1月上旬の特選映画【1】映画のMIKATA「ヒトラーの忘れもの」★映画をMITAKA | 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

明けましておめでとうございます。2017年になって正月も三が日も過ぎて、七草粥を食べる日も、成人式も過ぎて、のんびりしていると節分も通り過ぎてしまいそうな、バタバタと慌しい酉年の新年です。「酉」急ぎ、映画ブログをアップいたします。本年も、宜しくご愛読お願いします…。私は褒められるよりも、「批判」される方が好きなので、確かに…なるほど・・・と頷ける批判的価値のある感想を是非コメント欄にお寄せください…!!!「ニュースの後に映画を見よう・・・、現実が判らなくなったら映画を見よう・・・



1月上旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、その中で選んだ特選映画1本は、『ヒトラーの忘れもの』でした。犯罪&サイコパス映画の『ドント・ブリーズ』もハラハラする秀作でした。ほとんどの日本映画は12月に見ましたので、残念ながら女子高校生向けの「love in action」の作品は、私の観賞から削除しました。アイドル達のほんのりホンワカの恋心とラブシーンだけの駄作はいい加減に止めてほしいな…。それよりも、日活ポルノでも見たほうが、まともで面白いですーネ。残念ながら、今回は邦画はありませんでした…。どちらかと言うと日本の監督は、TVドラマの方に力を注いでいるようですーネ。ギャラも人気も高いのだろうーネ。


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1本目は、ミラ・ジョヴォヴィッチが主演のヒロイン・アリスに扮し、人類とゾンビの激しいサバイバルを繰り広げるアクション映画、シリーズの第6作最終章の依然アクションの魅力を放っている『バイオハザード:ザ・ファイナル 』(ポール・W・S・アンダーソン 監督)でした。


”ファイナル”とサブタイトルを銘打っているだけあって、これまでのストーリを冒頭で総括して、バイオハザードを初めて見る人にも分かりやすかったですーネ、流石です。この辺りの製作の姿勢は、枝葉のようにストーリを延ばして延ばして複雑で迷路のような解り難さにつながっている駄作の「スター・ウォーズ」との大きな違いがありました…。


アンブレラ社との最後の戦いは、Tウィルスを無効にする特効薬がラクーンシティのハイブを奪い潰そう潜入する・・・のがメインストーリです。シリーズ最後の総集編らしく、「アンブレラ社の陰謀」や「Tウィルスの謎」や「アリスの誕生」の秘密まで導入で語られるので『バイオハザード』シリーズ全体が大変分かりやすかったです。特に、メーキャップして年老いたアリスの貌と車椅子の姿と、アンブレラ社の地下都市の心臓部を操作するコンピュータのAIが投影する3Ð画像の少女の姿をした「レッド」を味方につけた戦いは、迫力がありました。見て損のない映画でした。


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2本目は、これまで登場することがなかった名もなき戦士・ジン(フェリシティ・ジョーンズ)が反乱軍に加わり、彼女を主人公に、帝国軍の誇る究極兵器デス・スターの設計図を奪うために帝国軍の本拠地の要塞を攻撃、侵入する無謀なミッションを描いたスターウォーズ、大筋からは離れたアナザーストーリ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(ギャレス・エドワーズ監督)でした。時代は、ダスべーダーの誕生期「エピソード3」の続編、「エピソード4」の直前の原点にあたるドラマでだそうです。この「デス・スター」はジンの父親である科学者が開発したが、ダス・ベーダ―に無理矢理に奪われたものであった。私には、最後に数秒登場する黒いマント姿の暗黒のヒーロー、ダス・ベーダ―しか親しみが感じられなかったです…。



私は「スター・ウォーズ」オタクではないので、全編にさほど精細に記憶していないので、「EP3」「EP4」のエピソードなど忘れましたよ…、だから、映画そのものも退屈でたまらなかったです。もしももっと理解したいと思っているファンは、下記サイト≪ciatrシアター≫を御参考ください。大変わかりやすく解説しています。わたくしの推薦のサイト”『ローグワン スターウォーズ・ストーリー』の知っておくべき43のこと!”です。

http://ciatr.jp/topics/110733


帝国と反乱軍の戦いを描いた1977年の第1作「スター・ウォーズ」は、ジョージ・ルーカス監督&脚本の初めての作品です。帝国に捕らえられた反乱軍のリーダー・レイア姫を救出する為に、C-3POとR2-D2のロボット、少年ルーク・スカイウォーカーなどと共に攻撃要塞デス・スターの破壊へと旅立つストーリまでは、銀河のロマンがありました。が私の率直な感想としては、エピソードを重さねるごとに分かり難くなりました。まして、「スターウォーズ」の製作が、ジョージ・ルーカス制作の第6作『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(リチャード・マーカンド監督、1983年)から、第7作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(J・J・エイブラムス監督、2015年)になると制作プロダクションがディズニーに移転することとなり、尚更にストーリが分かり難くなりました。「スターウォーズ」はとうとう金儲けのための「打出の小槌」、宇宙のロマンをディズニーは金儲けの道具として、エンドレス・ストーリにしました…。もはや、ミッキーマウスを創作したウォルト・ディズニーのアニメ世界とは遠く離れて言っているのではないのかな…!私はもうこんな「スター・ウォーズ」シリーズは二度と見たくないです。


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自動車の街で景気の良かったかつてのデトロイトも今は自働車不況と経済破綻のためにゴーストタウン化した。その町から妹と共に逃げ出したい街の不良少女・ロッキーは、必要なお金を得るために警報システムに強いマニーと、悪のアレックスと共に、寂びれた街の一角で交通事故で死んだ子供の賠償金を溜め込んでいる盲目の老人(スティーヴン・ラング)が一人孤独に住んでいる屋敷に強盗に入る…。ところが、簡単に強奪できると思っていた老人宅の現金は、中東戦争の爆弾の破片で目を負傷した盲目の退役軍人でしたが、しかし、元軍人なので戦闘能力には若者を制圧する位に勝っていたー。


家に侵入して現金を盗もうとする強盗を逆に驚くべき格闘技で、二人を拳銃で殺し、撃退する。3本目は、聴覚を武器にアレックス、マニーと、三人の若者を暗やみに追い詰め、閉じ込めて次々に殺害していく。彼の地下室には、娘を交通事故で事故死させ、裁判で補償金だけで罪を免れた少女を誘拐、監禁していた。そのうえ、拘束しながら無理矢理少女の膣に自分の精液を挿入して、妊娠させようとまでしていた…。まあー、ホラー映画、というよりもむしろシリアルな犯罪&異常心理のサイコパス映画に近い『ドント・ブリーズ』(フェデ・アルバレス監督)でした。


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4本目は、デンマークの海岸にドイツ軍が海岸線に埋めた150万個もの地雷地雷を撤去するため、10代のドイツ少年兵の捕虜が投入される『ヒトラーの忘れもの』( マーチン・サントフリート 監督)でした。少年兵たちは撤去作業のミスで次々と命を落とし、14人いた少年たちは、撤去の最後にはたった4人しか生き残らなかった、太平洋戦争直後のデンマークの戦争処理についての映画です。が、これまでヒトラーとドナチズムとドイツ軍の戦争映画は、もっぱらホロコーストとアウシュヴッツとドイツに占領されたヨーロッパ諸国の悲惨さの視点で描かれてきたが、この 映画は少し違っていますーネ。私はこの作品を、DVD特選映画「ホロコースト」には入れなかったです。寧ろ、デンマーク人にとっては、自国の負の歴史、歴史の闇に埋もれていた影なのかもしれませんね…。これはフランス人のユダヤ人迫害と同じ歴史なのかもしません。


たとえ14歳の少年兵といえども、銃で「敵」を殺したかもしれない、たとえドイツの国旗に宣誓をして「ハイルヒトラー・・・!」叫びながら、大砲の先にいる「敵」の胴体をバラバラに吹き飛ばしたとしても、間違いなく戦争の殺戮に加担していたのだろうが、がただ、この映画ではどちらかというと、もう一つのナチズムによる戦争の「被害者」、ドイツ軍に招集された罪のない少年兵、ヒトラーの犠牲者として描かれています。敢えて言えば、もう一人のナチズムの犠牲という裏の視点でクローズアップしているのカナ・・・


ドイツ軍を憎み、「敵」であるドイツの少年兵達の命などどうでもいいと思っていた涙も情けもない冷淡な鬼のデンマーク軍曹ラスムスン(ローランド・ムーラー)は、次々と命を落とし、生き残った少年達に最後には祖国へ帰れると少年たちに約束をした。しかし作業の終了時に、再び地雷処理のために別の作業命令を指令され、地雷処理に強制されると知ったときに、生き残った4人の少年をトラックから逃がすシーンがありました。だが、あの軍曹は、その後どうなったのだろうか…ナ?


私はこの映画を防衛大臣の稲田朋美さんに是非見てほしいです。ドイツの「敵」兵にさえ、最後には情を示したラスムスン軍曹です、稲田朋美さんには、女性の持つ「母性」を…、少年達が命を落とした「戦争」への恐怖を覚醒してほしいです…ネ!



 

下記addressは、毎週木曜日の夜20:30-20:56にオンエアされる沖縄・那覇からFM電波で放送される映画情報シアター「なーりーの星空シアター」のサイトです。「映画で毎日の生活がよりキラキラと楽しいものになるように」の願いを込めた映画情報番組で、いつでもポッドキャストで聴けます。短い時間なので、ほっと一息の合間、仕事の休憩時間にスマホで聴くのもイイですネ…。1/5の放送は「海賊とよばれた男」でした。ニュースの後で映画を見よう、現実が分からなくなったら映画を見よう…!

http://www.fmnaha.jp/podcast_detail.php?program_id=68


尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…)