【飲み過ぎた】
22時55分
柏駅西口

高島屋に抜ける通路の所に、酔い潰れてるミュージシャンがいた。
飲酒はほどほどに。
そんな所で寝てると、大事なギター盗まれちゃうよ〜!

柏Wデッキ到着。
天気は悪くないのに、この時間、誰も演っていなかった。

1階ウッドデッキを覗くと、シンジ君と彼のギャラリー(ファン)が数人いた。
しかし、シンジ君がかなり酔っぱらっていて、こんな彼を見るのは初めてだ。
確か彼は、あまり飲める方じゃないと言っていた。とても演れる状態ではないようだ。
曰く、コイツとなら一緒に飲みたい、という人と飲んでたらしい。
車で来てるので、覚ましてから帰るという。
もう、ぜひそうして欲しい。
飲酒運転は危険だし、捕まれば罰金もバカ高い。
水を飲めば、多少は早く覚めるはずだと、余計なアドバイスを贈ったが、誰でも知ってる事だ。

***************
23時18分
さぁ、始めよう。
場所は、丸井側駅寄りだ。

いつもの柱ベンチの所には、まだ一般人がいたので、ギターだけ出して、近くでウォーミングアップしていた。
ちょうど、ナンバの真っ最中だったようだが、上手く行かなかったらしく、すぐに解散していた。
すぐに、ベストな場所確保!
始めるとすぐに、若いリピーターの子が寄ってくれた。
飲み会帰りらしく、覚ましてくると言っていた。
それは、また来てくれると意味だろうか?
期待せずに待とう。
また別の人が話しかけてくれた。
同世代の人かと思ったが、かなり年上の71才。
出身校は柏中。我が母校の先輩だ。
いつも頑張ってるねぇ
前からよく見てたけど、初めて話しかけたよ
終電なんか気にするな
いつも歌ってるよねぇ?
知ってるなら話しが早い。
今日はこの歌から行こう。
「終電なんか気にするな!」
♪♪〜
あっ!どうも
先輩は、遠くで聴いてるそうだ。
出来れば、近くで聴いて欲しいのだが。
次行こう。
「会社を辞めたくなる時」
♪♪〜
続いて、
「貧乏ロック」
♪♪〜
聴いてくれてるとは思っても、やはり近くにいてくれた方が、気持ちの入れ方が違う。
続いて、
「まだ働いてる人がいる」
たまには、ハーモニカを入れて行こう。
♪♪〜
歌詞を間違えてしまった。
この歌は、かなり経ってから歌詞を修正したのだが、たまにうっかりして、元の方の歌詞が出てきてしまうのだ。
元の歌詞も捨てがたいのだが、気を付けたい。
続いて、
「俺はゴキブリ」
♪♪〜
からの
「終電なんか気にするな!」
♪♪〜
リピーターさんに声をかけられ、途中から切り替えた。よくある事だ。
飲んでる?
なんだ、ジュースじゃん
飲んでるよ、9パーのヤツ
スト缶飲んで、次はジュース?
スト缶?
あぁ、ストロング缶の事か
ねぇ、ラーメン屋知らない?
西口なら何軒か知ってるけど
西口の住民なんで
いや、東口で知らないの?
モグリじゃね?
柏駅周辺はラーメン激戦区だそうで、若い頃は食べ歩いたりしたものだが、最近はチェーン店ばかりで全然行ってない。
西口なら、通好みな店が3軒くらい知ってるが、別にモグリと言われても、腹を立てるほどではないが。
ラーメン食って来るよ
1時間くらいしたら、また来るわ
ん、またヨロシク〜!
1時間後なら、まだ演っているだろう。あまり期待せず待っていよう。
続いて、
「なんでやねん!?」
♪♪〜
高校生っぽい子が通ったので、続いて、
「学校なんか行きたくない」。
通ったのを見て準備しても遅いのだが、とにかく行こう。
♪♪〜
なかなかいい歌だわぁ
皮肉も効いてるし
ありがとうございます
先ほどの先輩が、再び近くまで来て、とても良い感想を言ってくれた。
しかし、この歌に良い感想があるなんて、もしやと思って訊くと、
やはり元教師だそうだ。
住まいも近くて、同じ中学校の卒業生。けっこう話しがはずむ。
続きまして〜
ボクら世代向けの
挑戦をテーマにした歌
「「いつか」は来ない」
(繰り返し部分)
♪
「いつか」は来ない
「そのうち」は来ない
やるなら今だ
始めるならすぐだ〜♪
なるほど、ホントだねぇ
いい歌だよ
ホント、あっという間に俺も71才になっちゃったよ
やるなら今だ、そうだよねぇ
ありがとうございます
ボクも路上ライブ始めて
あっという間に10年経っちゃいましたよ
もっと何かすごい事を成し遂げるかと思ってたけど・・
先輩からは、とても良い感想を頂けた。
投げ銭は無理かなぁと思っていたが、帰り際に1000円もの投げ銭を入れてってくれた。
もしや年金暮しかなぁと思うと、少し申し訳ない気がする。
せめてデモCDくらい進呈したかったのだが、プレーヤーはすでに処分してしまったらしく、残念だ。
さて、
「七夕」の練習をしておこう。
この歌は、季節に関係なく歌うようになってるが、ピッタリな時期はもうすぐだ。
「七夕」
♪♪〜
終電なんか気にするな?
リピーターさんなのか、ただ曲名を読んだだけなのかわからないが、終電の声がかかったので、一旦練習を中断して歌っておこう。
♪
終電なんか気にするな〜
遊びたいだけ
遊べばいいじゃん♪
ありがとうございま〜す!
1000円もの投げ銭をして、すぐに行ってしまった。
気前のいい人、大好きです。
1000円も頂ければ、中断してまでも歌った甲斐があった。
通りすがりだったがやはり、リピーターさんだった気がする。
さて、
中断した練習の続きを行こう。
「七夕」の、②番からだ。
♪♪〜
続いて
「お酒足りないぜ!」
♪♪〜
この歌、盗作疑惑がありまして〜
観客がいなくても、一応セリフは入れておこう。
続いて、
「国が定める最低限度の歌」
♪♪〜
これも、今日はまだ歌ってなかった。行こう。
「俺の人生思ってたんと違う」
♪♪〜
良かったら聴いてって下さい
イェイ〜!
いいねぇ!
同世代の男性が寄ってくれた。
永ちゃん似の人だ。
続きまして〜
「終電なんか気にするな!」
♪♪〜
いいねぇ
ロックンロールだねぇ
♪〜♪〜
と言いながら、
「ジョニー・B・グッド」を歌い出している。
永ちゃん似というより、矢沢永吉にかなり寄せてきている。
有名な人かはわからないが、この人たぶん芸人さんだ。
え〜と、ロックンロールなら
コレなんかいいかな
「俺はゴキブリ」
♪♪〜
イェイ〜!
パンクだねぇ
お互い頑張りましょう
「ジョニー・B・グッド」はよく知ってるし、好きな歌だし、コードだけなら難しくはないと思う。
たぶん、歌えば弾くと思ったのだろう。
しかし、カバー曲を演ってこなかったボクには無理だ。
ノリがイマイチでスミマセン。
シンジ君が、ビックカメラ正面側で始めたのが見えた。
酔いは覚めたのだろうか?
遅くまで演ってるなら、終了後に顔を出してみよう。
続いて、
「人間だものお金は欲しいよ」
♪♪〜
ありがとうございま〜す!
通りすがりの人から、1000円もの投げ銭を頂いた。
気前のいい人大好きです。
この歌歌っても全然入らない時は、ちょっとツラい。
続いて、
「やってみなけりゃ わかんねぇ」
♪♪〜
カンパ〜イ!
2人組の若い子が寄ってくれた。
いきなり乾杯で、ノリがいい。
「終電なんか気にするな!」
♪♪〜
♪
終電なんか気にするな〜
この歌を初めて聴く様子だと、リピーターさんではなさそうだ。
続きまして〜
「なんでやねん!?」
♪♪〜
俺、
「人間だものお金は欲しいよ」が聴いてみたい
いや俺は、
「俺はゴキブリ」の方が気になる
彼らが、どれくらい居られるのかわからないが、とりあえず
「人間だものお金は欲しいよ」
ショートバージョンで行こう。
♪♪〜
やっぱりゴキブリが聴いてみたい
続いて、
「俺はゴキブリ」行こう。
いまだに不思議なのだが、この歌は曲名だけ見てリクエストしてくれる人が多い。
♪♪〜
イェイ〜!
とりあえず好評で良かった。
お酒買って来ましょうか?
いや、もう充分飲んでるんで
アクエリとかポカリとかがいいなぁ
差し入れしてくれると言うので、お言葉に甘える事にした。
それから、よくある質問をいろいろされた。
Q、何才ですか?
A、63才です
Q、いつから演ってるんですか?
A、先月で10年になりました
Q、どこまで帰るんですか?
A、歩いて15分くらいの所
会話してる内に、新規なのかリピーターなのかわかってくる。
彼らは新規のようだ。
彼らは、さっき知り合って、路上飲みしていたらしい。
1人は北海道出身、もう1人は九州出身で、横浜で知り合って・・
あれっ?
さっきって、どれくらい前の事なんだろう?
まぁ、いいか。
続いて、
「七夕」行こう。
2人にミニ歌詞絵本を進呈し、実際に短冊に書かれていた願い事だと説明してから、歌いはじめる。
♪♪〜
いい歌!
サイン下さい
えっ?え〜っ!
サインを求められるのは、ごくマレにあるが、ミニ歌詞絵本に書いて欲しいと言う。
もちろんサインした。
そのミニ歌詞絵本は、ぜひ大切に持っていて欲しい。

さて、今日最後の歌になりました〜
「貧乏ロック」
♪♪〜
1時18分
本日終了です
皆さん
ありがとうございました
オサムサバト
本日の成果→3711円
アクエリアス→1本

終了後、譜面台等々片付けた後も、彼らはまだまだ遊んでいきたい様子だ。
まさか翌日にでも、北海道や九州に帰るって事ではないだろう。
近県のアパートに帰るつもりが、現金も使い果し、終電を逃して野宿する事にしたのだろう。
まだまだ遊びたい・・というより、始発まで暇をつぶしたいって所だろう。
成り行きでもう1曲歌う事になった。
シンガーソングライターの、サービス残業だ。
「飲み過ぎた」
♪♪〜
ゆるい感じで歌った。
ホントに飲み過ぎだ。
量はいつもと同じなのに、飲むペースがちょっと早かったのか、だんだん弱くなっているのか?
全部片付けたあと、もしやと思って1階ウッドデッキを覗くが、誰も演っていなかった。
しかし、どこかで演ってるっぽい音がする。
二番街を通って帰ると、やっぱり演っる人がいた。
初めて見かける人で、川越から来てるそうだ。
何か歌いますよ
と、リクエストを募っていた。
例の2人組も一緒についてきている。
1人が何かリクエストしたのだが、その曲そのものは無理だったが、同じアーチストの別の曲を了承した上で歌いだす。
路上ライブではよく歌われる歌だったが、この辺の音は録ってないので、何の歌だったか忘れてしまった。

彼は、コード譜のノートを数冊持って来ていて、それが彼のレパートリーのようで、意外とアナログだ。
ボクとしては、彼のオリジナル曲を聴きたかったが、まずはカバー曲で観客を引き止め、その後成り行きでオリジナルを演るスタイルなのだろう。
良かったらお金入れて下さい
2曲ほど歌ったあと、本人自ら投げ銭の催促をしていた。
あっ!それ自分から言えちゃうタイプなんだ、とボクは思った。
そりゃ遠くから来てるなら、少なくとも電車賃くらいは稼ぎたいだろう。
彼にとっては、歌う事は労働という事だ。
しかし、残念ながらその2人組は現金は持ってないと思う。なけなしの小銭は、ボクの所にもう入れてくれてるし。
考え方は人それぞれだが、自ら投げ銭を催促するのは、なんかカッコ悪い気がする。
それに、カバー曲を演って金銭を求めるなら、楽曲使用料はちゃんと支払わなきゃないないよね?
まぁ、いいか
楽曲使用料にきびしいJASRACさんも、ストリート・ミュージシャンにまで、金払えとは言わないだろう。