★My Favorite Cinema 『ショーシャンクの空に』【20】フランク・ダラボン監督★ | 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

まだまだ猛暑が続きます。暑中お見舞い申しあげます。皆さん、如何お過ごしですかー。お盆休みに入り帰省して兄弟や両親の団欒に囲まれ、家族の温かさを噛締めている人も居るでしょう。オリンピック競技が閉幕した後に、「これで寝れる」と、ホーと一息ついていると同時に、「夢中になれる番組がないー」とテレビ画面の空漠さと静寂の恐怖を感じている人も想像できます。湘南海岸のビーチで肌を焼きながらビキニと女性の肉体に悶々としながら、ナンパゴッコを楽しんでいる若者も居るかもしれませんねー。大きなヒマワリ畑の中で原色の自然に幻惑されていたり、ラベンダーの紫の中で、自然の香りに陶酔している人もありえそうですねー。ひと夏の記憶は、意外とその人の血気盛んな上昇人生と、余生に過去を振り返りながら楽しい想い出を反芻している下降人生に、後々、その人の人生の価値判断に微妙な影響を与えるかもしれませんー。

今年のロンドンオリンピックもいつの間にか、いやや、やっと閉幕しましたー。メダルを獲得するたびに、「これで日本が手にしたメダルは何個ー」と興奮して大騒ぎするオリンピック番組は、もう終わりです。ただ、1964年の東京オリンピックを小学生のときに観戦した世代としては、日本人の経済復興を世界に開陳し、日本人と日本文化の素晴らしさ世界に見せつけー、ルールを守りるフェアープレーのオリンピック精神と肉体の限界に挑戦する選手の汗と気力が美しかった過去のオリンピックには、全く「疑惑」などを挟む余地などなかったな・・・。今回のロンドンオリンピックは「疑惑」だらけで、スポーツのフェアプレーと選手の栄光を汚す「疑惑」の百貨店でしたー。男子バンタム級の清水聡と対戦したアゼルバイジャンボクサーから6回のダウンを奪いながら17対22の判定で敗れたインチキ試合審判ー。
バドミントン女子ダブルスの1次リーグで、準々決勝の対戦相手の組み合わせを考えて故意に負けようと無気力試合をした韓国、中国、インドネシアのバドミントン選手ー。海老沼と対戦した韓国チョ選手との柔道試合は、とうとう「負け」が「勝ち」となる逆転判定でした。柔道の「勝ち負け」の判定の仕方自体の問題が残りました。サッカーの韓国選手が「竹島」の領土主張するアジチラシを掲げて競技場を走り回った政治問題は、その後も尾を引いています。競技の勝敗以外に、オリンピックは完全に国威発揚の場、ナショナリズムが競い合う場となりました。もはや、金銀銅のメダルは、何か開催国の小銭の「コイン」でもしたら如何ですか!

 「夏」はやはり背中がゾクゾクとする、唇がスーとヒンヤリ血のひく「ホラー」が夏らしい映画なのでしょうかー。今日は丁度終戦記念日なのですが、S・キングの中でも、元ナチの強制収容所の所長で逃亡中の、近所に住む老人の戦争犯罪の秘密を握ったハイスクールの少年の「狂気」を描いた『ゴールデンボーイ』もまた面白いなーとも思いました。が、今回の≪My Favorite Cinema≫は、現代ホラーの巨匠、スティーブン・キング原作映画でも、もう1つの非ホラーの系譜、人気ナンバーワンのヒューマンドラマを選びました。

私の信念として、ホラー小説の傑作を書けるクリエイターは、或は、ホラー映画を製作できる監督は、人間心理に通暁していて、尚且つ人の深層に潜む心の闇を暴くことに巧妙で、同時に人間と社会の表層に映る希望の光に注視すことにも巧みです。「希望」とは、喩えて言えば、阿鼻叫喚の中に聴こえる救いのメロディー、雲に翳った月明りに逆照射される淡い光、生きる望みの仄かな幻想ですかねー。:地獄へ垂れてきた蜘蛛の糸に縋る芥川文学の「カンダタ」のようなものです。その糸が切れそうなときに「恐怖」が生れるのです。ホラーとヒューマンはコインの裏表の関係です。人の心の内にある恐怖心と希望は、心の中の表裏一体、人間のペルソナの表と裏です。摩訶不思議な人間の心の多様なあり方なのですから、希望から恐怖へ、慄きから歓喜へ心の振り子を自在に揺さぶるくらいはたやすいことです。恐怖小説とファンタジーノベル、ホラー映画とヒューマン映画は、クリエイターにとっては表裏一体なのです。

こう考えると、『時をかける少女』(2006年公開)、 『サマーウォーズ』(2009年公開)、そして現在公開中の 『おおかみこどもの雨と雪』を製作した、アニメ映画のヒットメーカ、元宮崎駿のスタジオジブリのスタッフの一人だった売れっ子の細田守監督が、未だにアニメホラーを製作しないのが、私には不可思議で、不甲斐なくも思われます。

例えば、映画の原作ホラー作家の鈴木光司原作に、代表的なホラーのヒット映画「リング」があります。最近またまた「3Ð貞子」が公開されましたが、根強い人気があります。でも私は、彼のホラーよりも寧ろファンタジーノベル「楽園」を大きく評価してます。これを読んだときの感動は大きかったですー。どうしてアニメ映画にしないのかな・・・と残念に思う位です。鈴木光司もまたS・キング同様、ホラーと表裏のヒューマンとファンタジーの領域の傑作作品を創作していますー。

英Total Film誌が、ホラーの人気作家のスティーブン・キング原作の映画およびテレビドラマ50作品をランキングしました。ずらりと彼の作品を眺めていると、よくもこれだけの名作を続けて書けたなーと感嘆します。読者の関心をひきつける起承転結の起伏と弛緩、淡々とストーリを物語る説話的想像力と、ゾクゾクするホラー「小説」にまで言葉を昇華する創作意欲と、「これぞスティーブン・キング」と言わせる涸渇しない奇抜なストーリトリックの才能・・・。日本の現代作家で言うと誰かなー、私は最近、浅田次郎の「降霊会」を読んで、ウーム、浅田次郎かなーと思い、いやいや、鈴木光司のホラー「リング」とファンタジーノベル「楽園」を並べるならば、日本のスティーブン・キングだなと思いました。

多作なS・キングの小説を原作とするたくさんの映像作品のなかから世界のファンが第1位に選んだのは、フランク・ダラボン監督、ティム・ロビンス主演作のショーシャンクの空に」(1994)でした。今回はどちらかというと、ホラーから逆照射される生きる執念の「希望」の名作に触れることにします。

原作の「刑務所のリタ・ヘイワース」は、S・キングの非ホラー系小説を集めた中編集「恐怖の四季(Different Seasons)」の春夏編に収められている小説です。この中編小説集の秋冬編に「スタンドバイミー」が収められていました。

尚、今回の50作品を参考までに列記しておきます。ベスト作品からワースト作品へとランキングされており、ここから再び次回の、≪My Favorite Cinema≫が選ばれる筈ですー。
1.「ショーシャンクの空に」(1994/フランク・ダラボン監督
2.「シャイニング」(1980/スタンリー・キューブリック監督)
3.「グリーンマイル」(1999/フランク・ダラボン監督
4.「スタンド・バイ・ミー」(1986/ロブ・ライナー監督)
5.「ミザリー」(1990/ロブ・ライナー監督)
6.「キャリー」(1976/ブライアン・デ・パルマ監督)
7.「黙秘」(1995/テイラー・ハックフォード監督) 
8.「ミスト」(2007/フランク・ダラボン監督) 
9.「デッドゾーン」(1983/デビッド・クローネンバーグ監督) 
10.「ザ・スタンド」(1994/米ABCのミニシリーズ)
11.「イット(It)」(1990/トミー・リー・ウォレス監督/米ABCのミニシリーズ)
12.「1408号室」(2007/ミカエル・ハフストローム監督)
13.「アトランティスのこころ」(2001/スコット・ヒックス監督)
14.「ゴールデンボーイ」(1998/ブライアン・シンガー監督)
15.「クリープショー」(1982/ジョージ・A・ロメロ監督) 
16.「バトルランナー」(1987/ポール・マイケル・グレイザー監督) 
17.「死霊伝説」(1979/トビー・フーパー監督) 
18.「クリスティーン」(1983/ジョン・カーペンター監督)
19.「ペット・セメタリー」(1989/メアリー・ランバート監督) 
20.「シークレット・ウインドウ」(2004/デビッド・コープ監督) 
21.「キャッツ・アイ」 (1985)
22.「死霊の牙」(1985)
23.「ニードフル・シングス」 (1993)
24.「炎の少女チャーリー」 (1984)
25.「ダーク・ハーフ」(1993)
26.「クジョー」(1983)
27.「フロム・ザ・ダークサイド ザ・ムービー/3つの闇の物語」(1990)
28.「ドランのキャデラック」 (2009)
29.「ナイトフライヤー」 (1997)
30.「クリープショー2」(1987)
31.「チルドレン・オブ・ザ・コーン」 (1984)
32.「痩せゆく男」 (1996)
33.「トミーノッカーズ」 (1993)
34.「バーチャル・ウォーズ」 (1992)
35.「ライディング・ザ・ブレット」 (2004)
36.「地獄のデビル・トラック」 (1986)
37.「チルドレン・オブ・ザ・コーン4 アーバン・ハーベスト2」(1996)
38.「スリープウォーカーズ」 (1992)
39.「ドリームキャッチャー」 (2003)
40.「死の収穫」 (1992)
41.「炎の少女チャーリー・REBORN」(2002)
42.「チルドレン・オブ・ザ・コーン5 Fields Of Terror」 (1998)
43.「マングラー」 (1995)
44.「チルドレン・オブ・ザ・コーン3 アーバン・ハーベスト」 (1995)
45.「キャリー2」 (1999)
46.「チルドレン・オブ・ザ・コーン666 ザ・チャイルド」(1999)
47.「ペット・セメタリー2」(1992)
48.「地下室の悪夢」 (1990)
49.「チルドレン・オブ・ザ・コーン Revelation」 (2001)
50.「マングラー2」 (2002)

さて、執念の「希望」をテーマとするフランク・ダラボン監督の『ショーシャンクの空に』に戻りましょうか。私は、これを書くために原作の「刑務所のリタ・ヘイスワース」(新潮文庫『ゴールデンボーイ』に所収、浅倉久志訳)を読んで、もう一度映画を観ました。まず、そのストーリ紹介と感想から書き始めましょうかー。

ストーリは、黒人終身刑の調達屋レッド(モーガン・フリーマン)が回想する形式で語られます。1947年に妻とその浮気相手を六連発38口径の拳銃で殺害した、ポートランド大銀行の副頭取だった終身刑のアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、1949年にメイン州のショーシャンク刑務所に収監された。30歳の砂色の髪と小さい器用な手をした小男と表現されてます。第5監房区14号房の壁にはリンダ・ロンシュタットのポスターが貼られ、ロックハンマーで穴を穿ち、その裏に隠されていた。壁に貼られたお色気たっぷりのセクシー女優のポスターは、調達屋レッドによってリタ・ヘイワースからスカートが捲れ上がったマリリン・モンローの『7年目の浮気』になり、縁がボロボロになったマリリンからバストがはちきれそうなジェーンマンスフィールドに張り替えられ、ラクエル・ウェルチが登場し、カントリーロック歌手のリンダ・ロンシュタットに替わった。1957年に長い囚人生活の末に、彼はその穴から夜の点呼の後に450mの古いトイレの下水管を這って、ついには脱獄に成功したー。そして、脱獄後の1975年の夏にレッド゜の元にテキサス州のマクネアリーという小さな町からの絵葉書が届いた。

アンディがまだ脱獄計画を準備しているときに、レッドに太平洋に面したメキシコのシワタネホの海岸で小さなホテルを建て、相棒として一緒に経営しようと、終身刑の二人にとっては実現不可能な夢のような計画を呟いていたー。38年間の申請と却下の末に、1976年にレッド
の仮釈放が許可された。レッドが娑婆に出たときに、彼の脳裏に甦ったのが、「バクストンの町に大きな牧草畑がある、その牧草畑の北の端に・・・その石塀の根この黒曜石に・・・」というアンディーが脱獄前に残した言葉であった。レッドは娑婆の生甲斐のなさに失望し、アンディに繋がる「何か」が埋められている、そこを探すためにヒッチハイクを始めた。目印の黒曜石の下には、ビニール袋に手紙と50ドル札二枚が同封されていて、「あの町の名前をまだ覚えているね?私の計画を軌道に乗せるためにも、腕のいい人間の協力がぜひほしいんだよ。・・・わたくしはきみがこないかと、目を皿のようにして待っている。忘れちゃいけないよ。レッド。希望はいいものだ。」と書いてあった。そして、レッドは、とうとうシワタネホの青いビーチに繋留されたボートのある海岸で再開した。そのときの二人は、懐かしさにあふれた万感のこもった微笑を交わしていた。この辺りのハッピーエンドの場面は、監督の脚色才能がいかんなく発揮されています。これがレッドの回想する脱獄計画の顛末です。

アンディにまつわる伝説は数々残されています。収監1ヶ月後、レッドに鉱物採集の趣味のためにロックハンマーを注文した。そして、あらくれのボグズにシスター役を強要され、トコトン抵抗し、生傷が絶えなかった。アンディのエピソードのひとつは49年に起きた。ある日、屋根の修理作業に駆り出された時、惨酷な監視のハドレー刑務主任が、亡くなった弟の遺産相続問題で愚痴をこぼしているのを聞いたアンディーが、節税の解決策を助言して、税務申告に必要な書類作成を申し出た。その見返りに仲間たちへのビールを報酬に要求ー。そのお陰で囚人たちは夏の炎天下で前代未聞のビールにありついた。レッドにリタ・ヘイワースのポスターを注文した頃、彼にシスター役を強要してしつこくまとわりついていたボグズは、ハドレーに叩きのめされ半殺しにされて病院に運ばれた。歴代の刑務所長に仕えたアンディーだが、サミュエル・ノートン所長はアンディを図書係に回し、看守たちの資産運用や税金対策や税務処理の書類作成をやらせた。彼は州議会に図書予算請求の手紙を毎週一通ずつ書き始め、6年目に200ドルの予算を確保した。中古図書を寄贈された中に『フィガロの結婚』のレコードがあった。ある日、彼はそのレコードを所内のスピーカから流した。ノートン所長は、囚人たちの野外奉仕活動「青空奉仕」を利用して、地元の土建業者たちからワイロを懐に入れ、所得隠しまでも請け負わせた。元銀行屋のアンディには、その金を株や債権に変えて闇から闇へ隠匿することなど訳はなかった。65年、ケチなコソ泥で入所した囚人トミーが、以前いた刑務所で同房だった男が、「アンディの妻と浮気相手を殺した真犯人は俺だ」と問わず語りに話した時、アンディは自分の無罪証明の機会に色めき、再審請求を所長は求めたー。でも所長は相手にしなかった。それどころか、アンディが放釈されると不正の数々が明らかになるのを恐れて、諦めさせようと懲罰房に押し込め、そこから出されると、その間にトミーはハドレーに撃たれて死んでいた。その後、嵐の晩にアンディーは脱獄したー。アンディは更に、所長たちの不正の事実を暴露してハドレーは逮捕、所長は自殺した。これがレッドが回想する、アンディーがショーシャンク刑務所に残した神話の数々です。

 フランク・ダラボン監督は、『グリーンマイル』 (1999年)や『ミスト』 (2000年)などのS・キング原作映画の監督だけでなく、原作を再構成しながら、見事に原作のストーリを忠実に1本の映画に脚色しています。しかも彼は、S・キング作品ばかりでなく、他の映画監督の脚本にも数多く関与しています。映画監督以上に、彼はストーリを再構成する脚色能力の優れた脚本家でもあります。例えば、『エルム街の悪夢3/ 惨劇の館』 (1987年。チャック・ラッセル監督)、『ザ・フライ2 /二世誕生』 (1988年、クリス・ウェイラス監督)、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ドラキュラ』(1992年)、フランシス・コッポラ監督の『フランケンシャタイン』 (1994年)、スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン 』(1998年)等の脚本を書き、さらになんと、ジョージ・ルーカスの『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002年)の脚本にもアドバイスを与えています。

 『ショーシャンクの空に』が公開された1994年のハリウッド映画業界は、スピルバーグ監督が、ナチス党独裁下のホロコーストの時代に、強制収容所のユダヤ人虐殺に抵抗したドイツ人実業家オスカー・シンドラーを描いた『シンドラーのリスト』を公開し、アカデミー賞12部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞の7部門でオスカーを受賞、そのヒューマンな内容が賞賛された。『ショーシャンクの空に』は、『シンドラーのリスト』の陰に隠れて、やや興行的には振るわなかったのだが、しかしながら、強制収容所でユダヤ人の最後の支えとなった生きる「希望」という共通のテーマで対抗しているのです。「夜と霧」を書いた精神分析医のフランクルは、ゲットーで「希望」だけが生きるための手段だったと書き残した。1994年前後のブッシュ政権下の保守的なアメリカは、湾岸戦争と経済不況の只中にあり、従軍兵士、退役軍人たちの精神的な心の疲弊がピークだったかもしれませんー、兎も角も「希望」が涸渇し「希望」に飢えていたのだろうかーな。

 スチュアート・ローゼンバーグ監督が元兵士のルーク・ジャクソン(ポール・ニューマン主演)を主人公に「暴力脱獄」(1967年)を製作した。私は、銀行頭取のアンディ・デュフレーンとルーク・ジャクソンがダブってしまいます。ややデカダンスな雰囲気を常に持っている演技が持ち味のポールニューマンですが、執拗に自由を求め、脱獄の先に「希望」を抱く姿は共通しているのではないでしょうか・・・。脱線しますが、「戦火の馬」で戦場の前線に張られた鉄条網が体に巻きついて、疾走する馬が横転するシーン、そうです、非常に印象的なあの場面です。ある映画評論家は確か、スティーブマックイーン主演の名作「大脱走」(1963年公開。 ジョン・スタージェス監督 。脚本: ジェームズ・クラヴェル、W・R・バーネット )で、捕虜収容所からオートバイで鉄条網の柵を飛び越えて脱獄しようとして、バラ線が絡んで転倒するシーンを指して、スピルバーグ監督があのシーンを想定していたとアナロジックな分析をしていました。私は、『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボン監督は、ポールニューマンの「暴力脱獄」を想定していたーと、アナロジックに言いたいのですが…!皆さんは、如何思いますか。