7月24日(水)
有給休暇を取り、ラジオ番組の収録に行って来た。
八王子FM 星空ステーション
「寛子とSHIGEの部屋」
8月11日(日)夜9時放送

収録場所は、五反田の録音スタジオ。
駅から、徒歩7~8分の場所だ。探しながら行ったので、15分くらいかかった。
2時05分の待ち合わせに、約20分前に到着した。
ラジオ局のような場所を想像していたが、スタジオはオートロックが掛かるマンションの一室だった。
ユウコさんと、Facebookで連絡を取り合い、「インターフォンは絶対鳴らさないで!」という、連絡も来ていた。
前の回の分の収録中で、呼び出し音の「ピンポ~ン」が鳴ってしまうと、録り直しになるからだ。
そんなこんなで、連絡のタイミングが上手くいかず、スタジオに入るのに、少々手間取った。
・・
スタジオは、
マンションのリビングだ。壁に、防音材が施されていて、そのまま録音ブースになっている。
廊下で少し待たされたが、曲をかけている最中に、中に入るように招かれた。トークの録音が、中断しているタイミングだ。
まだ、前の回の録音中なので、極力物音をたてないようにしている。
まるで借りてきた猫だ。
予定より少し、収録が長引いたようだった。
・・
ボクがラジオ出演するのは、これで2回目になる。
最初は、文化放送の公開録音だった。
「出たがりコンテスト」みたいなタイトルだったと思う。
広い会場で観客が沢山いる前、歌やモノマネ、漫談等々、いろんなパフォーマンスをやるというイベントで、参加者20組くらいで、順番に何かやるのだ。
少々苦い思い出だ。何かの機会があったら書く事にする。
・・
前の回の収録が終わり、ゲストと記念撮影をしている。
ゲストは男性2人組だ。マネジャーらしき人がいたので、すでにデビューはして、これからどんどん売り出して行く、そんな感じの若い2人組だと思う。
彼らとは、特に話をする訳でもない。軽く会釈する程度になった。
・・
そして、ボクがゲストの回の収録だ。
下準備にデモCDを渡し、録音エンジニアさんが、即パソコンに取り込んだ。そして、何曲目をかけるか等を確認した。
録音は全て、パソコンで管理しているようだ。
ユウコさんとの、事前のやり取りで、
短めの
「終電なんか気にするな!」3:20
「お酒足りないぜ!」2:50
長めの
「まだ働いてる人がいる」6:10
を、自ら推薦していた。
その際、秒単位まで時間を知らせて欲しいといわれていたのだ。
ボクのイメージでは、曲を聴きながら、
こんな感じで演ってるんですよ
みたいなトークをして、フェイド・アウトしつつ2曲かけ、その後長い曲をかけてもらう・・そんなイメージだった。
それが無理なら、別にどの2曲でもいい。
こっちは、番組の流れなど、何も知らないのだ。お任せするしかない。
どの曲をかけてもらっても、ボクらしさは、アピールできると思う。
・・
ユウコさんは、番組タイムシートや、ボクのプロフィールを作ってくれていた。放送作家もやっているらしい。
そのタイムシートには、ボク希望の3曲とも、かかる予定になっていた。
そして、直前の打ち合わせで、
どうせなら1曲は生歌でやろうという事になり、それを先に録ってしまおうという流れになった。
ギターと歌詞フリップは、持って来るよう連絡が来ていた。
林寛子さんに歌詞フリップを見せて、曲を選んでもらったが、結局CDでかける予定の、
「まだ働いてる人がいる」が選ばれた。
相手は、酸いも甘いも噛み分けた芸能人だ。期待通りの歌が歌えるだろうか?
ちょっと話しただけなのに、徐々に、緊張感は高まっていく。
しかし、
相手が誰であれ、堂々と歌うだけだ。
おどおどしている場合ではない。
さっさと準備して歌おう。
録音は、トーク録音用のマイクが、テーブルに置てあって、それをそのまま使う事になった。
1.5mくらい離れている所に譜面台をたて、路上で演るのと同じように、曲名が皆さんに見えるように歌う。
いつも路上では、数m先にいる人にも聴こえるよう、大声で歌っているのだ。このくらい離れてい方が、たぶんちょうどいいと思う。
♪♪♪
一発OK!
問題無し!
エンジニアさんからも、OKのサインが出た。
いきなり歌って、イイ感じだったと思う。
皆さんの反応も、好感触だった。
本日、一番の山場は、無事に越えた気がした。
実をいうと、歌詞もギターも間違えずに歌えて、内心ホッとしていた。
路上では、悦に入って歌い よく間違える。
・・
そしてすぐに、番組の収録が始まった。

林寛子さんとSHIGEさんのオープニング・トークは、フワッとした和やかな感じだ。
・・
細かい事は忘れてしまっているが、今日のテーマは
「路上の音楽」だった。
それからSHIGEさんが、ボクのプロフィールを紹介し、いろいろ訊かれて、それに答える流れだ。やっとボクの声がラジオに乗る。
そして曲にうつり、聴きながらトークは一息つく。
・・
そのまま曲を聴いて、感想などを聞けるのかと思っていたが、全く違っていた。
曲の冒頭20秒くらい聴き、全部聴いた体で、次のトークの録音が始まるのだ。
曲の長さを秒単位で欲しいというのは、こういう事だったのだ。
録音は全てパソコンで管理され、タイムシートを目安に、トークにあと何分何秒当てられるかの、見当をつけていく。
これがラジオ番組収録の現場なんだなぁと、実感した。
実はその時に、林寛子さんの方から、時間配分の修正を提案された。
3曲かける予定だったのを、2曲に減らして、その分トークにまわそうという事だ。
オープニング・トークで、和やかな話をしている人とは、まるで別人だ。
トーク中は、和やかなラジオ・パーソナリティーの顔だが、
この瞬間は、ラジオ番組を作る側の、ベテラン職人の顔になっている。頭の回転が速い。子供の頃から、芸能界を生きて来た人の、貫禄さえ感じる。
カッコいいと思った。
敬意を感じつつ、緊張感も高まり、ボクはもう まな板の鯉だ。
煮るなり焼くなり、どうにでもしてくれ!
・・
曲を少し聴き、いろいろ軌道修正した後、曲を聴き終わったという体で、トークの録音が再開する。
54分番組の、半分くらいがゲストのコーナーらしく、録音は進んでいった。
生歌で録った曲もかかり、滞りなく行ったと思うが、この辺の事は、もうよく覚えていない。
実は、CDに入っているこの曲は、曲が終わった後、少々余計な路上の音が入っている。その辺の音は、ラジオ向きではないはずだ。
CD音源を使わず、生歌に差し替えたのは、結果オーライでラッキーな事だったが、その事に気付いているのは、ボクだけという事になる。
・・
最初に生歌を録ってもらって、ホントに良かったと思う。
皆さんの反応が好感触だったので、テンションが上がり、気持ちにも余裕ができてきた。
もし、歌や演奏を間違え、何度も録り直したりしたとしても、申し訳ない。
まぁ、こんな事もあるよね
と慰められ、ミスありのテイクをそのままオンエアーされても、ツラいしカッコ悪い。
たぶん、どちらでも落ち込んで、気分は萎縮していたはずだ。
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最初は、このラジオのお誘いは、あまり乗り気ではなかったのだ。
理由は2つ。
1つは、
ボクが住む地域 柏から、この放送局が聴けない点だ。
もう1つは、
収録が水曜日。有給休暇を取らないと、収録に行けない。
例えば、ボクが仕事中よく聴いている、文化放送の番組なら、聴取者の感じも分かるし、東京千葉埼玉茨城栃木神奈川エリアで充分聴ける。
ラジオ聴いたよ~!
なんて声も期待できる。
有給休暇を取るだけの価値は、あると思う。
それならば、なぜこの番組に出ると決意したのか?
それは、ユウコさんの熱意と、
ボクの事をSHIGEさんも高く買っている、と聞いたからだ。
SHIGEさんとはユウコの紹介で、2回ほど会っていて、その内1回は、生で「有給休暇」を聴いてもらっている。
ユウコさんとは、もちろん路上ライブ演っている最中に知り合ったのだが、
出会った当初から、「私が企画するからオサムサバト・ライブやろうよ」などと誘われていた。
最初の彼女の印象は、行動力のある箱ライブ好きのお姉さんだった。
動画もよく撮ってくれていて、それをFacebookにアップすると、再生回数がなかなかの物だったらしい。
その後、しばらく見かけないと思ったら、SHIGEさんのマネジャーをやるようになって、何かと忙しくなっていた。
SHIGEさんは歌手で、イベントの司会やラジオ・パーソナリティーもやっている人だ。
一度は引退したものの、再度 芸能活動を始めたという。おそらくその時、ユウコさんも関わっていたのだと思う。
「オサムサバトのライブをやる」というのは、まだ保留のままになっている。
・・
そんな人達からの、熱意あるお誘いなのだ。有給休暇を取るだけの価値は、充分あるはずだ。
元々、使い切れず、余らせてしまい勝ちの有給休暇だ。使うべき時に使おう。

(ANFiNYはイケメンアイドル)
有給休暇をとった事で、この週の仕事が忙しいくなったという事を、一応書いておこう。
・・
収録は、あっという間に終わってしまった気がする。
そして記念撮影をして終了だ。
それから、ほんの少しだけ寛子さんと話をして、のどを痛めないよう気を付けてと、頑張るしかない的な事を言われたのだ。
1階ロビーまで同行し、彼女は即 次の仕事に向かったようだ。
SHIGEさんとユウコさんも、次の打ち合わせがあるという事で、マンションの前で解散となった。
林寛子さん
SHIGEさん
ユウコさん
スタッフの皆さん
ありがとうございました。
あっ!
飲んでない方が、ボクは上手く歌えるかも・・
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さて、
このラジオ番組
この放送局は、
「Listen Radio」(リスラジ)

という、スマホ・アプリで聴ける事が確認できました。
路上ライブに来られない方、
ぜひ聴いてみて下さい。