今週は予定通りのLIONS for LAMBS.
ずっと4/26かと思って思わず次週にするところだったけど.
・LIONS for LAMBS
なんというか,説教じみた作品で,Hollywood映画としては珍しい感じだった.
基本的に,あるアフガンの軍事作戦をそれぞれの立場の人々が3つの側面から描いたもので,軍事面の大統領アドバイザーで,次期大統領候補のTomをベテランジャーナリストのMerylが独占インタビューをする形で語られる話,Robert Redfordが教授として,生徒に面談する形の話,その話題として出てくる同級生の話,という構成からなっていました.
最後の同級生が実際に軍隊に志願し,その軍事作戦に参加しているということになっています.
印象としては,戦争そのものを描いたものではなく,それを渦巻くものへの批判というところ.
政治への批判をするジャーナリストに対しては自身も同じ穴のムジナであるという批判,若者たち,特に大学生ぐらいの20代に対する政治や国に対する無関心への批判を非常に感じた.
また,貧富の差や,人種差別といった米国全体に対する非難も少し垣間見えたというところ.
ちなみに,タイトルは第一次大戦で,当時のドイツ軍に対してイギリス軍が多くの犠牲を出したSommeの戦いについてLudendorff将軍とHoffman参謀の以下の対話がベース.
Ludendorff: 'The English soldiers fight like lions.'(英兵はライオンのように戦った)
Hoffman: 'True. But don't we know that they are lions led by donkeys.' (確かに.しかし,彼らはロバに先導されたライオンであったことも事実である)
この映画ではdonkeysではなくlambsに例えて言ったもの.
どちらにしても,勇敢な戦士,兵士に対して無能,臆病な指揮官を皮肉ったもの.
最後も結論を視聴者に投げたという感じ.
ジャーナリストが記事を書いたのか,面接をした学生はどうしたのか,志願した2人は死んでしまったのか.
Robert君もなかなかいい感じの映画を作りましたね.
次回はGWモードで10000BC,Spider Wick,NEXTの豪華3本立ての予定.