8時15分、柏Wデッキ到着。
今日は一日、降ったり止んだりの嫌な天気だ。
家を出る時点で降っていなかったので、傘を持って出なかったが、数十メートル歩いて思い直し、すぐに取りに帰った。念のためだ。
遠くから見えていた賑わいは、文音さんだ。駅前中央で演っていた。

復活路上ライブだった。昨年10月に手術をして、半年近く路上ライブを休んでいた。
箱ライブでの活動は、すでにしていたようが、路上ライブは柏ルールに従って、生声生音。
良性のポリープだったとは言え、手術後いきなり、路上で大声で歌うという訳には行かなかったようだ。
復活ライブとあって、常に40人以上の観客、瞬間的には5~60人くらい いたかも知れない。
これだけの人だかりだ。新規のお客さんも沢山いたようで、用意していたフライヤーも、早い内になくなっていたようだ。
ギターが新しくなっていた。
ギブソンの黒いギターだった。貫禄があっていい。
新曲もあったようで、一度聴いただけでは覚えられなかったが、好印象だった。人気に比例して、作品を作るセンスも、アップするのかも知れない。
彼女には、文音familyというファンクラブのような物が出来ていて、ライブがある毎に、自然な感じで応援している。
・・もう、ボクごときが応援しなくてもいいのかも知れない。
これからは、ライバルだと思いたい。
かなり手強いが・・
応援を止めるという事ではない。
遠くから地味に応援する事にする。
彼女のような人は、日本中探してもそんなにいないと思う。
彼女には、柏の歌姫、
柏路上ライブのリーダー、
柏路上ライブのカリスマ
そして、
これから始める人達の、良い手本であって欲しいと願う。
・・
ビックカメラ屋根側では、アンバランスが演っていた。

人気者が近くで演っていて、やりづらかったかも知れないが、文音さんとは明らかに客層が違う。
気にせず独自路線を行けばいいと思う。
ボクが見た時はちょうど、新社会人らしき女子5人組が夢中で見ていた。
そういう事だ。
ふと思う、
息がピッタリ合った彼らが、人気者になるには・・
お笑いネタとか、一発ギャグか何かあればいいと思う。
さすがに お笑いネタでは、やりたい事と違うだろうが、
笑いが取れる歌とか、振り付けがある歌とか、歌い終わりの決めポーズとか、何かプラスアルファがあれば良くなると思う。
要するに、息ピッタリな感じがわかる何かが欲しい。
お揃いの赤いトレーナーを着るのは、すごくいいと思う。が、それだけでは 物足りない。
・・なんて、他人の心配をしてる場合ではない。
ボク自身、まだやるべき事も まとまに出来てない状態だ。
・・
8時30分
1階では、ライト君が1人で演っていた。「夏の終わり」というオリジナルを歌っていた。

1人というのは珍しい気がしたが、元々1人で演っていたようだ。そこに らいむさんやMaikoさんと知り合い、会えば合流して演るようになってらしい。
そこに、仕事帰りのシンジ君登場だ。この場所で、ギターを持ってない彼に会うのも珍しい。なにやらお疲れの様子だった。
ツイッターの断片的な情報でしかないが、仕事でいろいろ大変そうだ。
彼にとっては路上で歌う事が、ストレス発散になっているようだ。

ライト君が小休止中、
意外にもシンジ君から「有給休暇」をリクエストされてしまった。
そそくさと準備した。
譜面台とギターは、ライト君のを借りた。しかし歌ったのは なぜか「休日出勤」。
休日出勤も今の心情に合ってる
と、シンジ君。
本当に、疲れか職場に対する不満があるようだ。
職場に対する不満は、あえて聞いてはいない。内容を知ってしまうと、プライベートな事を、このブログに書いてしまいそうだからだ。
ライト君のギターはモーリスだった。
モーリスギターは、ボクが若い頃一世風靡したギターだが、正直言って少し弾きにくかった。
ボクの安物のギターの方が、弾きやすいし音も良い気がする。
安物と謙遜してしまうが、当たりのギターだったと思う。
投げ銭で10万円貯めて、良いギター買うのが1つの目標だが、買う必要がないような気がしてきた。
ちなみに現在、約58000円貯まっている。
・・
上に戻ると、
文音さん、ちょうどラスト1曲だった。ラスト曲は「ハレルヨ」だ。
この曲を初めて聴いた時は、鳥肌がたったのを覚えている。
復活ライブで、その感覚がよみがえった。
彼女と何か少し話したい気もしたが、前にも増してファンが多いのだ。これからファンサービスの時間だ。遠慮しておこう。
・・
9時を少し過ぎていた。
さぁ、そろそろ始めよう。
雨が降りそうな気配がある。
いや実際、細かい雨だが、降ったり止んだりしていた。傘をさすほどの雨ではないが、ギターや歌詞フリップは濡らしたくない。
いつものコルトン前は、屋根がないので やめておこう。
みずほ前 で始める事にした。
思えば、初めて路上ライブを演った場所だ。屋根はあるが人通りは少ない。
雨の気配で元々人通りは少ないのだ。練習でいい。
とりあえず暗譜を意識して、なるべく譜面を見ないで歌おう。
それでも、
1人で歌っているとさびしい。
迷いが出てくる。なんだかレベルの低い所で、足踏みしている気がする・・
ちなみに
本日の柏レイソルは
対 エスパルス戦
ホーム戦なのに0-2で負け。
レイソル応援歌を歌うチャンスは、今日も少なそうだ。
そもそも、試合は3時スタートだ。試合が終わって帰り出すのが5時頃。柏駅付近でひとしきり飲んでも、店を出るのは7時頃。負けた日に長居はしないだろう。
9時では遅すぎなのだ。
その辺の時間は、もっとしっかり意識したい。
歌っている曲の途中、勇助君が立ち寄ってくれた。
曲の終わりまで聴いてくれたが、なにやら急いでいるようで、挨拶だけして行ってしまった。
そんなのでも、かなり気分は救われる。
「幸せのブルー」を練習した。
間奏に、ブルースっぽいフレーズを入れたいと思っているのだが、なかなか思い付かない。
いろんな曲をコピーしている人は、フレーズの引き出しを沢山持っているのだろうが、ボクにはほとんどない。
いっそ、誰かにアレンジや作曲を任せられれば、作詞に専念できると思うが、そんな都合のいい相棒には、なかなか出会えない。
自分でなんとかするしかない。
・・
久しぶりに、
タンバリニストのツッチーさんが立ち寄ってくれた。
立ち寄って と言うより、通り過ぎる所を捕まえた。
ボクはギターも新しい。以前トレードマークにしていた オレンジ色のハンチングも被ってない。ボクだとは気付かなかったようだ。
会って早々、彼は悔しがっていた。
タンバリンを持って来ていなかったからだ。
要するに、音楽と関係ない用事で街を歩いてたらしい。
しかし、
悔しがっている彼を見て、逆にボクは少し嬉しかった。
彼にとってボクは、セッションしたい相手なんだと感じたからだ。
ツッチーさんが、知らないであろう新曲を披露した。
「休日出勤」
「くつがえせ柏レイソル」
「終電なんか気にするな!」
我ながら思う
誰も作らなそうな 変な歌ばかりだ。
でも、それでいい。
彼は、タンバリンの代わりに手拍子で合わせてくれた。
ついつい語り調になって、リズムが一定でないボクに、よく合わせてくれた。
タンバリニストだと思っていたが、実はパーカッショニストで、カホーンも演るらしい。
カホーンでセッションしてくれたら、また楽しくなりそうだ。
・・
「休日出勤」を歌っている最中だった。
帰り際の文音さんが 立ち寄ってくれた。
初めて路上ライブを演った日を思い出す。その日と似たシチュエーションだ。
勝手にライバルと決めてしまったが、彼女にとってボクは、よきライバルになれるのだろうか?
変な歌を作るのは負けてない。
年齢も負けてない。
若さでは、かなり負けている。
人気はもちろん大負けだ。
「休日出勤」の決めフレーズ
がんばれ~~~~~~~~オレ!
いつもより、長く息が続く限り、溜めて溜めて伸ばして大声で歌った。
文音さん、復活おめでとう。
くれぐれも無理しないように。
・・
しばらくして、結婚式帰りの4~5人のグループが、通りかかった。
何か結婚式にふさわしいのない?
ボクの曲で結婚式にふさわしい歌と言ったら、「感謝状」を替え歌で歌うのがいいと思うのだが、ちょっとした準備が必要だ。
彼らはたぶん「乾杯」とか、結婚式の定番曲を期待してたのかも知れないが、そういうのは無理だ。
せめて、スマホで検索する時間をくれたら、歌えたと思うし伴奏として皆で歌ってもいいが、通りすがりの人が相手だ。こういうのは瞬発力が必要なのだろう。
しっかりと引き留める事は出来ず、バラバラと帰る人あり、
こっちに興味がありそうな人あり、だったが
レイソルファンという人がいたので、なんとかレイソル応援歌を披露した。
ツッチーさんは、けっこう長い間付き合ってくれたが、何かの用事の途中だったはず。そろそろ時間という事で、サヨナラした。
手が痛くなるまで、手拍子を入れてくれた。
来週は、タンバリン持って来てくれるそうだ。雨が降らない事を願う。
一応、LINEで連絡が取れるので、不義理はしなくてすむと思う。
ありがとうございました。
また、1人になり、練習気分の続きになった。
天内さん達が、ビックカメラ正面側で演っているのが見えたので、ちょっと顔を出した。
相変わらず、楽しそうに演っていた。
歌詞がわかる所は一緒に歌った。
サトルさんやケンイチ君は、ダンスだけだと思っていたが、パートを分けて けっこう歌に参加していた。
実際、CDでもそうなっている。
パート分けと言っても、合いの手的な 掛け声的なヤツだが、みんなで作っている感じがイイ。
ロックンロールなんだなぁ
・・
みずほ前に戻って、再開した。
11時は過ぎている。
この時間はもう、
「終電なんか気にするな!」一本やりでいい。
それなりにウケる。
・・
あれ?
なんか変だ。
疲れている。少し頭痛がする。
飲み過ぎか?
風邪をひいたか?
・・
座って歌う事にした。
曲のテンポも遅くした。
でもまぁ、これはこれでアリだと思った。
5~6人の女の子達が、寄ってくれた。
歌詞フリップを見ながら、一緒に歌ってくれたコもいた。
写真OK、動画OK、どんどん拡散して、この変なオジサンの変な歌を広めて下さい。
しかし、どうなんだろう?
初めて聴く歌なのに、けっこう歌ってくれる人がいる。
すぐ覚えて歌ってくれる人がいる。
こういうは、他のミュージシャンは、どれだけ経験しているのだろう?
有給休暇も 楽しい残業も、
わんわんわんも、
頑張れ~オレ!も
終電なんか気にするな!も
こっちからフってないのに、皆ノリノリで歌に参加してくる。
これってスゴい事ではないのか?
文音さんにも、ひなたぼっこにも、アンバランスにも、天内さんにも
慈光さんにも、下側さんにも、
勝てる要素かも知れない。
いや、天内さんは別格だ。
彼の曲
アイ・ラブ・ロックンロール、
愛しちゅーや や
ゴー・ゴリラは、
歌詞がよくわからない内から、ノッて一緒 歌っていた。
・・
しばらくして今度は、5~6人の男の子達が立ち寄って、一緒に歌ってくれた。
歌詞フリップに、終電の時刻が書いてあるのに気が付いて
あ、お前、マジでもう帰った方がいいよ
と、仲間の1人に言っていた。
見ると、終電7分前のようだった。
充分間に合うが、のんびりはしてられない。
冗談半分で歌詞フリップに、終電時刻を書いておいたが、どうやら役にたったみたいだ。
後半、疲れてダレてしまったが、けっこう楽しんでくれた人がいた。
0時15分終了
本日終了。
ツッチーさん、ライト君、シンジ君、勇助君、文音さん
そしてみなさん
ありがとうございました。
オサムサバト
本日の成果→200円&ポケットティッシュ1個
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帰り際、1階に顔を出すと、ライト君も終了した所だった。
らいむさんも来ていた。
いろいろ話しをしたい所だったが、もう遅い。ほどほどにしておこう。
翌日は、ライト君の弟子的な存在でもある、Maikoさんの箱ライブ・・
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せっかくなので、少しだけMaikoさんの箱ライブのレポートを、ここに書いておこう。

場所は、柏スタジオWuu。
スリーマンライブの2番目だった。
失礼ながら、前後の人は上手いと思ったものの、印象は薄かった。
80人のキャパに、観客は10人くらい。ちょっと意外だった。
こんな素敵な、彼女のライブを共有できるのが、10人しかいないなんて、もったいない。
つくづくライブの集客は、難しいと思う。
しかし逆に言えば、特等席で観る事が出来て贅沢だった。
曲を聴けば、彼女の良さをわかる人は、もっと沢山いると思う。
日曜日に演る時くらいしか行けないが、彼女が人気者になるまで、彼女の箱ライブは なるべく行こうと思っている。
ボクは、彼女の曲の着眼点の面白さや 完成度の高さがイイと思っている。
テーマが鮮明で、それがしっかり伝わってくる。テーマのチョイスも女の子らしい。
CDも買えて良かった。この日付の入ったCDは宝物になるだろう。
柏には、路上のカリスマの文音さんがいる。
彼女を手本にすれば、きっと良いルートが見付かるはずだ。
ちょっとと言いつつ、とりとめがなくなって来た。とにかくMaikoさんには、もっと人気者になって欲しいし、それだけの資質があると思う。
あとは、本人がどれだけ本気になれるかだし、応援する側は、その本気を引き出したい。