Courtesy of Fr Lawrence Lew, O.P.
悪霊の追い出しに関するページを検索していて、たまたま目に飛び込んできた、この新城教会・滝元順牧師の説教の中に、悪霊が追い出されることと病が癒されることとが、見事にリンクしている、良い事例を見つけました。
引用
昨年、ある姉妹が私のところに泣いてきました。「先生祈ってください」と言われました。その方は花粉症だと思って鼻を調べると、鼻の中にポリープがあったそうです。
中略
それを聞いたときに、私は、「これはただならぬ病だ」と思いました。どうなるのだろうか思いつつも祈りました。まず、その方に昔、どのような悪霊との関わりがあったのかについて聞いて祈りました。聞くと、その方の家族もその人も、オカルトに凝っていた事が分かりました。それも、先祖の霊を呼ぶという、オカルトに関わっていました。夜、先祖の墓に行き、手をつないで先祖の霊と偽る悪霊に祈っていたのです。
中略
その人のいやしのためにイエス様の名によって祈りました。「この人の背後から、悪霊よ。完全に手を引け」と祈りました。そしたら体が震え出し、突然、「この女はオレのものだ!」と言い出しました。自分で叫んでいるのです。「この女はオレのものだ。オレはこいつを絶対に殺してやる。」というのです。しかし、「イエス様は勝利者だ。絶対にこの人を殺すことはできない!」と祈りました。
○その人を所有している悪霊が顔を出す「マニフェステーション」
新城教会は、霊的な戦いを行う教会としてよく知られています。また、霊的な戦いの一環として、「その人の中にいる悪霊に対して、霊的な戦いを挑み、それによって、その人を悪霊から解放する」ということも行っています。新約聖書を丹念に読んで、素朴な信仰を育むなら、そうした姿勢になるはずです。優れた活動をなさっている教会だと思います。
この滝本牧師の説教の中に出てくる女性。この女性に対して、滝本牧師が祈っている時(イエス様の名によって祈っていることにご注意下さい)、この女性の中から悪霊が出てきて、「この女はオレのものだ!」と言います。
このように、悪霊の追い出しをしている中で、その人の中の悪霊が出てきて、何かを言うことを、米国の悪霊の追い出しに取り組む人達は「マニフェステーション」(manifestation)と呼んでいます。Manifest(明示する)、中の悪霊が出てくるのです。隠れていたのが、暗がりから、うわっと出てくるという感じです。
その悪霊が言うには、「その悪霊はその女性を所有している」ということです。「この女はオレのものだ!」と、自分の所有物であることをマニフェストします。
○スピに傾倒すると悪霊がその人を所有することがある
このように、何らかの悪霊が、その人を所有するということは、よくあることです。特に、スピリチュアル(占い、ヒーリング、瞑想、能力開発、人をコントロールする技法のトレーニング、引き寄せへの傾倒、宗教的な修行、クンダリーニヨーガのようなパワー獲得、アセンション、エンジェル、タロット、悪魔崇拝的な礼拝、密教の修行、修験道、陰陽道、風水、陀羅尼、真言)に傾倒したことがある人には、そのスピリチュアルの背後にいる異教の神が、猛烈にアクティブになって、その人を所有しようとしますから、そのようになってしまいます。
○「アウラ」が中にいた女性
私が、ある、悪霊の問題を持っている女性に対して、オンラインで相談に乗って、二度三度、1回につき60分の対話をしていた時、彼女の口から出てきたパーソナルヒストリーから、おおよその悪霊を特定して、それを確かめるために天の父に祈った時(私は、その人にいる悪霊が何であるかについて、いつも、主イエス・キリストの名によって天の父に尋ねて、確認します)、「アウラ(Aura)」と言われました。
アウラとは、ギリシャの信仰の世界の中で、ギリシャ的な神々の巣窟である「エレウシスの秘儀」に紐づけられている女神で、シビュラ/キュベレーの娘とされている神格です。シビュラ/キュベレーは「神託」に関する女神であり、その娘ということは、そうしたギリシャ的な信仰の世界の神から何かのメッセージを受け取って人間に語る、そうした能力を持っています。
従って、アウラが、霊として、何らかの占いやヒーリングにおいて、活発に働いているということは、あることです。
もっと詳しく言うと、アウラは、欧州ないし米国からやってきた特定の占いやヒーリングにおいて、明示的に神として崇拝されていたり、隠れた形で神として崇拝されています。この崇拝する姿勢が、霊としてのアウラを活性化させ、その崇拝する人に入り込むのです。以降は、アウラは、その人の内にいて、その人を支配するようになります。
アウラは、広く行われている「オーラ診断」「オーラ占い」「オーラのカラー診断」の背後には、明示的に存在しています。
○中に悪霊がいると、聖書の神に関して、間違った信仰を持つ
私が、その悪霊の問題を抱えた女性について、どのような悪霊がいるのか天の父に祈って教えてもらった「アウラ」。この時、私は、ギリシャの女神アウラについて何の知識も持っていませんでした。上に書いたことは、後からインターネットで英文資料をあちこち見て、わかったことです。
このアウラが、その女性の中にいたのです。
そうして、その女性を、紛れもなく支配していました。
その女性が、私と一緒に祈り始めた時に、「なぜ、オレの名前がわかるんだ?!」と言って、その女性の口から、アウラがマニフェストしました。
その女性は、色々な、間違った信仰をたくさん持っていて、それを聖書的だとか、神学だとか言っていました。その間違ったたくさんの信仰が、アウラという悪霊から来ていたのです。そうして、そのアウラは、その女性を所有していました。
スピリチュアルに深く傾倒した人には、そういうことが、あるのです。
その女性は、後からわかったことですが、欧米から日本にやってきたスピリチュアルの訓練を行う学校のような所に通って、指導を受けていたことがありました。
○霊的な戦いを行なって、その人を、イエス・キリストが所有するように、解放する
上の滝本牧師の事例に戻ると、彼が祈ると、その悪霊は、霊的な戦いに負けた形となって、その女性をイエス・キリストに譲り渡し、その女性は悪霊から解放されて、同時並行で病も癒されたのです。そういうことがあります。
引用
彼女が病院に行って再検査したら、ポリープは全て消えていました。癒されていました。私はそれを見て、悪霊とのつながりがあるとなかなか癒しが来ないと感じました。この奇蹟を通して、御言葉がよくわかりました。やはり、日本の宣教は霊的戦いと共にあると思いました。
病気のすべてが悪霊から来たものであると言うことはできませんが、旧約聖書と新約聖書を細かく読むと、一部の病は、悪霊がその人の中に住むことと、同時並行で起こっており、その人が、イエス・キリストの名と権威によって、悪霊から解放されると、同時並行で、病が癒される、ということはあることです。