米国に関して祈るならば、どのような祈りが良いのかということについて記した別な投稿をこの後で上げます。
その前提となる資料として、Facebookの祈りがかなえられるための勉強会に上げた今年の5月末から最近に至るいくつかの投稿をコピペします。
国の霊的な状況を把握するには、どういう事柄に着目し、どのような目線で見るべきなのかということのご参考になれば幸いです。この着目点、目線は、もちろん日本についての祈りを考える時にも有効だと思います。
インターネットの投稿は新しいものから古いものへと並べる慣行がありますので、以下も最新のもから古いものへと並んでいます。一番下の投稿は5月28日のもの。
2020年7月27日
<米国についてどう祈ったらよいのか?>
[結論]
結論から書きます。預言的著作(The Harbinger)で知られるジョナサン・カーン(Jonathan Cahn)というメシアニック・ジュー(ユダヤ教徒→クリスチャンとして改宗)の牧師が、時宜にかなった祈りの呼びかけをしています。それに合わせて、「アメリカに祈り手が多く起こされるように」という祈りをしていくのが、我々ができる最善の祈りだと考えました。
以下のジョナサン・カーンの動画はIさんからたまたま送られてきたのを昨日見て、おお!と思ったものです。
ジョナサン・カーンはコロナ禍が始まってまもない今年3月16日、アメリカ全体として悔い改めて、神に立ち返る祈りをしよう、と呼びかける動画を公開しました。これは我々も祈ってきた歴代誌下7章14節を元にした祈りです。
Jonathan Cahn Prophetic Announcement: The Return
彼はユダヤ教的な視点と新約の民の視点の双方を用いて時を見分けつつ、今年2020年が歴代誌下7章14節で説く神に立ち返るための最後の「窓」だと言っています。これで神に立ち返らなければアメリカは滅ぶ。宗教の自由もなくなる。アメリカが滅べば世界に影響が及ぶ。だから祈ろう。歴代誌下7章14節が言うようにまず悔い改め、神に立ち返ろう。そう言う呼びかけをしています。そうして具体的に、9月29日(米国の大統領選挙の40日前)に首都ワシントンDCにクリスチャン多数で集まって祈ろうと呼びかけています。(それに先立つ10日間、9月18日-28日は特別祈祷の日々と設定しています)(9月29日は米国建国のきっかけとなったメイフラワー号が米国に到着した400年目の記念日でもあるとのことです)
これは当会で過去2-3週間、米国のことについて祈ってきた祈りの立場と同じであり、祈りを合わせやすいです。感謝なことです。
ということで、米国には、祈る人がいたということです。これがわかってホッとしました。
祈りの内容は午後から夕方にかけて上げます。
[背景]
先週、米国について祈ることに無理があるということを書きました。
米国では、NPRのラジオを少し流していても、暴力が増えているとういうことが論じられていて、大変な状況にあることが伝わってきます。ニューヨークタイムズでは、毎日のように米国の色々な都市の暴力の動きが報じられます。
New York Timesの関連報道
ミネアポリスの警官による暴力事件以来、米国の多数の都市で抗議運動が活発化し、一部で暴徒が店舗を略奪、建物への放火を行うなどしました。報道ではアンティファという反政府組織が主導してそのような暴力をけしかけているとしていました。
あの時、全米で燃え広がるかに見えた暴力は、その後いったん収まったものの、いくつかの都市では継続していて、ポートランド、シカゴなどでは現在も憂慮すべき状態にあります。かなりしつこく活動が続いています。人種差別反対運動の美名に隠れて、暴力を拡散させようという意図を持った人たちが各都市に飛んで動いています。最初のミネアポリスの暴動でも、州外から多くの人間が集まっており、商店の略奪や放火をしているのはそうした連中であるらしいと報道されました。
こうした暴力を焚きつける人々の背後には、サタン・悪霊が働いています。
米国は建国以前から、悪魔崇拝をする人々が一部にはいました。セーラムの魔女裁判にその一端を窺うことができます。米国における悪魔崇拝は、日本にいて想像する域をはるかに超えており、文字通りの反キリストです。そうしたことを本気で信じて宗教的な活動として行なっている人々が、今でも一定数います。一度どこかに行く機内のビデオで隣の座席の西欧人が米国の悪魔崇拝の教団のドキュメンタリー映画を見ていました。私も試みに自分の座席で再生しましたが、5分も見ないうちに胸が悪くなって消しました。そのようなドキュメンタリー映画が製作されるほどに、米国では明示的にそのような活動を行なっている人々がいるということです。
また、多種多様なスピリチュアリズムについては、1960年代70年代のカウンターカルチャーの頃に、映画「ヘアー」などに描かれている精神世界的なユートピア像(とその失墜)が花開きましたが、あれの流れが全米各地に拡散して、ありとあらゆるスピリチュアリズムが今でも行われています。キリスト教徒に改宗しましたが、ドリーン・パーチューなどの教祖的な存在が強い影響力を持っています。
そうしたサタン・悪霊に影響を受けて活動をする人々が、米国ではきわめて多いようです。日本にいて想像するよりも、おそらくは、かなり由々しき霊的な堕落があります。そこへ先般のミネアポリスの暴動が発生し、暴力を焚きつける類の霊が活発化したという経緯があります。
こうしたサタン・悪霊のはびこりは、教会が、ミニスターが、信徒が、全ての名の上に高く置かれた主イエス・キリスト名による祈りによって、防ぐなり、縛るなり、打ち壊すなりしていくべきものです。色々に預言者などの動向を見てきていますが、それが、そのような祈りをする姿勢がほとんど見られない、というのが嘆かわしいところです。
この種の地域・国に関わる霊的な戦いの祈りは、その土地において、主体的に祈る人がいて初めて有効になるものです。その土地はその土地にいる教会とクリスチャンのものです。そこがまず祈らないといけない。しかし、そこで祈る人がいない状況で、外から祈っても(日本から祈っても)、祈りによって縛ったりつないだりする(御国の鍵による、イエスの名による)対象のサタン・悪霊は、「お前は外の人間だろう。関係ないだろう」ということになってしまう。やはり米国の状況は米国の教会なり信徒なりが祈らなければならない。(同じことは日本にも言えます。)
そのような祈り手がいないように見え、かつ、暴力がなお一層はびこるように見えたのが先週のことでした。それで、「米国については、祈るのをやめよう」と申した次第です。もう日本から祈っても、何ともならないところにいると。
そうして昨日になって、Iさんから上のジョナサン・カーンの動画を教えられて見たところ、「おお、ジョナサン・カーンが国を挙げて祈ろうと呼びかけている!歴代誌下7章を元に、悔い改めて、神に立ち返ろうと呼びかけている!」と感激した。そういう次第があります。
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2020年7月20日
<米国に関する祈り→日本に関する祈りに変更します>
米国の新型コロナウィルスおよびそれに伴う社会や経済の状況が懸念されることから、歴代誌下7章を元に祈らせていただいております。
米国の状況は毎日New York Timesの見出しを確認する程度ですが、実際、きわめて深刻な状況にあります。
長くならないように書きます。
つまるところ、米国では、神を神とも思わぬ人々が多い。また、主イエスの基本的な教えである、
matt 22:37
そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
matt 22:38
これがたいせつな第一の戒めです。
これが守られていない。行われていない。
先ほど祈っていて、天の父は「私を愛さない人々に対して、私が恵み深くありえようか」という御心を示されました。
(なおこれは、私が祈りの中でいただいた御心ですので、間違っているかも知れません。それぞれにお確かめ下さい。)
米国についてとりなして祈ることが、神の御心に添っていない可能性があると考えます。
長くならないように書きます(書きたいことはたくさん、たくさんあるのですが)。米国に関するとりなしの祈りは、本日から、日本についての祈りに変更させていただきます。
勝手ながら、何とぞ、ご理解下さいますよう。
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2020年6月6日
<米国の状況について>その2
報道から判断すると、米国の状況は小康状態に至ったようです。この日本から緊急で何らかの祈りをする必要はなくなったと受け止めています。まずはよかったです。
前回投稿の際に書こうと思ったことを、この際まとめてしまおうと思います。以下は、悪霊の追い出しや霊的な戦いの実践家であり講師であるカナダのジョゼフ・ジャシンスキ牧師から教わった事柄と、その後実践によって理解した事柄、およびデリック・プリンスの論考をベースにしています。すべて聖書的であると確信しています。
[霊的な側面:背景]
「見えるものが目に見えるものからできたのではない」(ヘブル11:3)とあるように、現象にも霊的な側面がある。
地域や国を揺るがす騒乱がある時には、必ず、その状況を作り上げている人々に働いているサタン・悪霊の存在があると考えてよい。サタン・悪霊はまず人に影響を与え、その人を通じて物事を動かす。別な言い方をすれば、社会全体に平安がないような状況には、サタン・悪霊の何らかの働きがあると考えればよい。
例えば、ある国で昨年来見られている日本に対する敵対的な行動(官民挙げての行動)には、何らかの集団的な悪霊が働いていると解釈すると物事がよく理解できる。悪霊が目に見えない形で働いているため、論理的に物事を進めても何も解決しない。解決するとすれば、その国について祈ることができる立場にある人が、主イエス・キリストが信徒に与えた権威(敵のあらゆる力に打ち勝つ権威、ルカ10:19)により、主イエスの名によって、御国の鍵(マタイ16:19)を用いて縛るないしつなぐということをすれば、神が働かれて解決する。
ナチスドイツ支配下のドイツにも、太平洋戦争中の日本にも集団的な悪霊が働いていたと解釈できる。
現在の米国の暴動・騒乱に働いている悪霊は、いわゆる「強い人」(マタイ12:29、マルコ3:27)とその下位で従属している複数の悪霊が関与していると考えられる。
この分野の碩学であるデリック・プリンスによれば、どの国にもその国全体に強く影響を及ぼす悪霊である「強い人」がいる。例えば英国ではプライドの霊。
デリック・プリンスによれば、米国では、目に見えないところで魔術が横行しており、魔術に関わる悪霊が「強い人」だと見なしている。(今泉注、この魔術は欧州からやってきた。欧州土着の魔術。中世の魔女狩りなどの対象になったものでもある。悪魔崇拝の形も持つ。)
(ちなみに日本の強い人は「集団支配と村八分の霊」(仮称)だと考えられる。先日の女子プロレスラーのネットいじめによる自殺、先般の電通の女性社員の自殺などのいじめ、集団主義による自殺から、太平洋戦争中の多くの日本人の行動まで、集団的に支配をしたがり、それに従わない人々を村八分にする目に見えない悪霊が強く働いていると解釈すると、すっきりと理解できる。)
報道で指摘されているアンティファ(ANTIFA、アンチファシストの略だとされている)など破壊行為を是とする無政府主義者たちにも、米国に強く影響を与えている魔術に関する霊(以下、魔術の霊)と下位の悪霊たちが働いていると考えられる。彼らの黒づくめの衣装はそうした霊的な傾向から来ていると解釈できる。
ピューリタンの国として建国された米国では、キリスト教徒の移民と並行して欧州の魔術の影響を受けた人々の移民もあったようで、マサチューセッツ州セーラムでは1692年(米国建国以前)に魔女裁判が行われており、200名が魔女であるとして訴追された。(なお訴追された人の全てが本当の魔術主義者・魔女であったかどうかは別な話)
白人至上主義の秘密結社(KKK)は元より、近年取りざたされているイルミナティなどの秘密結社なども、霊的には似た流れにあると考えられる。(上位のサタン・悪霊があり、下位の悪霊が個々の団体を動かしているというようなヒエラルキー構造がある。デリック・プリンスの指摘による)
これら魔術の霊に影響された人々や団体が行うのは、短く言えば、主イエス・キリストが確立した御国の原理によらず、キリストの福音によらず、別なやり方によって、人々や物事や経済などを「コントロール」ないし「支配」することである。
黒人に対する人種差別、ないし、白人至上主義(supremacist)も、こうした魔術の霊の下位にある悪霊が動かしている人・組織から来るものであり、つまりは悪霊の影響下にある人の行動や考えである。従って、論理的な議論や説得などによってどうこうなるものではない。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師などの米国の公民権運動から50年以上経つのに、本質的な変化が見られないことには、そうした悪霊が影響を与えている事情があると解釈できる。
[霊的な側面:霊的な戦いのアプローチ]
霊的な戦いは、パウロがエペソ6章で記しているものに留まらず、旧約聖書のイスラエルの民が近隣諸国と戦った状況も、まさに霊的な戦いであったと解釈できる。ヨシャパテが賛美により敵に勝った故事(歴代誌第二20章)、ヨシュアが7日間エリコを周回して城壁を落とした故事(ヨシュア6章)などが典型。ダビデがゴリヤテに対して「これは主の戦いだ」と言って向かっていった行動も霊的な戦いの一つの側面を示している(おそらく聖霊がダビデを強めていた)。
霊的な戦いは、
1)人に働いている悪霊を追い出す・縛る、
2)地域の悪霊を追い出す・縛る、
3)国ないしそれに準じる大きな土地や集団に働いている悪霊を追い出す・縛る、
の3つのレイヤがある。
今回の米国の暴動の状況は、3)に当たる。
1でも2でも3でも、その霊的な戦いを行うのにふさわしい霊的な立場(言い換えれば信仰)がある。
使徒の働きの祭司長スケワの息子たちに起こった出来事(使徒19章)は、ふさわしい立場にいない状況で悪霊を追い出したり、縛ったりすると、どうなるかを示している。
その土地において霊的な戦いができるのは、ふだん、その土地について祈り、主イエスの血で清め、その土地にはびこっている悪霊を縛る祈りなり宣言なりをしている人ないし教会である。
その国において霊的な戦いができるのは、同様に、ふだんその国について祈り、主イエスの血で清め、その国にはびこっている悪霊を縛る祈りなり宣言なりをしている人ないし教会である。
米国の場合、上で記したような「強い人」である悪霊に対して、ふだんから、霊的な戦いとしてのアプローチ(祈り、宣言、霊的に縛る行為)をしている人が、今回のような暴動の状況においても適切に祈ることができる。
主イエスは主権を信じる人々に与えている(上記の権威、御国の鍵、主イエスの名、王である祭司としての位置付けなど)。従って、2の戦いでも、3の戦いでも、信じる人であれば誰でもできる。特別なミニスターだけができるというわけではない。
一方で、サタン・悪霊は、その人がどういう霊的な背景を持っている人かをすぐに察知する(祭司長スケワの息子たちの故事。霊的な戦いを日頃行なっているパウロのことはよく知っている。ふだんイエスの名で戦ったことのない息子たちのことは知らない)。従って、日頃から地域や国について、主イエスからいただいた権威を行使し、サタン・悪霊に対して縛るなどの行動を取っている人のことは、わかる。
聖書に書かれていることを基盤として、適切な信仰を持ち、適切な祈りをすれば、サタン・悪霊は引き下がる。ないし、神の働きにより、サタン・悪霊の活動は止む。これは、主イエスが信じる者に与えて下さった権威、およびイエスの名が持つ権威による。また、そこで働く神の力による。
従って、簡単に言えば、米国で働いているサタン・悪霊に対して、祈ったり、宣言したり、縛ったりすることを日頃から行なっている人がいれば、米国の暴動の状況で働いているサタン・悪霊にも適切に対処することができる。そうして、神は祈りを聞かれる。すぐに動いて下さる。
[霊的な側面:祈り手は一人でよい]
問題は、そういうことをしている信徒なり教会なりミニスターなりがいないとすると、友人の国である日本からも加勢の祈りをしなければいけないということになる。
しかし、一般論として、米国の事柄は米国のクリスチャンや教会に任されている。米国のクリスチャンや教会が祈らない状況で、日本のクリスチャンや教会が代わりに祈ることはできない。米国の霊的な主権は米国のクリスチャンに任されている。
日本から祈ることができるとすれば、そうした米国において、主イエスからいただいた権威に基づき、聖書的な、適切な祈りをする人を起こして下さい、神に聞いていただける祈りをする人を立て上げて下さい、というようなとりなしの祈りはできる。
今回、米国の暴動が小康状態に至ったのは、おそらく、米国のどなたかが適切な祈りをしたことにより、神が働かれたのだろうと推察できる。
この種の祈りは、正しい信仰を持った人が一人いれば、十分である。エリヤの故事を参照。逆に、適切な信仰を持たずに複数人でこの種の霊的な戦いの祈りをすると、予期せぬ結果が生じる場合もある。(ふだんから戦い慣れている必要がある)
この種の霊的な戦いの祈りができるのは、著名なミニスターではなく、多くの場合は、無名の、誰も祈っていることを知らないような祈り手であろう、ということも、少し見えてきた。そういう人は、神には知られている。しかし、人には知られていない。
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2020年6月4日
<米国の状況について>その1
私たちが米国のために祈るとすれば、どのような祈りが求められているのか?という観点で書きます。
最近の報道から仕入れた情報も加味しています。
二回に分けて書きます。
[背景]
・米国では過去数十年にわたって、金融が発達し、IT産業が発達するのに伴って、富の偏在が極めて異常な状況となっている。人口の5%ほどが米国の富の60%以上を持つ一方、人口の60%で富の5%を分け合う状況にある。つまりごく一握りの人たちに富が集中し、多くの人たちは富を持たない。この傾向は近年強まってきた。
・今回、問題が噴出している少数派層に、特にこの富の問題が顕著に見られる。例えば、健康的なもの(オーガニック野菜など)を食べることに恵まれず、大量生産された、低価格のボリュームの多い、塩分・脂肪分の多いものを食べる食生活になりがち。結果として肥満した人が増え、最近の新型コロナウィルスの高い死亡率の遠因とされている。
・米国において、少数派に対する人種差別の状況は、建前としては改善されているものの、多数派層の大半の本音としては、依然として差別意識が強く残ると報道されている。
・特に地域の警官は、税金を多く収める、多数派層の味方であり、少数派は常に不当な扱いを受けてきた。それがまったく修正されていない。米国の多数派警官の間に、米国に昔からある人種差別意識が色濃く残っている。
・過去2ヶ月の新型コロナウィルスの感染では、各州や大都市において、人口の比率では少ない少数派が、死亡者の多くの割合を占めることが明らかになってきた。これは少数派層の肥満や生活習慣病が遠因であると指摘されており、その背景には上記の富の偏在=貧困がある。
・今回の抗議運動がまず少数派から起こったことには、このような新型コロナウィルスの死亡者が少数派において極めて多いことから来る、やるせない怒りもあることが推察される。
[抗議と暴動]
・少数派の個人が警官の勘違いにより射殺されたり、手荒な扱いを受けることが最近続いていた。ケンタッキー州ルイビル市のブレノア・テイラー射殺事件など(警官が家を間違って捜査に入り、居合わせたブレノア・テイラーを射殺)。
そうした中、ミネソタ州ミネアポリス市で、ジョージ・フロイド氏が白人警官の膝によって窒息させられ、まもなく死亡する事件が起こった。一部始終が動画に撮られていたため、ソーシャルメディアで瞬く間に拡散。抗議運動が始まった。
・抗議運動は、ミネアポリスからすぐにロサンゼルス、ニューヨークなどの大都市に広がった。
・それとともに、夜間に、事件のあった警官が勤務する警察署が放火されたり、近隣地区で店舗の略奪が始まった。
・昼の抗議運動のほとんどは、法律の範囲内で、平和的に行われていると報道されている。大半の抗議運動参加者は暴徒ではない。
・しかし、夜間に放火したり、店舗から商品を略奪したりする行動は、最初に火をつける役目をするのが、外の州から組織的な行動で集まってきた、アンティファなどの無政府主義者たちであると報道されている。
・米国には、暴力や都市の騒乱によって米国全体に無秩序をはびこらせようとする無政府主義の団体があるようで、それらが、ジョージ・フロイド死亡事件の抗議運動に乗じて、騒乱を起こしている可能性が高いようである。なお、これらのメンバーは多数派層が主体。黒い衣装に身を包み、黒いマスクをしている。
・彼らの放火や略奪に先導されて、地域の人々も放火や略奪をするようになり、それがテレビ、Twitterなどで拡散して、各都市で、放火・略奪に勢いがついたと理解できる。
[霊的な側面]
明日改めて書きます。
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2020年6月1日
「コロナウィルスとイエス」を書いた、Desiring Godのジョン・パイパー牧師が、黒人死亡事件が起こり、暴動が発生したミネアポリスのための祈りを公開しています。
事件に関わった警官の名前や被害者の名前などを出しながら、具体的にその人たちのことも祈る内容になっています。各所で聖書を引用しています。
末尾のプロフィールで、この牧師がミネアポリスの教会で長年牧会を行なっていたことが明らかになります。
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2020年5月30日
<ミネアポリスで起こった暴動・騒乱について>
米国ミネアポリスの暴動・騒乱により、警察署や近隣の建物が放火され、煙が上がっている様を見ると、素朴な印象として、黙示録18章の記述を思い起こします(末尾参照)。大バビロンが倒れて、焼かれて煙が出るのを、人々が遠く離れて立って見ている様が記されています。
同章には「このすばらしい都」とも記されています。たまたまトランプ大統領が昨日、ミネアポリスのことを”a great American City”と呼んでいて、ああ黙示録と同じ表現をしていると思ってしまいました。最大手スーパーTargetの本社があり、デルタ航空のハブがあります。隣接するセントポールと合わせた都市圏で人口330万。2018年にトランジットの関係で1泊したことがあります。
ご存知のように、新型コロナウィルスの被害が最も大きいのは米国です。死亡者は10万人を超え、まだ収束する兆しはありません。大きな国なので感染がこれからピークを迎える州もあります。失業者は4,000万人を超え、働いている人の1/4が失業していると報道されています。米国のGDPの確か7割は個人消費ですので、これから経済の様々な部分で深刻な影響が出てくるでしょう。日本に住んでいるとまったく想像できない、ものすごい状況があります。
中央銀行にあたる連邦準備制度理事長のパウエル氏は昨日、国としてできる金融政策は、超えてはならない一線を何度も超えた。それでもまだ不十分だと発言しています。これから米国の歴史で前例のない経済の大波が来ると思われます。
米国=大バビロンだとは思いませんが、資本主義の下で超効率的な金融や経済を追い求めてきたことが、大バビロンに象徴される偶像崇拝だった可能性は大いにあります。神を求めずに、超効率的な金融や経済を優先的に求めてきた…それが神から見れば偶像崇拝である…その可能性はあります。
米国はピューリタンにより、キリスト教国として建国されました。大統領就任の際に、聖書に手を置いて宣誓する国です。(ウィキペディア、宣誓者と介添人は対面して共に右手を上げ、宣誓者は左手を配偶者などが持ち支える聖書の上に置く。)
教会の数は多く、教会員数1,000を超えるメガチャーチも無数にあります。けれども、先日の投稿にあるジョン・パイパー牧師が「新型コロナウィルスとイエス」の中で主張しておられるように、神が米国全体に悔い改めを求めている、そういう根源的な何かがあるのだと思います。ミネアポリスから煙が上がって、黙示録18章の記述そのままの状況が展開していることも、聖書全体が米国に求めているもの、という視点で見ると、よく理解できると思います。
問題は我々が日本にいることです。日本にいる我々がこのことに気づいても、遠くからとりなして祈ることができるぐらいで、あまり意味はありません。米国の中にいる人たちが、ジョン・パイパー牧師のように、神のメッセージを聖書から読み取り、気づいて、悔い改めないと、何も始まらないです。
米国の人たちが、神の御心にかなう悔い改めに導かれますように、そのような祈りならできるでしょうか?
トランプ大統領5月29日のツイート
I can’t stand back & watch this happen to a great American City, Minneapolis. A total lack of leadership. Either the very weak Radical Left Mayor, Jacob Frey, get his act together and bring the City under control, or I will send in the National Guard & get the job done right.....
"この後、私は、もうひとりの御使いが、大きな権威を帯びて、天から下って来るのを見た。地はその栄光のために明るくなった。
彼は力強い声で叫んで言った。「倒れた。大バビロンが倒れた。そして、悪霊の住まい、あらゆる汚れた霊どもの巣くつ、あらゆる汚れた、憎むべき鳥どもの巣くつとなった。
それは、すべての国々の民が、彼女の不品行に対する激しい御怒りのぶどう酒を飲み、地上の王たちは、彼女と不品行を行い、地上の商人たちは、彼女の極度の好色によって富を得たからである。」"
ヨハネの黙示録 18章1~3節
"それゆえ一日のうちに、さまざまの災害、すなわち死病、悲しみ、飢えが彼女を襲い、彼女は火で焼き尽くされます。彼女をさばく神である主は力の強い方だからです。
彼女と不品行を行い、好色にふけった地上の王たちは、彼女が火で焼かれる煙を見ると、彼女のことで泣き、悲しみます。
彼らは、彼女の苦しみを恐れたために、遠く離れて立っていて、こう言います。『わざわいが来た。わざわいが来た。大きな都よ。力強い都、バビロンよ。あなたのさばきは、一瞬のうちに来た。』"
ヨハネの黙示録 18章8~10節
"あれほどの富が、一瞬のうちに荒れすたれてしまった。』また、すべての船長、すべての船客、水夫、海で働く者たちも、遠く離れて立っていて、
彼女が焼かれる煙を見て、叫んで言いました。『このすばらしい都のような所がほかにあろうか。』"
ヨハネの黙示録 18章17~18節
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2020年5月28日
先の投稿の”Coronavirus and Christ”著者John Piper牧師が自著を動画で説明しています。この人が喜びに満ち満ちて、この状況に主イエス・キリストの福音を読み取り、それを生きていることがよくわかります。
(PDF版ダウンロード可)
https://www.desiringgod.org/books/coronavirus-and-christ?fbclid=IwAR1sy3BOtpvtliq0bBvBJ77xcKn1-jheRXF221UejnlCWiIIPq71edtN20I
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2020年5月28日
山崎順さんが紹介しているこの書籍の要約を大変に興味深く読みました。
つまるところ、新型コロナウィルスが世界各国にもたらしている状況にも、神の御心が働いており、そこからクリスチャンは神の御心を読み取って、適切な動きをすべきだと。
まったく同感です。
https://www.facebook.com/groups/235458183506562/permalink/1085112021874503/