難解な本を読む技術 | さすらいびとの徒然漂流記

さすらいびとの徒然漂流記

ふらふら漂流するさすらいびとのように,色々な話題についてお気楽極楽,徒然なるままに…

基本的には思想書を読むためのもの


書籍を次の方法で分類:


「開いている」か「閉じている」か

「外部参照」の有無

「登山型」か「ハイキング型」か


「開いている」「閉じている」と言うのは

著者の主張の違いで,「閉じている」のは

著者の考えを伝えようとするもので,

「開いている」のは著者は色々なカードを出すことで

読者自身に考えさせるもの.


「外部参照」の有無は入門者でも

読めるかどうかといった前提知識の有無のこと.


「登山型」と「ハイキング型」は内容の展開の違いで,

「登山型」は字のごとく積み上げ式で,

前の内容を受けて次に展開していくもの.

「ハイキング型」は多少の起伏があっても

基本的には平行した内容で,特に前の内容を

前提としないもの.


更に読み方として:


「同化読み」か「批判読み」か


これは字のごとくで,「同化読み」は著者に考えを合わせて

読む方法で,「批判読み」は批判的な考えで読む方法.

で,この本で扱うのは


「登山型」の「同化読み」が中心


「閉じている」か「開いている」かは同じ程度.

更に他の形式も少し扱うが,次のものは扱っていない.


「閉じている」「ハイキング型」の「同化読み」

「開いている」「ハイキング型」の「批判読み」



で,内容としてはそれなりに意味があったんだけど,

意識的か無意識的かは分からないけど,


軽い娯楽の読書を否定

本を多く読んでいる人はえらいという感じの主張


というのがかなり鼻に付く内容で,

正直あまり読んでいて面白くない


この意見自体は同意できる点もあるのは確かなのだが,

「鼻に付く」といいうのが問題.

書き方,伝え方をこの著者は学んだ方がいいのかもね.


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