またこの季節…【40代からの梅雨の偏頭痛】憂鬱なズキズキの原因と、たった3つのシンプルケア
こんにちは!広島市佐伯区の中央施術院です。
シトシトと降り続く雨、ジメジメとした空気…。本格的に梅雨ですね。
窓の外の景色がどんよりしていると、なんだか気持ちまで沈みがち。
そして、この時期になると決まってやってくる、あの「ズキン、ズキン…」という頭の痛み。
「天気が崩れる前から、頭が重い…」
「薬を飲んでも、すっきりしない」
「仕事や家事に集中できなくて、本当につらい」
そんな悩みを抱えている40代の女性、多いのではないでしょうか。
今回は、なぜ梅雨の時期に偏頭痛が悪化するのか、その原因を少し深く掘り下げてみたいと思います。
そして、たくさんの対策法に疲れてしまったあなたへ、「これだけはやってみて!」という厳選されたシンプルなセルフケアを3つだけ、ご紹介しますね。
この憂鬱な季節を、少しでも穏やかに乗り切るためのヒントになれば嬉しいです。
なぜ?梅雨に偏頭痛が悪化する「3つの本当の理由」
「気圧のせいでしょ?」
はい、その通りです。
でも、もう少し詳しく見ていくと、私たちの体の中で何が起きているのかが分かります。
それが分かると、対策も立てやすくなりますよ。
①気圧低下による「血管の拡張」
梅雨時期は、低気圧が頻繁に通過します。
気圧が下がると、体にかかる圧力が弱まります。
すると、私たちの体の中、特に脳の血管がじわ〜っと拡張しやすくなるんです。
この拡張した血管が、近くにある「三叉神経(さんさしんけい)」という顔の感覚を支配する大きな神経を圧迫・刺激します。
この刺激が、ズキンズキンという拍動性の痛みを引き起こす、偏頭痛の直接的な原因です。
頭の中で風船が膨らんで、神経に触れているようなイメージですね。
②心と体の司令塔「自律神経の乱れ」
気圧の変動は、私たちの心と体のバランスを司る「自律神経」にも大きな影響を与えます。
活動モードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」。この2つの切り替えがうまくいかなくなるのです。
特に40代は、女性ホルモンのバランスが変化しやすいお年頃。
もともと自律神経が揺らぎやすい状態にあるため、気圧の変化という外的ストレスが加わると、乱れがさらに増幅されてしまうのです。
日照時間が減ることによる気分の落ち込みも、この乱れに拍車をかけます。
③湿度による「体内の水分の滞り」
梅雨といえば、高い湿度。このジメジメが、体内の水分代謝を悪くさせます。
東洋医学では「水毒(すいどく)」とも呼ばれますが、体の中に余分な水分が溜まりやすくなり、むくみやだるさ、そして頭重感(ずじゅうかん)の原因に。
この体内の水分の滞りが血行不良を招き、結果的に頭痛を悪化させる一因と考えられています。
朝、顔や足がむくんでいる日は、頭痛も起きやすいと感じませんか?
【厳選】今日からできる!梅雨の偏頭痛シンプルケア3選
原因が分かったところで、いよいよ対策です。
あれもこれもと頑張るのは大変なので、「これなら続けられそう」と思えるシンプルなものを3つだけ選びました。
対策1:1分でOK!「耳くるくるマッサージ」
気圧の変化を感じ取るセンサーは、耳の奥にある「内耳(ないじ)」にあると言われています。
この内耳の血流が悪くなると、気圧の変化にうまく対応できず、頭痛を引き起こしやすくなります。
そこで、耳周りの血行を良くするマッサージが効果的!
- ✅ 両耳を軽くつまみ、後ろに向かってゆっくり5回くるくる回す。
- ✅ 耳を上下に、そして横に、優しく5秒ずつ引っ張る。
- ✅ 耳全体を、手のひらで覆うようにして折りたたみ、5秒キープ。
「痛くなりそう…」という予感がした時や、仕事の合間に、ぜひ試してみてください。
びっくりするほどスッキリしますよ。
対策2:「首の後ろ」を温める
頭痛持ちさんは、首や肩のコリもセットになっていることが多いですよね。
この首周りの緊張が、頭への血流を不安定にさせ、痛みを増幅させます。
蒸しタオルや、レンジで温めるタイプのネックピローなどで、首の後ろ(髪の生え際あたり)をじっくり温めてみましょう。
自律神経が集中している場所なので、血行が良くなるだけでなく、心からリラックスできます。
夜、お風呂にゆっくり浸かって首まで温まるのも最高です。
※注意:ズキンズキンと脈打つように痛むこめかみなどを直接温めるのは、血管をさらに拡張させて逆効果になることがあるので、避けてくださいね。
対策3:「マグネシウム」をちょい足し
ミネラルの一種であるマグネシウムには、血管の過剰な収縮や拡張を調整し、神経の興奮を鎮める働きがあります。偏頭痛持ちの人は、このマグネシウムが不足しがちというデータもあるんですよ。
サプリメントも良いですが、まずは食事から。
- 大豆製品:豆腐、納豆、味噌、豆乳
- 海藻類:わかめ、ひじき、青のり
- ナッツ類:アーモンド、カシューナッツ
- その他:ほうれん草、ごま、バナナなど
いつものお味噌汁に、豆腐とわかめをたっぷり入れるだけでもOK! 意識して「ちょい足し」してみてください。
憂鬱な季節を、少しでも快適に
梅雨の偏頭痛は、本当につらくて周りにも理解されにくい、孤独な戦いですよね。
でも、自分の体の声に耳を澄まし、なぜ痛みが起きるのかを知ることで、少しだけ冷静に向き合えるようになります。
今日ご紹介した3つのシンプルケアは、すべて「血流を整え、自律神経を安定させる」ことに繋がっています。
完璧にやろうとせず、まずは「これならできそう」と思うもの一つからで大丈夫。
あなたのつらい痛みが少しでも和らぎ、雨の季節を穏やかに過ごせる時間が増えることを、心から願っています。