「リーディンググラス」作詞/オサムサバト
①
視力が良い事だけが
小さな自慢だった
メガネやコンタクトの人
哀れんでさえいたのに
突然の嵐みたいに
経験した四十肩
文字がぼやけるのはなぜ
ちょうど同じ頃
シニアグラス
リーディンググラス
人はそれを老眼鏡と呼ぶ
「老」という字が重すぎる
鼻で笑ったそこの若い人
いつかあなたも通る道
②
最初は 百円均一
安いメガネを使ってた
誰にも知られないよう
気にしてもいたのに
経験者ならばわかる
遠ざけて物を見る仕草
あなたなしではすでに
暮らしが不便すぎる
シニアグラス
リーディンググラス
人はそれを老眼鏡と呼ぶ
「老」という字が切ないよ
鼻で笑ったそこの若い人
白髪が生えたら
もう間もなくだよ