Courtesy of Pedro Szekely
この投稿の続きです。
ヨハネ17章6節の「あなたの御名」とはどのお名前か?(1)
https://ameblo.jp/sasuke-memo2/entry-12749234389.html
色々なことがわかってきました。まず、モーセの十戒。
日本語訳の聖書で「主の名をみだりに唱えてはならない。」と訳されている部分は、英語訳聖書やヘブライ語原典で使われている言葉を確かめると、平たく翻訳すれば、「"YHWH"の名を冒涜する形で用いてはならない」
出エジプト記20:7
新共同訳
あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。みだりにその名を唱える者を主は罰せずにはおかれない。
口語訳
あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱えるものを、罰しないでは置かないであろう。
新改訳第三版
あなたは、あなたの神、主の御名を、みだりに唱えてはならない。主は、御名をみだりに唱える者を、罰せずにはおかない。
New International Version
“You shall not misuse the name of the LORD your God, for the LORD will not hold anyone guiltless who misuses his name.
Berean Study Bible
You shall not take the name of the LORD your God in vain, for the LORD will not leave anyone unpunished who takes His name in vain.
King James Bible
Thou shalt not take the name of the LORD thy God in vain; for the LORD will not hold him guiltless that taketh his name in vain.
Young's Literal Translation
'Thou dost not take up the name of Jehovah thy God for a vain thing, for Jehovah acquitteth not him who taketh up His name for a vain thing.
出エジプト記20:7のヘブライ語
日本語訳では新共同訳、口語訳、新改訳第三版のいずれも「みだりに唱えてはならない」と訳されており、このことから、私たち日本人は「お名前を、みだりに口にしてはいけないのか…」と捉えてしまいますが、原文は「名前を口から発音すること」だけを戒めているのではありません。原文の意図は、「神の名を」("YHWH"のお名前を)不適切に用いてはならないと、もう少し広い意味であることに気づく必要があります。
つまり、名を発音することだけでなく、信徒の日常的な生活全般において、その名を軽々しく取り扱うようなことがないように、ということを、きつく戒めているのです。
このことから、「神の名」の用いられ方が、口から発音するだけでなく、信徒の行動全般に渡って用いられるものである、という拡大解釈が可能になります。
つまり、「神の名」は、極言すれば、その人が生きている365日24時間すべての時間において、その人が、その信仰により、用いることができるものである、ということです。
「その名によって生きる」。「その名によって、すべての生活を行う」。そういうことができる、というのが、出エジプト記20:7が教えている事柄です。
今日はここまでとします。