流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・ -8ページ目

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

 

愈愈4月の新年度が始まりました。私のような不安定な非正規社員の中高年には、身分を守ってくれるうれしい三つの法律が現在議論されています。➀まず一つ目は4月より「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(高年齢者雇用安定法)が改正され、65歳から70歳までの継続雇用制度が導入されました。今は企業努力とは言え、その内もう少し強制力の伴った法律になるでしょう、これは希望的観測なのかな・・・。
②二つ目は、大企業が先行して対象となっている「パワハラ防止法」(改正労働施策総合推進法)が、2020年6月1日より既に施行されていますが、中小事業主は2022年4月1日の施行となります。今のところ罰則の規定と強制力はないが、企業(事業主)にパワーハラスメント防止措置を義務付け、防止措置を企業に義務化したことは注目です。
③三つ目は同一労働同一賃金の問題です。どのような雇用形態でも、同じ仕事内容で働いている仕事場では、同じ賃金を支払う義務があるーというのが「同一賃金同一労働」です。日本企業では明らかに働く労働者の待遇(賃金)の違いは明らかです。2020年4月よりまずは大企業に導入されていて、、2021年4月からは中小企業でも非正規労働者(パートタイム、有期雇用、派遣)の賃金制度が適用されます。この待遇と賃金格差の現状がどう変わるか、私は注目したいです。今のコロナ禍で女性のパートタイマーやアルバイトたちは、簡単に解雇され労働時間を奪われています。たとえどんなに不平と不満があろうとも、企業に対して沈黙しかなかった非正規労働者の待遇はどの程度改善されるのか・・・ナ???けれどねー、なかなか拳を振り上げて法律に訴える非正規労働者の声はなかなか上がらないだろうーナ。

 

さてさて、映画のコメントに戻りましょうか。

バイオハザード』シリーズでお馴染みのアンダーソン監督の妻ミラ・ジョヴォヴィッチを主演にした作品が上映されています。巨魁モンスターが徘徊する異次元の異世界に広がる砂漠に迷い込んだ戦闘軍のサバイバルを描いたアクション&冒険映画『『モンスターハンター』  (2020年、ポール・W・S・アンダーソン監督&脚本)を鴨居のララポートTOHOシネマに見に行きました。依然、館内は閑散としていました。確かに密集した館内に座って映画を見るのはコロナ感染が恐ろしいですーネ。

 

こうも新型コロナの^変異株が急速に蔓延しています。自民党菅政権はワクチン接種頼みで、着々と2020年の東京オリンピックを開催しようとしています。マアー、聖火ランナーの人気走者への密集を抑制さえできないのに、オリンピックによる爆発的な感染拡大は阻止できないでしょうーネ。オリンピック開催で日本はコロナの死者が累々と増え、病院のベッドに横たわるコロナ患者で満床、市民の心は暗く沈むでしょうね。国敗れて五輪あり・・・。

 

私も心がいささか沈んでいるので、ナンカ気分がすっきり晴れるようなアクション映画が見たくて『モンスターハンター』を観ました。確かに巨大な恐竜のようなオドロオドロシイ怪獣が砂漠の底からガバーと隆起して出現する突然の出現にワ~と驚きますーネ。ホラーとはまた違った恐怖心でした。映画を見ている内に、この巨大な怪獣が出現する世界が、時間の流れにタイムスリップする古代世界にエリート特殊部隊を率いる軍人アルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、タイムホールの穴から移動してしまった結果でした。しかも、この古代社会世界には、バベルの塔のような巨大尖塔が聳え、その謎の古代世界には、高度な科学文明がもった未知数の存在者が支配したようです。そして、この怪獣たちは、この古代文明の遺跡の塔を守るために砂漠に放たれたようなのです・・・。

 

ここまで映画のストーリの結末を暴露するとまた映画好きの読者に「なんだ!なんだ・・・・?!」と言われそうですーネ。ただね、私としては、人類史の古代に地球外から高度の文明をもたらした支配者がいて、彼らによって地球の文明の基礎が創成された・・・と言うのは、やや手垢に塗れたストーリではないでしょうか・・・と思われます!!!考えて見ると、SF作家のH.G.ウェルズの小説『タイム・マシン』は時間を過去と未来に自由に移動するストーリは、想像を絶するアイデアですーネ。人類が時間を自由に移動する発想は、映画などても繰り返し使われています。H.G.ウェルズの想像力から見たならば、今のハリウッドの映画監督は、私にはSF的想像力の貧困としか見えません。

 

例えば、アンダーソン監督のヒット作『バイオハザード』では、アンブレラ社の生命科学によって開発されたウィルスが死者をも蘇らせる効力を持ち、«ゾンビ»を誕生させました。ただーネ、ゾンビの起源は、アフリカ人が信仰する霊魂の存在を信じていブードゥー教にあるらしいですが、旧い民俗学的起源に科学のオブラートを包んだものですよ。私からすれば、どうもハリウッドの映画製作はイージーに流れているのではないかーナ、と感じざる負えません。『バイオハザード』シリーズの中で、ウィルスを開発したアンブレラ社の科学者が、麻痺した子供の足を再生させる動機を描いていました。こんな人類の幸福の増大に貢献する現代的な科学の目的を描いています、ややアメリカ的ヒューマニズムらしい脚色を加えていますーネ。

 

地球上に残された古代遺跡の高度な科学文明に関しても、例えばトルコの南東部に残された古代遺跡『ギョベクリ』は、関暁夫さんの名セリフ 「信じるか信じないかはあなた次第です・・・」のTV番組«やりすぎ都市伝説»では、こんな古代遺跡に残された高度な文明は、人類の起源を地球外惑星の宇宙人にしてしまう荒唐無稽な話が実しやかに語られています。これなども私には余りにいージな作品ストーリではないかーと思います。

 

とは言え、『モンスターハンター』は掛け値なしに面白かったです、娯楽映画は理屈で見るものではないですからーネ・・・。例えれば、乾いたのどに流れる一杯のビールのように爽快なアクションでした。どれ程映像を堪能できるかが、監督の腕の見せ所です。この『モンスターハンター』も続編が制作されそうですーネ、期待されます。

 

是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正追加をすることがありますが、ご容赦ください…)