12月下旬特選映画【21】★映画のMIKATA「男はつらいよ」★映画をMITAKA | 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

明けましておめでとうございます。今年も私が素晴らしいと感動した新作にコメントを付けて載せたいと思います。ただし観賞した作品のみに限定した辛口のコメントを書きます。今年も応援と感想を宜しくお願いします。極力、つまらない作品は避けたいと思ているので、取り上げる作品も少なくなりますよーネ。特に子供向きのアニメ作品と、興業利益のための営利目的だけで作られるディズニーシリーズと、アイドル出演を客寄せパンダにしているチャラオと芋娘たちの恋愛ものの映画と、アメリカのTVドラマのコピーをあたかも日本の舞台と俳優に置き換えただけのハリウッドの形態摸写のようなドラマは極力避けています…。

 

そんな訳で結局、12月下旬に見た新作はだった1本だけでした。邦画には私が見たい映画がほとんどなかったです。寧ろ、東宝系やイオンシネマ系や109系の映画は、上映されている作品がほとんど同じものばかりで、見たい作品がなかったです…。どちらかと魅力的な作品の上映されていた、たくさんの作品が集まる東京まで足を延ばいいといいのですが、中々時間とお金がそこまで手が回らないですーネ。近隣の単館名画座系では、横浜・関内の「J&B」や川崎のアートシアターの「アルテリオ」などが、多少映画のマス供給会社の圧力から外れた作品を上映されてますーネ。昨今は、川崎の「チネチッタ」も国内の有力映画供給業者の宣伝力に負けて、話題作ばかり上映されるようになりましたーネ、困ったものです。映画館と配給会社の取り分を良く知らないのですが、原則折半のようですね、座席に一人しか座ってない上映は本当に赤字のようですね…。

 

映画界に対して暗い近未来を語るようで申し訳ないが、映画館にわざわざ足を運ばなくてもインターネットで2020年にはかなり早い時期に新作が自宅のパソコンで見られるようになるのではないかと予測しています…。最早、大型テレビと細密画像の普及はそれを加速化する気がします。いや配給会社が映画館擁護のためにストップするだろうよーネ。とは言え、イオンシネマにしてもTOHOにしてもネット配信に力を入れているのでネット鑑賞が主力になりますね。恐らく、ネット鑑賞と映画鑑賞を抱き上瀬にした新作公開が始まるのではないかと予測します。

 

今年は「子」年、私も新しいことに手を出して新しいスタートをしたいと思います…。ジャー何を?それは内緒です。

 

毎年、日本アカデミー賞のサイト(https://japan-academy-prize.jp/japes//public/search/japanese)を基礎資料にして、観賞した映画から最優秀作品賞を予測していましたが、今年は洋画と同じく邦画も諦めました…。私が推奨するアカデミー賞作品賞のベスト5を挙げると、このブログでもコメントを載せた『カツベン!/周防正行監督』『アルキメデスの大戦/山崎 貴監督』『蜜蜂と遠雷/石川 慶監督』『居眠り磐音/本木克英監督』『七つの会議/福澤克雄監督』あたり…カナ。

 

でもね、日本アカデミー賞はどんなに最優秀賞になろうとも配給会社に忖度した選考は、いかに名作の称賛があろうとも受賞から除外されるだろうーネ…。私は日本でもハリウット同様に「ドキメンタリー」部門の映画の受賞を早く設定してほしいと切に願っているのですが、ドキュメント映画はとかく、政治批判の作品が多いので、日本の映画界はそれに尻込みして避けてますーヨ。沖縄の辺野古埋め立て工事や、安倍内閣の森友学園、加計問題など映画にされては、自民党政権にとって選挙妨害と映るだろうーネ。まあー、文書を捨てたとうそぶく官僚ばかりの日本に、ドキュメントは無縁な存在なのかもしれません。でも「ドキメンタリー」作品が盛んになれば、日本の映画界の活気をもたらすと思うのですが。日本では政治に遠慮して「表現の自由」がないのですーネ。

 

 

 

山田監督の寅さんが22年ぶりの新作が公開されたので早速見に行きました。1本目は、シリーズ通算50作目の『男はつらいよ お帰り 寅さん』(2019年公開、 山田洋次監督)でした。懐かしく見ている私も、観客もいずれも年を取ったが、スクリーンに登場している俳優もまた俳優としての長い年輪を重ね、まるで50年後に再開する小学校の同窓会のようでした・・・。

 

1996年8月(68歳)に亡くなった「車寅次郎」役の渥美清さんは、4Kデジタルフィルムで修復されて甦った姿で出演、葛飾柴又の帝釈天門前にある老舗の団子屋「本家とらや老舗」の娘の諏訪さくら役の倍賞千恵子さん、とらやの隣にあるタコ社長(太宰久雄)の印刷工場で働くさくらの夫・博役の前田吟、満男役の吉岡秀隆、寺男の源ちゃん(佐藤蛾次郎)、リリー役の浅丘ルリ子ら、おなじみの面々が再結集した映画でした。加えるに、四季折々、全国各地の風景、さまざまな人生を重ねたマドンナたちの競演も『男はつらいよ』の魅力でしたーヨ。

 

寅次郎の甥・満男の妻の七回忌に、おいちゃんおばちゃんの待っている「とらや」に一同が集まる。御前様の法事の後で昔話に寅さんも映像で登場する。満男は今は、娘・ひより(桜田ひより)と一緒に生活していた。小説家に転進していたが、ある日突然、書店のサイン会に満男の初恋の相手イズミ(後藤久美子)が現れた。

 

あのアイドルのゴクミが、流暢な英語とフランス語で、国連の高等弁務官のキャリアウーマン役として働く、成熟した華麗な女性として登場したのには、私は吃驚しました、エ~あの語学の堪能な女優は誰?後藤久美子なの…と驚きました。彼女は今、フランス人F1レーサーのジャン・アレジと結婚して、スイス・ジュネーヴにある歴史的な城を改築し在住、3人の子供を育て、女優業からは一線を退いているという。映画にも久々の出演のようです。

 

それにしても桑田佳祐の歌う寅さんのテーマソングは素晴らしいですーネ。渥美清の口調を真似たバックから流れる音楽は、まるで背後に寅さんが生き返ったような錯覚さえ致しました。寅さんはまるでイエスのように死んだ後にスクリーンの中で復活しましたーネ。イエスの復活と同じですよ。

 

チョット余談ですが、一冊の本を紹介しておきます。ナント何と、教会の牧師さんが書いた寅さんの姿と来歴はイエスキリストと似ているというユニークな映画論で、『寅さんとイエス』 (筑摩選書 / 米田彰男著)というまじめな寅さん論です。だけど鉄矢が紹介するといちいち頷けるイエス=寅さん論です。私も読みましたが、きっかけはあの水戸黄門のTVドラマの主人公にもなった武田鉄矢さんの朝のラジオ放送の『武田鉄矢/朝の三枚おろし』(文化放送、毎朝7:40~)で紹介された一冊でした。あの武田鉄矢の独特の講談調の語り口で、寅さんの魅力を語っています。是非、下記YOUTUBEに全部が収録されて聞けるので、映画と共に夜な夜な堪能してください・・・!!!私は一時期子守歌にこの放送で眠っていました。(https://www.youtube.com/watch?v=wZwBm7lBZ4U)

 

★★邦画に関してヤフーブログが廃止・廃盤になりましたので、新しく「はてなブログ」に移行しました。下記アドレスで邦画新作を鑑賞したらすぐ紹介しています。

https://tysasuganogyosui.hatenablog.com/?_ga=2.155765106.832045452.1569169048-410783026.1537829573

★★洋画については「FC2ブログ」の下記アドレスで新しい公開作品をその都度観賞後に掲載しています。

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