連休で暇している所為もあるけど,
またまた妄想モードに.
今回は「人間は進化できるのか」ってこと.
「進化」って元の種から見れば異常だよね.
でも,人間の医療って異常を排除する.
「治療」といってね.
つまり,今の人間としての形態を維持しようとするのが
現在ある医療の姿.
ということは,医療が発達すればするほど,
本来は「進化」するはずだった「異常」が
「治療」されてしまうのでは?
これは「進化」と「医療の進歩」の
どちらが早いかって問題なんだけどね.
例えば,遺伝子レベルの理解が深まり,
遺伝子レベルの治療ができるようになると
「普通」でない遺伝子は
「普通」に変えてしまう
なんてことも.
これをする理由の一つとしては,
未知の病気に罹らないためというもの.
一方で「科学の進歩」によって
「人間とは何か」が
理解されていくことも
気になるところ.
脳の仕組みが機械的に分かり,
感情の仕組みが分かり,
感情がどうして生まれるのかが分かり,
欲を発生させる仕組みが分かり,
…
このようなことを続けていくとどうなるか.
脳の電気回路,化学反応としての仕組みが
すべて分かったとき
人間のデッドエンド
なんじゃないかって.
愛情は脳のある部位へあるシグナルを送り,
更に,ある化学物質と別の化学物質をある量で
混合させるとか,
宗教で神を思うのは…
とかね.
すべての感情や欲望の起源と仕組みが分かる
そして,それが説明される,
それってまさに
回路が回路としての自身を認識した
って感じがするんだよね.
人間の場合有機物回路だけど.
もちろん,最先端の科学をすべての人類が
享受出来るってわけではないから,
人類全体でこのことが起こるということには
ならないのかもしれないけど.
とすれば,先進国では人類は進化できず,
途上国から進化した次の生命が生まれる
ってことになるのかもね.
科学が進んだ先進国は
種としての進化が遅れ,
科学が遅れた途上国は
種としての進化が進む.
これってなんかちょっと皮肉なことにも感じるけど.