悪霊は嘘をつく - 悪霊の追い出しアップデート(10) | イェホシュアのイスラエルの信仰と証し

イェホシュアのイスラエルの信仰と証し

1世紀のイエスの弟子たちの初代教会が回復したイスラエル教の教会(エクレシア)であるイェホシュアのイスラエル

Courtesy of Elke Mader

 

 

その人の悪霊の問題を取扱う際には、必ず、その人が人生においてついてきた「嘘」と向き合うことが必要になります。特に女性の場合は、そうです。

サタン/悪魔は本質的に嘘つきであり、自分が影響を及ぼしている人間に、ありとあらゆる嘘をつかせます。サタン/悪魔の下位にいる悪霊どもも、それぞれのキャラクターを帯びながら、それぞれに嘘つきです。従って、色々な経緯で悪霊が住み着くことになった人も、様々な形で、様々な深さ、浅さを持つ、実に様々な嘘をつきます。



悪霊を追い出して欲しい。これこれの状況があるから。そのように相談に見えた方の、その「悪霊を追い出して欲しい」という事柄、その対象。それ自体が、すでに嘘である、というケースがあります。悪霊の追い出しとして取り組んだところ、実際は、10代の頃から患って20年が経過した統合失調症であった、ということがありました。

悪霊の追い出しで対処できる問題ではなく、これは精神科の領域です。それが、悪霊の問題として持ち込まれた。こちらは一生懸命、悪霊の追い出しが必要な方だとして対応をした。しかし、だんだんと、本件は悪霊の問題ではなく、重度の統合失調症の問題だということがわかってくる…。これを「悪霊」の問題だとして、様々な教会に駆け込んで、「悪霊を追い出して下さい」と依頼して歩く、そのご家族の方に「嘘」がある…。

実はこのケースの場合、悪霊の追い出しに際して、最初の段階で天の父に状況を尋ねたところ、「嘘」という一言をいただきました。どこかに嘘がある。何かの嘘をついている。その相談に来られた方に嘘がある…。そうしたことがあって、その相談に来られた方に、「あなたは嘘をついていませんか?」と問い質したところ、それはないとおっしゃる。

しかし、2ヶ月、3ヶ月が過ぎて、事態が展開していく中で、そこにある「嘘」が浮かび上がって来る。

その嘘とは、その問題が悪霊の問題であるのではなく、20年に渡る統合失調症の問題であった。それを悪霊の問題と思い込んで、悪霊の追い出しのために多数の教会を経巡った。そうして私の所にも来た。そこに「嘘」がある。そういうことが、だんだんとわかってきました。



特に女性の場合は、嘘と言うよりも、虚言症/虚言癖と、その人の人格がくっついているケースがあります。従って、本人も、どこからどこまでがその人の「本当」で、どこから先が「嘘」なのか、わからなくなっている。「嘘」を生きているのだけれども、本人はそれを「本当」だと思っている。

しかし、そうした状況は、悪霊が、一つではなく複数その人を「占拠」している状態で、実は、本人はものすごく苦しんでいる。「嘘」を生きているので、本源的な自分、真実を知っている自分が、奥深い所にはいて、それが「嘘」だと本源的に理解している。「嘘を生きるつらさ」を、その本源的な部分ではわかっている。

 

表層的に「嘘」をつきながら生きている自分がいかにハッピーそうに見えても、深い部分では相当に苦しんでおり、そこに大きなギャップがある。それが、何らかの病気として現れてくる…。慢性的な内臓の病気。慢性的な痛み。慢性的なうつ病。慢性的な被害妄想。慢性的な対人恐怖。などなど。

悪霊の追い出しの相談に見えた方とは、以下の投稿で書いたように、週1回1時間の準備対話を重ねて行きます。そうして、その「嘘」について、一つひとつ丁寧に解きほぐしていく作業をして行きます。

「悪霊の追い出し」の具体的なプロセス(1) - 準備対話
https://ameblo.jp/sasuke-memo2/entry-12753802698.html

 

嘘をつき続けていると、その人から悪霊は出て行きません。
その「嘘」が「嘘ではない」と頑固に頑張っている人からは、悪霊は出て行きません。


その人が、「私はこれこれの嘘をついてきた。主イエス・キリストにあって悔い改めます」と、素直に悔い改める姿勢があることで、その嘘にまつわる悪霊は出ていくのです。





その人における決定的な「嘘」は、モーセの十戒のうち、偶像崇拝(ありとあらゆるスピリチュアリズムを含む)か、姦淫(ありとあらゆる性の逸脱を含む)か、そのどちらかと深く結び付いています。

旧約聖書的な観点で言えば、偶像崇拝(ありとあらゆるスピリチュアリズムを含む。以下同)が行われている所には、必ず、本源的な嘘がある。

 

姦淫(ありとあらゆる性の逸脱を含む。以下同)がある所には、必ず、本源的な嘘がある。

後者で言えば、不倫の罪を犯し続けている人には、必ず、本源的な嘘があり、不倫を続ける限り、本源的な嘘をつき続けることになります。不倫の罪を犯していることから、それにまつわる悪霊 -- 例えば淫乱の霊 -- が入りますし、また、本源的な嘘をつき続けていることから、それにまつわる霊 -- 例えば嘘つきの霊 -- が入ります。

 

Aという悪霊が入ると、その悪霊Aのキャラクターがその人の人格にオーバレイされる格好になって、人格が変化を被ります。Bという悪霊が入ると、悪霊Bのキャラクターが、その人の人格を変えます。悪霊がいくつも入ると、その人の人格が大きな影響を受けて、その人本来の生き方ができなくなります。

前者(偶像崇拝)の場合、スピリチュアリズムに入っていく人は、そもそもの発端において、性格的な弱さ、地域社会の人間関係において自分が被ってきた弱さ、それゆえのいじめなどの問題があり、その発端において、「嘘」が関与しているケースが多いです。ものすごく単純化して言うと、嘘つきであったことから、スピリチュアリズムにすり寄っていく。(ここにサタン/悪魔由来の悪霊の霊としての動きが見えます。悪霊は親和性を求めます。似た人にすり寄って行きます) 以降は、スピリチュアリズムにハマる本人と、根底にあった嘘つきという要素が相まって、ベースに「虚構」がある人格になっていく。その人格をスピリチュアリズムが増強する。パワーアップする。しかしそのパワーは、サタン/悪魔を根源とするパワーなので、いずれ破綻する。本人は、それが決定的に間違いだったと気づかされる…。

このように偶像崇拝と姦淫とは、嘘と切っても切れない関係があります。



この「嘘」から、完全に解放して下さるのが、本源的な所まで降りて行って、救い出して下さるイエス・キリストです。

このイエス・キリストによって、嘘が嘘であったと明らかにされ、その人が幾多の嘘を告白し、悔い改め。悔い改める度に、嘘が明らかにされて、心が軽くなり。最終的に、全ての嘘が告白されて、嘘が嘘でなくなった瞬間に、そこに隠れていた悪霊が見えてきます。

その悪霊を、イエス・キリストの名と権威によって、叱りつけ、怒鳴りつけ、怯えさせて、引きずり出すのです。