クーラーがまだ効かない タイマーかけておけばよかった
2軒先のコンビニでアイスも買いたかったけど・・・ビールだけにしたわ
ピアノの音 エッ 中から・・・
『あっ ごめん 気になっちゃったとこあったの・・もうすんだ』
フッと見せる 影
ほんとに好きなの この仕事 あまりにも代償が大きい
押しつぶされたりしないの 発狂したくなったりしない?
「何も考えてないし 考えたらキリがない・・・ひとりじゃないし・・・好きだから」
そう 好きならいいわ
『ねぇ 早く しよう・・・』
あっ~ ダメ この手で触れられたら 溶ける
もう逆さまになっている・・・ 目の前のハダカを見ただけで・・・あぁ
立っているのがやっとよ こんなの初めて・・・
レッスン用に使っているスタンドミラー
私に絡みつく しまったカラダが写ってる・・・
目に焼き付けておくわ
季節が変わっても 目を閉じれば 見れる・・・
『きょう なんか すごくない?』
『う う~ん 寝かせないから・・・』
だって最後・・・・にする
『うふふ いいよ』
ピアノに 両ヒザを立て またがって 絡みあっているふたりが写ってる
ふたつの舌がまるで鬼ごっこしてるみたいに動きまわる
あー息ができない・・・
私は両手で顔を挟み 彼は私の胸を・・・
『入れていい?』
『うふん いいけど 動かしちゃダメよ』
動かさないで いかせる う~ん存在感がありすぎて きつい
こっちがいっちゃう でも絶対今日はいかない いっちゃったら・・・・
からだに感覚を焼き付けられない
全部 覚えておくの すぐ忘れるかもしれないけど・・・
ぼろ雑巾のようにボロボロにして 捨ててくれれば・・・・
忘れられる・・・・・・・・・・忘れられない・・・・
『・・・・・あ・・・あぁ・・・・・・忘れないよ・・・ぜっ・・・・た・・い・・』
この子 分かってる ・・・・最後だって・・・
それから何度ひとつになったことか
お互い 別れることがわかっている・・・・
溶けて・・・蜜になって・・・・蒸発して・・・消えたい・・・
お互いがお互いのからだに 刻み込んでいる
感覚も 匂いも 味も 涙も
もう二度と さわれない 届かない
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あぁ また 新しい年が明ける
今晩は冷え込んでいるわ
1年を振り返るなんて がらじゃないわ
うふふ 良かったかな・・・・
こころのあな ちょっと埋まったもん
北風といっしょに 除夜の鐘の音が聞こえてきた
通りかかった お店から なつかしい歌声が聞こえてくる・・・・
母さん 私 しあわせだよ
☆☆☆☆☆ 終 ☆☆☆☆☆
やっと終わったぞ~
読み返すと 大したことはないんだけど・・・
超絶疲れた・・・・ヤってないのに腰まで痛くなる始末(爆)
これだけ疲れたんだから 記憶の偽装工作は確実です
数年後には事実って 誰かに語っているかもしれません・・・(バカ)
どんなことでも※頂けると嬉しいです
最後に当然フィクションです 気分を害した方がいらしたらごめんなさい
完全に自己満足storyですので・・・あしからず~☆

