「八百万神タロット図 大アルカナ 18番 月-月読命」
油彩・キャンバス F3 2017年
月読命は日本神話に出てくる月のカミサマです。
黄泉の国から帰った伊邪那岐命は、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に行き穢れを祓う禊払いをします。
その時に様々な神々が産まれます。
最後に伊邪那岐命が左目を洗われた時に生まれた神が天照大御神、右目を洗われた時に生まれたのが月読命、鼻を洗った時に生まれたのが須佐之男命です。
伊邪那岐命は、天照大御神には高天原、月読命には夜の領域、須佐之男命には海の領域を授けます。
最後に生まれたこの三柱の神々は今までよりも特別な力の強い神様であったために三貴神と呼びます。
古事記では、高天原を追放になった須佐之男命が食物の女神の大気都比売(オオゲツヒメ)の屋敷に食物を乞い、
ご馳走してもらいます。
人手もなくあまりにも素早くご馳走が出てくるのを訝しく思った須佐之男命は大気都比売の厨(台所)を覗いたら、大気都比売は穴という穴から食べ物をひりだしてご馳走にしていました。
「おのれ、そのような不浄のモノを食べさせたのか」とかっとなった須佐之男命は、大気都比売を剣で切り殺してしまいます。
このとき大気都比売の頭から蚕が生まれ、目から稲が生まれ、耳から粟が生まれ、鼻から小豆が生まれ、陰部から麦が生まれ、尻から大豆が生まれた。これを神産巣日御祖神が回収し人々の食物の種となった、という話があります。
日本書紀では、須佐之男命が月読命に変わっています。
月読命に関しては、その誕生後の記述がなく、天照大神、須佐之男命と比べ、ほとんど表に出てこない謎の多いカミサマです。
意味
正位置 隠れた敵 中傷 詐欺 偽り ごまかし 不安 ノイローゼ 夜の仕事 ストレス
逆位置 真実 明確 安堵 良い変化 光明 解消 夜明け 始まり 新しい事 迷いが晴れる
本日は 射手座の満月だそうです。
雨なので月は 見られなさそうなので 月読命のこの作品をアップします。
