another story <blue>⑦ 最終回 | kei'

kei'

日々のこと

慢性satoshic



kei'



熱い夏・・・ 携帯が鳴っている・・・




クーラーがまだ効かない  タイマーかけておけばよかった


2軒先のコンビニでアイスも買いたかったけど・・・ビールだけにしたわ


ピアノの音 エッ 中から・・・




『あっ ごめん 気になっちゃったとこあったの・・もうすんだ』


フッと見せる 影


ほんとに好きなの この仕事 あまりにも代償が大きい


押しつぶされたりしないの 発狂したくなったりしない?




「何も考えてないし 考えたらキリがない・・・ひとりじゃないし・・・好きだから」




そう 好きならいいわ 






『ねぇ 早く しよう・・・』


あっ~ ダメ この手で触れられたら 溶ける


もう逆さまになっている・・・  目の前のハダカを見ただけで・・・あぁ


立っているのがやっとよ こんなの初めて・・・


レッスン用に使っているスタンドミラー


私に絡みつく しまったカラダが写ってる・・・




目に焼き付けておくわ


季節が変わっても 目を閉じれば 見れる・・・




『きょう なんか すごくない?』


『う う~ん 寝かせないから・・・』


だって最後・・・・にする

『うふふ いいよ』




ピアノに 両ヒザを立て またがって 絡みあっているふたりが写ってる



ふたつの舌がまるで鬼ごっこしてるみたいに動きまわる


あー息ができない・・・


私は両手で顔を挟み 彼は私の胸を・・・




『入れていい?』


『うふん いいけど 動かしちゃダメよ』




動かさないで  いかせる  う~ん存在感がありすぎて  きつい


こっちがいっちゃう でも絶対今日はいかない  いっちゃったら・・・・


からだに感覚を焼き付けられない


全部 覚えておくの  すぐ忘れるかもしれないけど・・・



ぼろ雑巾のようにボロボロにして 捨ててくれれば・・・・

忘れられる・・・・・・・・・・忘れられない・・・・



『・・・・・あ・・・あぁ・・・・・・忘れないよ・・・ぜっ・・・・た・・い・・』






この子 分かってる       ・・・・最後だって・・・   


それから何度ひとつになったことか

お互い 別れることがわかっている・・・・

溶けて・・・蜜になって・・・・蒸発して・・・消えたい・・・

お互いがお互いのからだに  刻み込んでいる

感覚も  匂いも    味も   涙も


もう二度と  さわれない  届かない




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kei'

あぁ また 新しい年が明ける

今晩は冷え込んでいるわ



1年を振り返るなんて  がらじゃないわ

うふふ  良かったかな・・・・


こころのあな   ちょっと埋まったもん

北風といっしょに 除夜の鐘の音が聞こえてきた


通りかかった お店から なつかしい歌声が聞こえてくる・・・・


母さん   私  しあわせだよ



  ☆☆☆☆☆  終  ☆☆☆☆☆ 




やっと終わったぞ~

読み返すと 大したことはないんだけど・・・

超絶疲れた・・・・ヤってないのに腰まで痛くなる始末(爆)

これだけ疲れたんだから 記憶の偽装工作は確実です


数年後には事実って 誰かに語っているかもしれません・・・(バカ)

どんなことでも※頂けると嬉しいです


最後に当然フィクションです 気分を害した方がいらしたらごめんなさい

完全に自己満足storyですので・・・あしからず~☆