来ず、代わりに20代半ばまでの若い人を雇うため、本来(ある程度の若さと経験で)その職場で力を発揮出来るはずの30代前後~40歳辺りがほとんど居ないなどという、いびつな年齢構成の学校もあります。既に触れたように、着任条件にかなり若い年齢制限を設ける所もありますし・・・これについても、まだ言いたい事はあるので、機会を見てまた。


 少子化も深刻で、子供を作る事も奨励されていますが、この周辺世代の労働条件を改善しないと、子供以前に結婚、いや、その前に、自身が身を立てて生きていく事すら困難な状況の人が(私を含め)増えるのではと、本当に危機感を覚えています。


 冬頃に見付けた記事を紹介します。正に私達の世代でしたビックリマーク就職がきっかけという事ですし、記事の偉そうな教授の考えだけでなく、上記で述べた事も関係しているのではと思わずにはいられません。ホント、一番嫌な年代に生まれてしまったなあ。。(悲)



引きこもり:最多は30~34歳 就職・就労きっかけで

 「引きこもり」となる原因は「就職や就労での挫折」が最多で、30~34歳の年齢層が最も多いことが東京都が行った実態調査で分かった。本人の心理や意識にも踏み込んだ引きこもりの公的な調査は全国初。不登校など学校時代の体験をきっかけとし、若年層が多いとされる従来の見方とは異なる傾向が浮かんだ。 

 調査は、都内に住む15~34歳の男女3000人を住民基本台帳から無作為抽出し、昨年9~10月に個別に訪問。1388人から協力を得た。うち10人を引きこもりと判断し、別途調査した18人を加えて計28人を分析対象とした。

 原因のトップは「職場不適応」と「病気」の25%だった。「就職活動不調」(14%)を加えると、就労・就職をきっかけとする人は39%に上った。「不登校」は18%だった。

 年齢層別では、「30~34歳」が全体の43%で最も多く、「15~19歳」「20~24歳」「25~29歳」はいずれも18%。引きこもり状態になった時期は「25~27歳」(29%)が最も多かった。

 一般の人との意識の違いを比べる(複数回答)と、「親との関係がうまくいかない」と答えた人は36%(一般は10%)▽「家族とよく話す」は32%(同66%)▽「家族から愛されている」は29%(同63%)--だった。

 調査をまとめた明星大学人文学部の高塚雄介教授(臨床心理学)は、都内の引きこもり人口を約2万5000人と推計。また、心理的に同様の傾向がある「予備軍」は都内で約18万人、全国で100万人を超えると見ている。

 高塚教授は、陥る人の特徴を▽自意識が強く状況変化に適応できない▽人と争って傷つくことを嫌う▽人間関係の訓練が不十分で逆境に弱い--と分析。「国の対策は、引きこもりとニートの分類が不明確で、現状に合った受け皿作りが必要」と話している。【佐藤賢二郎】