世の終わりに兄弟姉妹同士で愛し合う教会/主イエスと食事をする教会 2021年4月25日 | イェホシュアのイスラエルの信仰と証し

イェホシュアのイスラエルの信仰と証し

1世紀のイエスの弟子たちの初代教会が回復したイスラエル教の教会(エクレシア)であるイェホシュアのイスラエル

 

家の教会など教団・会派の指導がない教会における礼拝メッセージやバイブルスタディでは、取り上げる聖書箇所の選び方が、行き当たりばったりになりがちです。聖書には実に多くの事柄が記されており、道しるべなしに読み進めていると、極めて重要な概念を理解しないまま、キリスト信徒として年月だけが積み重ねられることになりかねません。

そういう中で「規範となるテキスト」として、ルターの宗教改革から約50年後に編纂された「ハイデルベルク信仰問答」を用いることには、大きな意味があると考えています。プロテスタンティズムが確立してまもない頃の、新鮮な聖書理解が反映されたテキストであり、大きな驚きを覚えながら読み進めることができます。

その後の450年間に無数の会派に分裂していくプロテスタント教会の大元にある、太い源流のようなプロテスタント信仰が、一種のタイムカプセルのように保存されたテキストであることにも大きな意味があります。現代の多くのプロテスタント教会では教えられなくなった、極めて重要なキリスト者のあり方が取り上げられています。

ハイデルベルク信仰問答は、宗教改革後にドイツの各教会が聖書を手がかりとして信仰の規範を確立しようとしていた時代、「決定版となるテキスト」を確立すべく、当時のプファルツ選帝侯フリードリヒ3世が有力な聖書学者や聖職者を集めて編纂しました。キリスト教信徒として知っておかなければならない、最も重要な概念をカバーできるように、129の質問と回答によって構成されています。また、第1主日から第52主日までの区切りでまとめられており、毎週1回取り上げることにより、ちょうど1年間で終了する構成となっています。

この動画は、2021年4月25日の家庭礼拝のメッセージを収録したもので、第一主日の問1「生きるにも死ぬにも、あなたのただ一つの慰めは何ですか?」に対する答えが参照している計10の証拠聖句群のうち、第5の証拠聖句群(ヨハネ福音書8:34-36、ヘブル2:14-15、第一ヨハネ3:1-11)について説き明かしています。

 

最後の方では、人間の罪が取り扱われ、罪の赦しを実感することによって「浄化」(カタルシス)が得られる、兄弟姉妹同士による罪の告白ととりなしの祈りがあるヨハネ第一やヤコブ書に基づく、兄弟姉妹間で愛し合う教会、兄弟姉妹同士で足を洗い合う教会の大切さについて説いています。