何故,AIってコンピュータサイエンス,つまりは応用数学でしょって感じ。
Press release: The Nobel Prize in Physics 2024 - NobelPrize.org
彼らの成果は何らかの大きな賞を受賞するに値するものだってのは異論がないけど,「物理学」って言われるとねぇ。
どっちも,物理学のツール,つまり「数学」を使ったってことでしょ?
でもって,AIという「応用数学」に適用して目覚ましい成果を上げたと。
う~ん,どう見ても物理学じゃないって思うけど。
これって,昨今のAIブームに乗らねばっていうことで無理やり理屈こねて受賞させた感がすごくある。
更に,気になるのはこれを押し除けるほどの物理学の成果がなかったということなんだろうか。
ノーベル物理学賞って理論は実際に観測されないと受賞されない(まあ,理論は証明されないと
ダメだから仕方ないけど。だからEinsteinも受賞できたのは光量子仮説のみで相対論での受賞は出来なかった,つまり,亡くなるまでに観測が間に合わなかった)んだけど,身近なネタがなくなり,宇宙論や量子論のディープなものばかりとなって,だんだんと画期的な理論が出てもなかなか「検証」には至らないものが多くなっている,つまりは,物理学は行き詰っているってことなんだろうか。
宇宙論とかも今までメジャーだったものが否定的な観測結果が出たりしてるけど,代替となる理論は出つつも,新しい理論はどれもまだ検証までに至らずって感じみたいだし。
素粒子論とかも,だんだんとエネルギー量がデカくなって,検証(生成?)するためのcolliderを作るのが厳しくなっているし。
基礎研究は予算獲得も大変そうだけど,元物理屋さんとしては,AI研究に負けずに頑張ってもらいたいところ。