こんにちは!広島市佐伯区の中央施術院です。
ズキズキと繰り返す、つらい頭痛…。
そんな時、あなたは無意識に首の後ろや肩をグリグリと揉んだり、強く押したりしていませんか?
「頭痛の原因は、きっとこの凝り固まった首の後ろにあるはず!」
そう信じて一生懸命ケアしているのに、痛みは一向に良くならない…。
もし、あなたがそんな風に感じているなら、それはアプローチする場所が間違っているのかもしれません。
実は、多くの現代人を悩ませる頭痛の“本当の黒幕”は、意外な場所に潜んでいるのです。
それは…「首の前側」です。
今日は、なぜ首の後ろではなく「前側」をケアすることが頭痛改善の鍵となるのか、そのメカニズムと具体的なセルフケア方法を徹底解説します!
なぜ「首の前」が頭痛の引き金になるのか?
「頭が痛いのに、なぜ首の前?」と不思議に思いますよね。
その答えは、私たちの日常の姿勢に隠されています。
PC作業やスマホの操作中、私たちの頭はどれくらい前に突き出ているでしょうか。
人間の頭の重さは、なんとボーリングの球(約5kg)ほどもあります。
この重い頭が前に傾くと、首の後ろ側の筋肉は引き伸ばされ、前側の筋肉はそれを必死に支えようとして常に縮こまり、緊張した状態になります。
この「縁の下の力持ち」である首の前側の筋肉、特に重要なのが以下の2つです。
① 胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
耳の後ろから鎖骨にかけて斜めに走る、首を曲げたり回したりする時に使う大きな筋肉。ここが硬くなると、頭部への血流が悪くなったり、自律神経の通り道が圧迫されたりして、頭痛やめまい、吐き気を引き起こします。
② 斜角筋(しゃかくきん)群
首の骨から肋骨につながる、深層部にある筋肉群。この筋肉の間を重要な神経や血管が通っています。ここが凝り固まると、頭痛だけでなく、腕のしびれやだるさの原因にもなります。
つまり、首の後ろの張りは、実は「前に傾いた頭を必死に支えた結果」にすぎません。
本当の原因である首の前側の筋肉の「過剰な緊張」を解放してあげない限り、根本的な解決には至らないのです。
あなたの「首の前」は大丈夫?簡単セルフチェック
ご自身の首の前側が凝っているか、簡単にチェックしてみましょう。
- 鏡の前で、ゆっくりと右を向きます。左側の首筋に浮き出てくる太い筋が「胸鎖乳突筋」です。
- その筋を、親指と人差し指で優しくつまんでみてください。
「ゴリゴリして硬い」「つまむとズーンと痛い」と感じるなら、かなりお疲れのサインです。
【1日3分】ガチガチの首を解放する、優しいセルフケア
首の前側は非常にデリケートな場所です。絶対に強く揉んだり、ゴリゴリ押したりしないでください。
「優しく」「ゆっくり」を合言葉に行いましょう。
ケア①:胸鎖乳突筋を「つまんで」ほぐす
先ほどチェックした胸鎖乳突筋を、優しく解放していきます。
- 楽な姿勢で座り、顔をやや左に向けます。右の首筋に胸鎖乳突筋が浮き出ます。
- その筋を、親指と人差し指で皮膚をつまむように、ごく軽い力で優しくつまみます。
- つまんだまま、ゆっくりと「うん、うん」と頷くように首を小さく縦に振ります。これを10回ほど。
- 場所を少しずつずらしながら、耳の下から鎖骨まで、3〜4箇所に分けて行いましょう。
- 終わったら、反対側も同様に行います。
ケア②:斜角筋を「伸ばして」ストレッチ
首の深層部をじっくりと伸ばしていきます。
- 背筋を伸ばして座ります。
- 右の鎖骨の上のくぼみに、左手の指先をそっと置きます。皮膚を軽く下に押さえるようなイメージです。
- そのまま、首をゆっくりと左後ろ(斜め45度)に倒していきます。「右の首筋がじわ〜っと伸びているな」と感じる所で20秒キープ。
- ゆっくりと元の位置に戻し、反対側も同様に行います。
頭痛ケアの視点を変えてみよう
長年あなたを悩ませてきた頭痛。
その原因は、あなたが今まで一度も注目してこなかった「首の前側」にあったのかもしれません。
首の後ろをマッサージする対症療法から、根本原因である前側の緊張を解きほぐすアプローチへ。
この視点の転換が、つらい日々からの解放の第一歩となります。
仕事の合間や、お風呂上がりのリラックスタイムに、ぜひこの優しいケアを取り入れてみてください。
あなたの毎日が、少しでも軽やかになることを心から願っています。