この仮説についてちょっと考えたことをつらつらと書いてみる。
この仮説は本川達夫著「ゾウの時間 ネズミの時間」で1990年代に広く知られた仮説で,心拍数と平均寿命の相関関係という形で知っている人もいるかと思う。
これを書く前にいつものごとくPerplexityに科学的な成果について訊いたところ,どうやらきちんと科学的に研究したものはないらしく,仮説止まりっぽい。
ということで(どういうことだとかツッコミはともかく),さすらいびとも仮説を考えてみた。
この相関は有り得そうなのは以下のような風桶的関連が考えられる。
- 平時の心拍数が多いのは新陳代謝が高いから
- 新陳代謝が高いのは細胞の生まれ変わりが早いから
- 細胞の生まれ変わりが早いとテロメアの消費が進む
- テロメアの消費が進むと細胞の生まれ変わりの寿命を迎えるのが早くなる
- でもって,最終的には生物としての寿命も短くなる
更にもう一つは人間は心拍数と平均寿命の相関関係の直線から外れるという話がある。
これについては科学的な進歩によって自然の脅威を克服した事によるものと考えられる。
特に,医療によって病気や怪我などによる死亡率が低下といったことなどがある。
これと同じことを考慮すると動物園など衣食住が保証された環境で育った動物だけで同じ相関関係を定式化すると人間も合致するのではないかという事が考えられる。
ただし,ちょっと気おつける必要があるのは動物園は必ずしも動物にとって良い環境とは限らず,中にはストレスを受けることで自然とは異なる疾患に関わってしまうことがあるので,その点は考慮が必要かと思われる。