上映時間 94分/劇場公開(ロングライド)/初公開 2012年/5月/26日/
オフィシャル・サイト
http://midnightinparis.jp/
◆スタッフ
監督: ウディ・アレン/製作: レッティ・アロンソン/スティーヴン・テネンバウム/ジャウマ・ロウレス/共同製作: ヘレン・ロビン。 ラファエル・ベノリエル/製作総指揮: ハビエル・メンデス/脚本: ウディ・アレン/
撮影: ダリウス・コンジ/プロダクションデザイン: アン・シーベル/
衣装デザイン: ソニア・グランデ/編集: アリサ・レプセルター/キャスティング: ジュリエット・テイラー/ パトリシア・ディチェルト/ステファン・フォンキノス/
◆キャスト
キャシー・ベイツ* ガートルード・スタイン/ エイドリアン・ブロディ* サルバドール・ダリ/ カーラ・ブルーニ *美術館ガイド/マリオン・コティヤール *アドリアナ/レイチェル・マクアダムス *イネズ/マイケル・シーン *ポール/オーウェン・ウィルソン *ギル/ニーナ・アリアンダ *キャロル/



私は、「SPEC」のテレビドラマスペシャル版も見たが、率直に言って近頃、テレビはクイズ番組とお笑い芸人のどんちゃん騒ぎと「食べ物」の娯楽中心でつまらないー、たまたまテレビドラマが放映されて、「高」視聴率を取る人気だと直に映画化されるー。映画化の要望がなくても、、儲かれば「劇場版」が製作されてしまう。こんなの、えーという映画が多いですねー。「こち亀」に代表される人気マンガの映画化され、「外事警察」が代弁するシリアルでよく出来たテレビドラマが映画化されるー。まあ織田祐二主演の「踊る大捜査線」シリーズや水谷豊主演の「相棒」シリーズまではいいですが、その後、続々と劇場版がシリーズ化されてますー。「テレビでヒットしたんだから、映画でも稼げるぜー。配役、セット、音楽、脚本、ストーリ、監督ー、全て横流しで節約できるー。」こんなテレビ関係者の声が聞こえてきそうです。私は、こんなイージーな利益追求のためのテレビドラマの映画化に不満一杯です…! 止めてくれ、安易な映画化、二番煎じの二匹目のドジョウの劇場化をー。

夜の酒場を飲み歩き、夜な夜な文人達が屯するサロンに迷い込む。そこで、文化と芸術を語り合い談笑する「失われた世代」のヘミングウェイ、フィッツジェラルド夫妻、ガートルード・スタイン、ドガ、マティス、ピカソ、ダリ、ゴーギャン、ブニュエルなどの煌びやかな作家達と多彩な画家や文化人たちに出会うー。爛熟したフランスのワインと芳醇な文化を楽しめる1本です。
ストーリは、そこそこ仕事のあるハリウッド映画の脚本家のギルは、婚約者イネズと共に旅先のパリのホテルに宿泊する。作家への転身を望む彼は、処女小説原稿も携え、パリに移住して小説に専念したいと夢見ていたー。そんなギルが、酩酊故の夢見心地で、現実のパリから1920年代のパリに時間を飛び越えた街角に迷い込む。第1夜でギルは、ワインの試飲会に参加した後、ほろ酔いで真夜中のパリをぶらついていたところ、ホテルへの帰道に迷ってモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通りの広場で逡巡していた。そこに黄色いクラッシックカーのプジョーが走って来るー。誘われるままに乗り込んだ彼は、古めかしい社交クラブの、モンパルナスのカフェ「ラ・ロトンド」かもしれないパーティに参加する。 そこにはなんと、フィッツジェラルド、そばでピアノ弾を轢いているのがコール・ポーター、パーティのホスト役はジャン・コクトー、ヘミングウェイにも紹介される…。ギルは、1920年代のパリのサロンの中の夢か幻なのか、驚き興奮し酔いしれるー。第2夜では、あの華やかな夜が夢幻なのかどうか確めようと、 再び昨夜のモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通りに佇んでいた。そして再び現れたプジョーに乗り、ヘミングウェイの案内でルリュース通り27番にあるガートルード・スタイン女史のサロンに招かれる。そこには、ドガ、マティス、ピカソ、ダリ、ゴーギャンなどの多彩な画家たちが屯していた。第3夜にもまたー。冒頭写真の女史がガートルード・スタインで、S・キングの映画「ミザリー」で倒錯したファン心理を好演したキャシーベイツです。






